音楽会のあと、「本を借りる」という長男一家にくっついて、となりの図書館に。
こども本コーナーの奥が、ちょっとした「くつろぎスペース」になっています。
くつを脱いで上がり、寝転がったり、親子で絵本の読み聞かせをしたりできます。
3人の孫たちと、そのスペースで楽しく過ごしました。
小2孫が椅子にすわり、「絵本を読んでほしいひと?」
「はーい」とうれしそうに手をあげる小さいふたり。
そのうちにマメもまわりの絵本を手に取り、たどたどしく読み始めます。
「い・い・な・い・い・な・ぼ・く・も・ほ・し・い・な」
すると年中孫が
「マメちゃんちがうよ。いいな、いいな、ぼくもほしいな、って区切って読むんだよ」
と指導を入れてきます。
微笑ましく孫守りをしていると、息子と嫁さんが忙しそうに動き回っているのが目に入りました。
棚から棚へ移動しながら、何冊もの本を抜き取っています。
手にかかえきれなくなると、持参の小型スーツケースにどんどん放り込んでいます。
「やっと35冊か。あと7冊だな」などと言っています。
ははーんこれか。
上の子がほんの赤ちゃんのころから、「絵本読み聞かせ」にリキを入れていた長男。
「毎晩3冊ずつ読むから1週間で21冊必要。それを週末にまとめ借りするんだ」
と豪語していたっけ。
まだ続けてるんだ。
すごいな、えらいな。
今は下の子の分もあるから、毎週42冊必要なのね。
負けてはいられない。
負けたくない。
でも、「毎週20冊もの(ちがう)絵本を読み聞かせる」なんて、同居してないわたしにはとうてい無理。
ここで、「量より質」という(いつもの)魔法の言葉を呼び起こして、心を落ち着かせます。
冊数は圧倒的に少ないかもしれないけど、本選びにかける手間ひまは圧倒的に多いもんね。
厳選したものだけを与えてるもんね。
ふう...。
それはともかく、小2孫の本好きぶりを目の当たりにしたのは印象的でした。
小さい子たちの相手に飽きると、自分でも何冊か本を選んできました。
そして一心に読みふけり始め、その没入ぶりが「まさに本好きにんげん」だったのです。
あの域に達したのならば、もう親が「選んで与える」必要はないのにね。
自分で学校図書館で好きな本をさがすのにね。