季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

かけがえのない今を生きて

2018-09-16 07:29:39 | 日記
 話は6年前にさかのぼります。
何気なく聞いたNHKの(心の時代)に青山俊董さん(昭和8年愛知県生まれ、5歳で長野県の禅宗のお寺に入門、16歳で得度  現在愛知専門尼僧堂堂長 正法寺住職 無量寺東堂)が出演なさっていました。
 微笑みを絶やさずしゃべられるお話にすっかり魅せられ、何冊か著書を買い折に触れては開いています。今 手元にあるのはこの2冊ですが・・・
 

 そしてあれから6年。。。
今年の5月に夫が「青山さんの講演会が京都であるけど行く?」と一枚の案内書を見せてくらました。
「わぁ~~ 絶対に行く!」と即2人申し込み、
それが昨日、9月15日だったのです。

 午前中は、折しも開催されていた東山魁夷展に行き
 

 

 2時間余りたっぷり楽しむことができました。

 歩いて数分の平安神宮にも立ち寄り・・・
 
 なんと30数年ぶりでした。

 昼食を済ませ、地下鉄で、東本願寺近くの講演会会場に着いたのは開演30分前でしたが、
会場はほぼ8割埋まっていました。
 全国各地から駆けつけられた方が多いとか・・・

 あまりにも内容が濃すぎて、なかなかまとめられないのですが、
備忘禄、脳トレもかねて(笑)~ 思いだすことから少しかいてみます。

 (人生は師を求める旅)とおっしゃったことに対しての質問をされた方がおられました。

 「私は臨床心理士ですが、70歳も半ばになると師と仰げる方はなくなってしまいました。
どうすればいいでしょう」
 この質問に対して「自分に教わろうとする姿勢さえあれば、周りはすべてあなたの師のはずです」と応えられました。

 昔読んだ本の中に(我以外 すべて我師なり)と言う言葉があったのが思い出されました。

 また、青山さんが詠まれた短歌数首をもとにお話を進めて行かれたのですが、
その中で

 春秋の よそおい捨てし裸木の
        ただ粛然と天に向かえる


 裸で生まれ、裸で死んでいく身です。
財産や持ち物は身を離れるものです。
それよりも、心の中を磨くこと、かけがえのない一日一日がいかに大切なものかに気づいてください。 と・・・
 大切なことと分かっていても、いかに常日頃(つまらないモノ)を追っている自分に気づきます。
 
 友達の一人に山寺の尼僧の友がいます。
彼女がある時
「桜の花も紅葉も好きだけど、寒い冬 何の装いもなく立つ裸木が好き」と言ってた時の顔がふと浮かびました。

 まだまだ、たくさんのお話。。。
頭の中で整理出来かねています(゜_゜>)

 余韻冷めやらぬ想いで、京都駅に向かって夫とブラブラ歩いていると、
東本願寺の白壁にかかっていた言葉に、目と心がとまりました。
 


 何か新鮮な思いで心に飛び込んで来ました。

  今日の絵手紙です
 以前にかきながら、言葉が書けなくておいていたお地蔵様、
この言葉を添えてみました。