伊波塾長の気ままブログ

スタディの代表者の伊波勝也塾長が、日常の出来事や生徒の勉強について思いつくまま気ままに書き込んでいます。

トゥンジージューシー

2011-12-22 18:14:47 | Weblog
今日は冬至、一年で最も昼が短く夜が長い日です。この日を境に厳しい寒さに入るといわれています。今日は比較的暖かいのですが、明日の最高気温が17℃、明後日からは3日連続で16℃と予報されています。

沖縄では冬至の日を、トゥンジーといいます。この日は家庭でトゥンジージューシーをつくります。ジューシーとは雑炊のことです。トゥンジージューシーを仏前に供え、家族の健康祈願をしてみんなで食べます。栄養のある暖かいものを食べて、これからの寒さを乗り切っていこうというものです。


ところで、以前、母がソーグァチジューシーを作ってくれたことがある。トゥンジージューシーを勘違いして旧正月に雑炊をつくって、ソーグァチジューシーといって家族の食卓に出した。それはトゥンジージューシーの間違いだろうと父に指摘されると、ハハハと母は笑っていた。自分は雑炊が好きなので、間違ってはいてもソーグァチジューシーを喜んでいた。


明日から急に冷え込みます。皆さん、気をつけましょう。

クスクェー

2011-12-14 21:05:08 | Weblog
風呂に入っていたら、誰かがボイラー消した。体が冷えたまま風呂から出たら、少し体調が変。おとといから少し風邪気味である。のどの痛みはとれたが、くしゃみと咳がときどき出る。

ところで、沖縄では「くしゃみ」をすると魂が抜けるといわれている。しかし、「クスクェー」というと、魂が抜けないのだという。「クスクェー」とは「糞食らえ」という意味である。意味はきたないが、親切心からのことばである。誰かがくしゃみをすると、そばの人が「クスクェー」という。魂が抜けないように誰かがいってくれる。

「くしゃみ」の語源を調べてみた。「糞食め(くそはめ)」が音便化して「くしゃみ」になったようである。どうやら「クスクェー」は「くしゃみ」の語源と関連しており古い日本語から派生したようである。

最近は「クスクェー」をあまり聞かなくなった。使わなければことばが消えていく、文化が消えていく。沖縄の文化が文字だけでしか残っていないというのは何とも寂しい。「クスクェー」も残っていてもらいたい。「くしゃみ」のあとに「クスクェー」、絶妙なタイミングが面白い。残っていてもいいんじゃない。消え行くことばが訴える。

独我論

2011-12-07 00:23:54 | Weblog
この世に存在するのは自分だけである。世界は自分に属する。山も海も空も自分に属する。あなたも彼も彼女も自分に属する。

この世のものはすべて自分のものである。自分と離れては存在しない。だからいつかあるとき、自分が死んだとき、この世の中も消滅する。これが独我論(どくがろん)である。

この理屈はおかしいとだれもが思うのだが、だれもこの理屈を否定できない。なぜなら、だれも死んだことがないから論証で否定できないのである。

ところで、猫は自分の飼主を自分に属するものだと感じている。自分のほうが主人で、人間は猫である自分に属しているだけである。猫の表情がそう言う。人間は猫に属する。

たとえ猫がそう感じているにしても、そう思っている猫も含め、やはりすべては自分に属する。あなたやあなたの思いも自分に属する。

独我論は究極のエゴイズム。世界を論理や理屈だけでとらえると、なんとも自分勝手な世界が現れる。殺伐とした世界。

求められるのはシンパシー、共感である。共感があれば世界が広がる。他者の「よろこび」や「つらさ」の分、世界が広がる。自分だけの世界よりずっといい。

ところで、沖縄防衛局長が「犯す前に犯すとはいわない」などと発言したという。まさに共感の欠落。更迭は当然である。組織の長は共感を忘れてはならない。

捨てる

2011-12-04 01:11:38 | Weblog
こころに負担を感じることがある。そんなとき、自分に言う。

それだけのこと。

そう思うと、気分が軽くなる。

人が処理できる情報、感情、エネルギーは限られている。

限られたキャパシティーを何に使うか。

うちにある思いに目を向ける。

つまらないものがごろごろ。

こころの掃除が必要だ。

要らないものを捨てる。

慢心

2011-12-02 06:14:24 | Weblog
「塾長、教室長は塾長に褒められたがっているんです。もっと褒めて上げてくださいよ。」

ある教室長からのアドバイス。

たしかに、あまり褒めていないのかなー。こころの中では褒めているのだが。

植物は日光、水、栄養を必要とする。適宜、適量で与えることが肝要。

同様に、人は適宜・適量で「褒めること」「叱ること」が必要である。

褒め方もタイミングが大切。極たまに、人を慢心にする。

慢心は素直さをなくし視野を狭くする。

そして、慢心のつけがくる。

失敗もあるが、それでもやはり褒めていく。生徒も先生も褒めていく。

気分よく勉強する。気分よく生徒に教える。それでよい。