中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
なぜ問題はやさしくなっているのか
今年の入試問題を見ていて問題が、やさしくなったと感じました。
もちろん学校によっては難しくなった、と思う学校もありますが、やさしくなったな、という感想を持つ学校の方が多い。
ある塾関係者は、ここ数年、「今まで入らなかった層が入るようになった」という感想を漏らしています。実際に教えていて今までは「ちょっと難しそうだな」と思っていた子どもたちが入っていく。
これは学校の先生に話を聞いても「偏差値は上がっているのかもしれないが、以前よりもできる子が来ているとは思えない」という話でした。
なぜなのか?
やはり受験生の数だろうと思います。
受験生の数が多ければ、競争は厳しくなる。同じ塾の組み分けテストでもクラスの人数が変わらなければ生徒数が多い方が上に上がるのは大変です。ところが偏差値というのは集団の平均から考えているので、同じ65であっても人数が多い65と人数が少ない65ではやはり実力が違ってくる。
同じ65でも、以前よりはできない。ということは当然あり得るわけです。
で、結果として子どもたちの力の差がさらに開かなくなった。例えば厳しい競争の中ではもっとがんばらないと上にいけなかったのが、今はいける可能性がある。(もちろん、今でも結構大変ではあるのですが、多いときのころとの比較で考えるとそうなるわけです。)
で、そうなると誰ができるのか、をしっかり把握するためには難しい問題は出せない。
難しい問題を出すと、みんなできない可能性がある。そうなると誰ができるのか判然としない。
そこで問題をやさしくして「差が付くようにしている」というのが現実の問題ではなかろうか、という気がするのです。
3年生からこんなにがんばっているのに、というところは当然あるわけですが、いかんせん、受験生が少なくなるとそういう現象が起きてくることになるのでしょう。
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