今年のばらは残念ながら家のリフォームと重なりきれいに咲きませんでした。早咲きのものは良かったけど大部分はだめでした。いつもの場所におけず暗い所へぎゅうぎゅうに押し込んで風通しも悪く水もやれずで、かわしそうな状態。大工さんもさぞやりにくいことでしょうが数点を除き処分は免れました。長年咲いていたつる薔薇は処分。よく咲いてくれましたが場所が悪く虫の温床になっていたのであきらめました。その代り来年はきれいになった我が家でレイアウトも新しくよみがえります。乞うご期待。何十年ぶりかの変更できっとよくなることでしょう。わずかながら今年きれいに咲いたものをご紹介します。
まずはバリエガーダ・ディ・ボローニャというオーロドローズです。古いばらには意外と絞り系があってまるでモダンローズのようですが古いバラです。ボローニャという名がついていますのでイタリアのばらでしょうか。オールドローズらしく花弁が多く重たいぐらいです。淡いピンク地に濃いピンクの筋が入ります。たくさん咲いてくれるので自家植えだったらどんなにいいだろうと思います。
そして一変してその下のオレンジ色は現代のといっても20世紀最後のばらでゴールデンスリッパーといいます。金のスリッパでしょうか。薔薇界では黄・オレンジ系によく金という名を付けます。キングマイダスなんて言うのもあります。欲の深いミダス王(英語だとマイダス王)は何でも触ったものが金になるよう神様に頼みました。自分の娘を触った途端金に代えてしまい、自分の愚かさを悟ったというわけです。ギリシャ神話ではよくこういう話が出てきます。一見愚かな欲望をかなえて後で悟らせるという方法を取ります。キリスト京ならもっとストレートにばっしてしまうかもしれません。同じヨーロッパでも文化の違いがあります。