水の神を祭る河合町川合の広瀬神社で11日、豊作を願って砂をかけあう奇祭「砂かけ祭り」があった。

 雨に見立てた砂が激しく飛び交うほど田植えの時期に雨に恵まれ、豊作になると伝わる。砂をかぶると厄よけや無病息災の効果があるとも言われ、約3千人が集まった。

 消防団員が扮した田人(たびと)らは、拝殿前の祭場に現れると、すきやくわで砂をすくって勢いよく参加者にかけた。ゴーグルにカッパ姿の参加者らも負けじと勢いよく砂を投げ返していた。

 初めて参加した上牧町の会社員水野愛さん(31)は「想像以上に激しく飛んできて、はらはらした。日頃のストレスを発散できた」と話した。