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5年2学期が合否の分かれ目?

5年生の1学期と2学期では結構ボリュームも難しさも違いがあります。

以前は、小数、分数がこの5年2学期で出てきたので、それもあって5年2学期が受験準備のひとつの分かれ目になっていました。ところが、今はもっと早い。そろそろ入試範囲を勉強する最終段階に入ってきているのです。

以前のカリキュラムで言えば、飛び級的な感覚があります。

かつ、最近の塾は全部やります。取捨選択があまりない。

出そうなところは片っ端からやる。そして覚えさせる。

でも5年2学期って、まだ1年以上入試は先なんです。覚えてられますか?そこまで。

その結果として、それをこなせた子どもたちとそうでない子どもたちに分かれます。結局、頭のいい子、というのはすぐに覚えたり、わかったりするので、そこまで負荷をかけてもできてしまう。

そういう子どもたちは何の問題もないです。

が、しかし、そうでない子も少なくありませんね。

ところが、親は、「いつかはやってくれるだろう」と思いがちです。でも、なかなかそうはならない、だってできる子どもたちが上にいるんですから。だから席は空きません。クラスの順位もここからめきめきと上がる子はそう多くはない。

ひとつ勝負がついているんです。

ただし、このやり方で。

全部の範囲を片っ端から、優先順位もなく全部やる、というと学校のカリキュラムでいうと小学校5年生から中学2年ぐらいまでの範囲になります。それを1年かそこらでやりきる、ということを考えれば、なかなかできる話ではない。

お子さんが開成を受けるなら、そのくらいできないとだめでしょう。(そういう子たちが競う場ですから。)

でも、もし開成を受けないのなら、その子たちと競争する意味はないのでは?

例えば1番がいて300番がいると300人の子どもたちが並びますね。模擬試験とか、組み分けテストというのはそういう全体の勝負ですが、入学試験は本当は、ある学校へ行きたい子たちの勝負なので、ことの本質が違うのです。別に開成を受ける子と争う必要はない。

では、どうしたらいいのか。第一志望校を考えればいいのです。

第一志望はどこか、決めれば次のステップが出てきます。開成を受けるなら開成を受ける勝負をしないといけないから、それは今の勝負を続けないといけないかもしれない。しかし、他の学校を第一志望とするならば、それはまた違う考え方をしないといけないのではないでしょうか。

これは子どもが考えられることではありません。

親が考えないといけない。

私は

5年のうちは基礎を固めて、6年で応用の枝葉を学校別傾向で伸ばす

という勉強法を提唱しています。

東京、神奈川の試験は2月1日から2月3日までです。

勝負をする学校は2~3校でしょう。(1校は滑り止めを考えるでしょうから。)

そのどこを受けるかは、どういう学校に行きたいかで、本来決めるべきなのではないでしょうか?

そこをまず決める必要はあります。で、それが決まれば、方法はおのずと見えてくる。

5年2学期でひとつの勝負はつきました。

でも、本当の勝負はこれからです。そのために、親は考えないといけません。

ただ、「がんばって」では、努力の甲斐がない勝負になってしまいます。5年の2学期でまず第一志望を決めましょう。

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