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想像力


物語文の文章を読んでいてその描かれている世界を想像することは、大人が考えるほど簡単ではありません。

そこに書いてあるじゃないか、と思われるかもしれませんが、書いてあることを理解して、その世界を想像するためにはやはりそれなりの経験が必要です。

例えば草原と書いてあって、草原とは何か。草原を具体的に見たことがあったり、あるいは写真を見たりすれば理解は進むかもしれない。

しかし、その草原の規模が大変広いものか、あるいはちょっとした山裾ぐらいのものか、これは本人の経験知から生まれてくるわけですが、それがその文章に即したものであるかどうかはわからない。

結果として文章が表している世界と本人が想像している世界に結構な違いが出てくる場合が少なくないのです。

まだ12年ほどしか経験知がたまっていない子どもたちが、一生懸命想像してもそれで思いつかないということはあるものです。

だから出題者は近年なるべく、子どもたちが想像できるような世界を描いた作品を問題文として採用するようになりました。

しかし、それでもまだピンと来ないところはあるかもしれない。

例えば過去問の答え合わせをしていて、なんかピントが外れているなあ、という場合、実はそういう理解の違いがあったりするのです。

たまに、子どもたちがどんな世界を想像しているのか、聞いてみると、その違いが良く分かるかもしれません。

こればかりは経験知が増えてくれるに越したことはないが、その意味ではテレビや映画が映し出す光景も大事なものではあるのです。

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今日の田中貴.com

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