伊波塾長の気ままブログ

スタディの代表者の伊波勝也塾長が、日常の出来事や生徒の勉強について思いつくまま気ままに書き込んでいます。

尊さ

2011-10-31 17:54:10 | Weblog
中国で2歳の女児が車にひかれた。血を出して倒れている女児の横を、18人の通行人らが何もせずに見ぬふりで通り過ぎた。そして、事故から7分後、この女児を抱き起こして道路脇によけて助けたのは、字の読めないゴミ収集を仕事にしている中年の女性であった。残念ながらこの女児は亡くなってしまったが。

一部始終は監視カメラで録画されていて、テレビ放送がネットに投稿されて、世界中の視聴者にショックを与えている。

人間の尊さは、学問があるとか、裕福であるとか、社会的地位が高いとかではない。学問があるとか、社会的地位はそれが社会に還元されてこそ意味がある。社会に還元しないのなら、倒れている女児を助けた字の読めない貧しい中年女性のほうがはるかに尊い。比べようがない。

勉強や仕事は社会に還元するためにするのである。自分のためだけでは目的が狭い。むなしい。勉強して偉くなれば、世の中の役に立てる。そう思えば、勉強もやりがいが出てくる。

不平等条約

2011-10-30 10:25:15 | Weblog
幕末の日米修好通商条約はアメリカの恫喝で結ばされた不平等条約であった。治外法権が撤廃されたのは日清戦争直前、関税自主権が回復したのは日露戦争後であった。先人たちは二つの戦争をへて、やっとこの不平等条約を改正することができた。

ところが、今また、不平等条約がアメリカの外圧で結ばれようとしている。TPPである。

内容は、貿易、労働、医療、保険、投資、金融、放送、司法など、あらゆる分野でアメリカのスタンダードの適用を加盟国に要求するものである。アメリカにとって都合のよいルールの適用を日本の内政に求め、日本の主権と国益を害するものである。それなのに、民主党政権はTPPの焦点を農業問題だけに矮小化し、内容の真実・実態を国民には知らせずに、TPPに参加し条約を取り結ぼうとしている。

アメリカ経済は金融破綻で疲弊のどん底にあり、その活路を日本市場に求めている。その手段がTPPへの日米の加盟である。都合のよいようにアメリカの言いなりになり、むしりとられる日本。この国はアメリカの植民地なのか・・・。

フォニックス

2011-10-28 00:13:39 | Weblog
深夜帰宅すると、東の空にオリオン座。どうりで風がひんやりとしている。いつのまに、季節は秋から冬へと向かっている。

ところで、アメリカ人は沖縄のオリオンビールをオライオンという。[ orion ]は英語読みではオライオンなのである。

[ i ]の文字は「イ」か「アイ」のいずれかで発音される。[ a ]は「ア」か「エイ」のいずれか。[ u ]は「ウ」か「ユー」。[ e ]は「エ」か「イ」のいずれか。[ o ]は「オ・ア」か「オウ」か「ウ」。厳密にはもっと微妙なのだが分かりやすいようカタカナで表してみた。

これらは英語のつづりと発音の規則性を使った勉強法でフォニックスといわれており、英語圏の学校では小学校の最初の段階から教えられている。フォニックスで英語の綴りと発音の仕方を覚えると、単語を覚えるのがすごく楽になる。英語嫌いの生徒も少なくなると思うのだが、なぜか日本の学校では教えていない。

理由も分からないまま、ただ覚えるのでは効率が悪い。綴りのきまりを覚えてから、単語を覚えたほうがずっと効果的である。効率のいい勉強法を身につければ勉強はもっと楽しいものになる。

人材

2011-10-25 02:58:06 | Weblog
経営に関わる仕事が多すぎて、ここ最近は授業を担当したことがない。自分の仕事を他の職員に任せて、授業だけに入れたらどんなにいいだろう。現実はなかなかそうもいかない。

学習塾は教育産業であるとともに、一民間企業である。企業にとって経営に関与し組織をリードする人材の育成は大きな課題である。学習塾にとってもそうである。人材の発掘・育成が組織を活性化させる。

つまるところ、企業運営は人づくりある。学習塾は教育が専門なのだが、職員の教育も専門でなければならない。人づくりの重要性と有り様について考える。そして具体化する。

右手を負傷

2011-10-20 21:49:21 | Weblog
つまづいて転んで、右手首を負傷した。打撲と捻挫で右手が使えない。車は左手だけで運転、バックが難しい。お風呂では背中と左肩、左腕を洗うときに一苦労。タオルを浴槽や膝に固定して、背中や左腕をそれに当てて動かす。

右手を使えないなど、体の一部の不具合はその立場になってみないと分からない。右手から右足を想像する。目、耳、口。想像力を働かせる。

手を怪我してよかった。こんな経験もさせてもらえた。想像とは自分自身の限られた経験から押し広げること。

転んで以来の鼻の絆創膏は1週間で取れた。まだ、右手の痛さが残っている。この経験、まだ味わえる。不便と不都合を感じながら、今ある状況を感謝して受け止める。