孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

わたしの娘は(3)愛情深い婿さん

2021-05-24 14:19:03 | わたしの娘は

結婚により、生まれて初めて親元を遠くはなれた娘。

心配で心配で、生きた心地もしなかったわたしです。

 

33年間わたしの完全庇護下にあって家事らしい家事など何もできない娘に、自分の家を切り盛りするなどということが果たしてできるのか?

気立ての良さそうな婿さんではあるけれど、一緒に暮らしてみたら、娘の無能力さに愛想をつかすのではないか?

 

車で3時間はなれた他県であっても、足繁くようすを見に行きました。(週に1~2回、大量のおかずを持って。)

やがてそれなりに新婚生活も軌道にのっていきました。婿さんに愛想づかしされることもなく。

 

この婿さんが娘に向ける寛容と愛情には、のちのち大きな感銘を受けることになります。


わたしの娘は(2)まさかの結婚!

2021-05-24 11:24:22 | わたしの娘は

人間関係能力が低く(極端な口下手ですから)、不器用でトロい長女。

親が守ってやれるうちはいいが、親亡きあとはどうなる?

ふたりの兄にあとを託すと言っても、不安がのこるし...。

 

そんな娘が、2年まえ、まさかの結婚をしたのです!

娘と同じような、おとなしく口下手な青年と。

安定した仕事を持ち、やさしくおだやかな人柄で、何より娘のことが大好きなひとなのでした。

 

こんな奇跡ってあるのねと、頬をつねって喜びをかみしめるわたしでした。

...が、この結婚の最大の難点は「夫となるひとが転勤族」ということなのでした。

結婚と同時に、車で3時間はなれた他県に転勤。

結婚しても、しょっちゅう行って世話を焼きたいわたしとしては大ショックでした。

(というか、親が世話を焼かなくては結婚生活が成り立たないであろう、と危惧されたのでした。)

 

結婚のうれしさを上まわるほどの不安で、メンタルが持ちこたえられないくらいでした。

あのときの苦しさを思い出すと、いまもつらくなります。

 

 

 


わたしの娘は(1)トロくて口下手

2021-05-24 10:51:22 | わたしの娘は

このブログの重要な登場人物であるわたしの長女は、現在35歳です。

 

小さい時から口下手で自己表現力が低く、不器用でトロい子どもでした。

そういう子どもはいじめっ子のえじきになりがちですが、親が全力で守りました。

本人にも一種の毅然としたプライドがあって、弱いなりに独特の立ち位置で学校生活を楽しんでいたように思います。

 

学校を出てからの社会人生活ではやや苦労もありましたが、のんびり働ける会社に出会って、安定したパート従業員生活を送ることができました。(途中で期限付き雇用から無期雇用に切り替わってラッキー!でした。)

 

この娘のことはいつもわたしの心の中心でした。

「どうしたらこの子を守れるか」「どうしたらこの子を幸せにできるか」ということが、わたしの人生の最重要課題だったのです。

「お母さんが過保護すぎてスポイルした」と息子たちは言いますが、それは違うとわたしは思っています。

「わたしが目配り気配りを怠らなかったからこそ、こんなに弱くトロい娘が、順調に生きてこれたのだ」と。

 


娘には育てられない

2021-05-24 10:40:57 | 新生児期

検索してもなお、小耳症についてはイマイチよくわかりませんでした。

それでも「娘の赤ちゃんに障害があった」ことに、何よりもパニクってしまったわたしです。

 

生まれた赤ちゃんに障害があれば、誰しもつらいにきまっているけれど...。

でもでも、なんでよりによって娘なの?

障害児を育てるなんてこと、娘にはムリなのに。

ぜったいぜったいムリなのに。

 

ここで、このブログの重要登場人物である長女のことを少しご紹介しますね。

次記事をごらんください。

 

 


小耳症とは

2021-05-24 10:31:26 | 新生児期

小耳症とはいかなるものか?

産院(大きな総合病院)の小児科医からこの病名を聞かされてすぐ、ネット検索をしまくりました。

それでわかったことは...。

形態的には、文字通り耳のかたちが小さいこと。(ほとんどかたちの無いものから単にサイズが小さいものまでいろいろ。)

機能的には、聴力に影響が出ること。(軽度難聴から重度難聴まで。)

聴力の回復は望めないが、形態の問題は形成手術で解決できる。(10歳ごろ。)