中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
季節講習はなぜセットなのか?
最近は中学受験の講習はすべてセット販売になりました。
大学受験だとこうはならない。講習にしても必要なものを選んでいく。土台、受験科目がそれぞれ異なるから、なかなかセットという発想にはならないのです。
中学受験も変遷でお話ししましたが、単科塾時代は、もちろん、セットはありませんでした。例えば「場合の数」だけを勉強する授業とか、「開成の算数」だけを勉強する授業とかを受講することができたのですが、今はほとんどの塾がセットでしょう。
夏期講習 6年生 20日間 全120授業
とか書かれているんだが、内容はあまりよくわかりません。算数が40時間とかはわかるけれど、具体的にどんな勉強をするかまでは書かれていないことが多い。まあ、いつも通っている塾なので、「ではお任せということで」、という感じになっているのかもしれません。
これは総合塾時代になって、細かい内容を決めるのが大変なので塾にお任せしたい保護者と、なるべくなら自分のところだけで囲い込みたい塾がびったり息を合わせたところがあるわけです。
「比と割合はとるけど、理科実験はいいわね。出ないから。」みたいなことを以前は考えた保護者の方が多かったのですが、そうすると講習をどう組むか、いろいろ考えないといけない。しかし20日間 120授業とくれば、「そこに行けばいいわね」という話になるでしょう。じゃ、あとは塾の復習と宿題ね、となれば親は確かに楽かもしれません。
で、人数の少ない塾でいろいろ個別に面倒を見てくれる個人塾なら、まあ、そういうのもありかなあ、という感じはするわけですが、「ウチの子を教えているのは誰?」と悩むような塾では、あまり良いことではないかもしれない。
つまり「本人がわかっていないこと」と「塾で勉強すること」が合致しないのです。ここは大事だ、というのはよくわかります。どの学校でも出そうだったり、あるいはこの学校なら出そうだ、というテーマを勉強する、というのはよくわかるのですが、しかし「それがわかっている」か「わかっていないか」は関係ないのです。わかっててもやる。大事ですから。でも、もしかすると、その時間を他の勉強に充てられるかもしれないのです。
しかし、こういうシステムをとってくれる塾はほとんどありません。アラカルト方式なんて塾は最近、見たことがない。
その結果として、みなさんは個別指導を取ることになります。(取らされる、といってもいいかもしれませんが。)わかっていないことは個人によって違うのだから、個別にフォローしましょう、って、そりゃあ、そうなんだけど、また費用がかかることになる。
不本意だなあと思うことで言えば、例えば、夏期講習中に修学旅行がぶつかるケースがあります。5日間、講習を休まないといけない。しかし、5日分授業料を返してくれる塾はまず、ないでしょう。
だから、親としては
「修学旅行、行くのやめようかしら」
みたいなことを、つい考えてしまう。本末転倒ではありますが、しかし、そう思う心理はわからないわけではないのです。
この講習、あまりに長いから、一部だけ出るのはどうか、という相談をしてみると
「それはかまいませんが、費用は変わりません。」
と言われると思います。
まあ、そういうことになっていますから。規約上。その結果として、大量のプリントと宿題を渡され、自分の第一志望の過去問がなかなか進まない。
やはりこういうのは少しおかしいと思わないといけない、と私は思うのですが。
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大学受験だとこうはならない。講習にしても必要なものを選んでいく。土台、受験科目がそれぞれ異なるから、なかなかセットという発想にはならないのです。
中学受験も変遷でお話ししましたが、単科塾時代は、もちろん、セットはありませんでした。例えば「場合の数」だけを勉強する授業とか、「開成の算数」だけを勉強する授業とかを受講することができたのですが、今はほとんどの塾がセットでしょう。
夏期講習 6年生 20日間 全120授業
とか書かれているんだが、内容はあまりよくわかりません。算数が40時間とかはわかるけれど、具体的にどんな勉強をするかまでは書かれていないことが多い。まあ、いつも通っている塾なので、「ではお任せということで」、という感じになっているのかもしれません。
これは総合塾時代になって、細かい内容を決めるのが大変なので塾にお任せしたい保護者と、なるべくなら自分のところだけで囲い込みたい塾がびったり息を合わせたところがあるわけです。
「比と割合はとるけど、理科実験はいいわね。出ないから。」みたいなことを以前は考えた保護者の方が多かったのですが、そうすると講習をどう組むか、いろいろ考えないといけない。しかし20日間 120授業とくれば、「そこに行けばいいわね」という話になるでしょう。じゃ、あとは塾の復習と宿題ね、となれば親は確かに楽かもしれません。
で、人数の少ない塾でいろいろ個別に面倒を見てくれる個人塾なら、まあ、そういうのもありかなあ、という感じはするわけですが、「ウチの子を教えているのは誰?」と悩むような塾では、あまり良いことではないかもしれない。
つまり「本人がわかっていないこと」と「塾で勉強すること」が合致しないのです。ここは大事だ、というのはよくわかります。どの学校でも出そうだったり、あるいはこの学校なら出そうだ、というテーマを勉強する、というのはよくわかるのですが、しかし「それがわかっている」か「わかっていないか」は関係ないのです。わかっててもやる。大事ですから。でも、もしかすると、その時間を他の勉強に充てられるかもしれないのです。
しかし、こういうシステムをとってくれる塾はほとんどありません。アラカルト方式なんて塾は最近、見たことがない。
その結果として、みなさんは個別指導を取ることになります。(取らされる、といってもいいかもしれませんが。)わかっていないことは個人によって違うのだから、個別にフォローしましょう、って、そりゃあ、そうなんだけど、また費用がかかることになる。
不本意だなあと思うことで言えば、例えば、夏期講習中に修学旅行がぶつかるケースがあります。5日間、講習を休まないといけない。しかし、5日分授業料を返してくれる塾はまず、ないでしょう。
だから、親としては
「修学旅行、行くのやめようかしら」
みたいなことを、つい考えてしまう。本末転倒ではありますが、しかし、そう思う心理はわからないわけではないのです。
この講習、あまりに長いから、一部だけ出るのはどうか、という相談をしてみると
「それはかまいませんが、費用は変わりません。」
と言われると思います。
まあ、そういうことになっていますから。規約上。その結果として、大量のプリントと宿題を渡され、自分の第一志望の過去問がなかなか進まない。
やはりこういうのは少しおかしいと思わないといけない、と私は思うのですが。
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