伊波塾長の気ままブログ

スタディの代表者の伊波勝也塾長が、日常の出来事や生徒の勉強について思いつくまま気ままに書き込んでいます。

頭を下げられて・・

2007-01-31 01:08:03 | Weblog

 塾や家庭教師などの教育に関わる仕事をしていますと生徒やご両親から頭を下げられることがよくあります。お客様から月謝というお金を頂いておきながらそのうえ「よろしくお願いします」と頭まで下げられる。こんなことは普通の仕事ではなかなか無いことかもしれません。

 お父さんお母さんからしますと子供を預けて勉強を任せるわけですから「先生方には全力を尽くして最善の指導をしてほしい」という切実な期待の表れだと受け止めています。子供をお預かりする私たち教師のやり方しだいで結果にも違いが出るであろう思われてのことでしょう。

 確かにそうなのです。勉強するのは生徒本人なのですが、生徒をどのように導いていくかによって結果には大きな違いがでてくると思います。勉強に限らずスポーツや芸術などそのほかの分野でもきっとそれは同じだと思います。指導者によって、また指導者のやりようによって、結果もさまざまに違ってくるのだと思われます。

 生徒やご両親から頭を下げられることについて、そのことに込められた意味をわれわれ教師はきちんと心で受けとめ、また忘れないようにし、期待に応えられるよう最善を尽くすことを怠ってはなりません。お客様から頭を下げられることなど普通ではなかなか無いことなのですから。


勉強の目的

2007-01-22 04:00:50 | Weblog
 何かを勉強する目的はいろいろあります。ある六十代の薬局経営のおじいさんは軽い脳梗塞を経験し、そのリハビリのためにセンター試験向けの数学を大学生の家庭教師に教えてもらっていました。米軍基地で働いていて英語を流暢に話せる三十代の女性は普段話している英語をもっと文法的に理解したいと女子大生に中学・高校の英文法を教えてもらっていました。
  
 一般的に社会人になってからの勉強の目的は本人の生活や意識に強く結びついていてしかも具体的であり、彼らが勉強に取り組むその熱心さは教えている担当の家庭教師が脱帽してしまうほどです。

 何のためなのか分からないままする勉強、させられる勉強はどうしてもモチベーションが低くなります。目的意識の無いイヤイヤな勉強はただ苦痛なだけかもしれません。

 子供たちの勉強ぶりを見ていても勉強の目的が具体的であるのと、そうでないのとでは大きな違いがあるようです。調理師になりたい、看護師になりたいなど自分の目指す将来像がはっきりしている生徒はそれがあやふやな生徒よりも気持ちの持ち方が強くより熱心に勉強に取り組んでいるように思えます。

 自分の好きなものが何なのかは、早く見つけられる人もいればいつまでたってもなかなか見つけられない人もいます。自分自身を見つめ自分自身が何なのかを考える作業は子供たち本人がすることであり、またいつまでも続くことなのでしょう。

 勉強を教えるだけでなく、子供たちと未来を語り合い人生について考える材料と刺激をあたえてくれる教師というのが、いまの時代には強く求められているのかもしれません。

勉強嫌いをどうするか

2007-01-11 19:25:53 | Weblog
 勉強は分かれば楽しいですが、分からなければ楽しくありません。勉強が得意でない生徒は普段から学校で分からない授業を受けているので勉強がだんだん嫌いになっていきます。

 分からない→嫌いになる→勉強しない→さらに分からなくなる→なおさら嫌いになる

 というふうに悪循環に陥ってしまっている場合がよくあります。そうなってしまうとそこから立ち直るには本人の力だけではかなり難しくなってきます。

 勉強が分からなくなって勉強嫌いになった生徒に必要なのは、分かる授業をしてあげることです。ところが学校や通常の塾のような一斉授業では、ひとりひとり合わせた指導はなかなかできないものです。

 大事なのは分かる授業をしてあげることです。勉強して楽しいと感じさせることです。楽しいと思えば意欲も出できます。
 
 分かる授業、楽しい授業、生徒の意欲を引き出す授業、われわれ教師が常に心がけねばならないことだと思います。

受験勉強

2007-01-05 20:17:51 | Weblog
 入学試験などなければいいのにと思ったことはないですか。希望者全員が高校や大学に入学できる社会です。全員が進学できればそれはそれで理想的です。

 しかし、入学試験は現実にあるわけでこれからも変わらないと思います。大事なのはそれをどう受け止めるかです。 

 もし入学試験がなかったら、あなたは今のように勉強したでしょうか?勉強しようと取り組みますか?なかなかそこまではやらないのではないでしょうか。

 入学試験に感謝して下さい。入学試験があるからこんなに勉強するのです。自分自身を高めることができるのです。目の前の一つ一つの試練はあなたを成長させるためにあるのです。

 

2007年です。

2007-01-03 21:57:12 | Weblog
 明けましておめでとうございます。年が明けると県立高校入試まではあっという間です。

 早い時期から入試対策に本格的に取り組んでいる生徒もいれば、入試対策はこれからと言うとんでもないのんき者まで、置かれている状況は生徒によりいろいろあるかと思います。

 ただどの生徒についても言えることは、これから入試までの限られた期間は合否を左右するとても大切な時期だということです。

 たとえば去年の4月に勉強して覚えたことをこの3月の入試まで覚えているかというと大部分を結構忘れてしまうものです。ところがこれから勉強するこの二ヶ月間については入試までの期間が短い分かなりのことを覚えているものです。

 去年の4月に勉強しなかった10時間はこれからの1時間で取り戻せます。これからの1時間や1日は去年の10時間や10日と同じです。そう思ったほうがよいです。そう思って下さい。
 
 あまり勉強してこなかって生徒もこれからの勉強次第でまだ間に合います。それはまたこれまで順調に受験勉強を進めてきた生徒でも油断してはいけないということです。受験生諸君の健闘を祈ります。