森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

安用寺五段昇段祝賀会

2006-01-20 21:32:50 | 日々の写真
新年会を兼ねて「安用寺孝功五段の昇段を祝う会」を森一門で開いた。
 増田裕司五段、安用寺孝功五段、山隆之六段、川崎大地三段(片上大輔四段は東京在住なので欠席)私と妻の6名。
 昨年の11月に昇段していたが、あわただしい年末を避け、震災の日が過ぎた今日1月20日に宝塚のホテル「若水」で行う。昼食と温泉を兼ねたイベント。
 山六段が私の家に向かってしまい集合時間に遅れたが、私の連絡ミスかどうかは定かでない。ただ昨日の対局姿のままなのと、携帯電話を持ち忘れていたのと、ホテルの窓から見下ろして、遅刻でもゆっくり歩いていた姿は山君らしいペースだった。
 
 安用寺五段は京都の出身で、私の兄弟子の中尾修六段の弟子でもある。中学生のときアマ名人戦の決勝まで進み、森門下として奨励会に入会した。始めは期待された割にぱっとしなかったが、三段のとき親元を離れてひとり住まいの勝負手が実り晴れて棋士となった。
 危ない時期もあったが、負けん気の強さが道を切り開いたのだろう。
 人当たりがよく、面倒見もいいので弟子達の兄貴分の存在だが、子どもの頃は喧嘩早かったらしい。
 将棋は棋士になってからの方が強くなったと思うので、これからエンジン全開で活躍するだろう。伸びていってほしい。
 辛口コメントとしては「小さくまとまらないこと」「私生活でもあまり血の気を出さないこと」である。今期の順位戦は好調でいい結果を大いに期待している。
 
 一時は「みんな仲が悪いですね」と言われて、やれやれと思ったが、今は大人の感覚で、群れず離れずのいい関係であると思いたい?
 人と人の関係は難しい。弟子には群れるなと言っているが、結果的に割りとその雰囲気にはなっているようだ。
 勝負の世界にはランク付けという言葉がある。将棋の実力と結果が大きいが、人の評価に左右されることはないと思う。またそれ以上に、底の浅いうわっつらの人間にはなってほしくない。地味であっても真摯な姿勢を持ち続けてほしい。
 はじめはみんな少し固かったが、食事しながら雑談していくうちに打解けてきて、いい雰囲気になってほっとする。やはりご馳走と温泉、そしてお祝いの席はいいもので、今日はよかったなあと思う。師匠としての役目が、ほんの少し肩の荷が降りたようにも思う。
 昇段おめでとう安用寺五段!
 弟子の健闘を祈りたい。
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2 コメント

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Unknown (kobecco)
2006-01-21 00:40:18
 昇級後ではなく、昇段をお祝いするというのが今日の日を生きる勝負師らしいですね。明日のことは分からないということですね。でも、是非おY六段ともども昇級を決めてまたお祝いができればいいですね。奨励会の方々もおなじです。勝負の世界は自分のことでも応援している人のことでも胸がきゅうとなりますね。今日を祝える幸せに感謝ですね。
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習性 (モリノブ)
2006-01-21 10:19:01
 明日のことはわからない、そんな気持ちを持ち続ける、どちらかいうと悲観的な発想が根底にあるような気がします。

 いいことの後は、しっぺ返しが来そうで常に用心深くなる習性を持っています。

 うれしくない性(さが)ですが。
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