季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

法医学教室から

2019-01-17 06:19:41 | 日記
↑ のようなセミナーが催されると(行きたい!)と心が弾みますか?

 食物や医療のセミナーは好きで時々は出席していましたが、
昨秋から6回シリーズで、講演内容は主催者側のおまけせでした。
でも、それも楽しいか~と夫婦で申し込んだのですが・・・

 12月のタイトルを見て、しかも暮れの忙しい折、
「法医学教室って解剖の事でしょう。知らない世界やから行くのをお休みするわ」と夫に言いますと「知らない事を知れたら面白いやろ」と半ば強制的に連れて行かれました。

 中ホールはいつものようにほぼ満員。
登場された先生は、40歳代後半かな?とお見受けするお若い方でした。

 あっ、今日は水曜日ですね。
月、火曜日とお二人のご遺体を解剖してきました

 との第一声に会場はどよめきます。

 でもね、皆さんが思ってらっしゃるような、凶悪事件の解剖は近頃ずいぶん減ってきました。
 じゃぁ、何が増えたかと思われますか?
孤独死です。
妻に先立たれた男性、特にアルコール好きと三拍子揃うと危ないです。
 夫を残して先立つかもかもしれない女性のみなさん!
一人で生きて行ける術をよく伝えてから逝ってください。

 男性は現役を引退すると、社会との繋がりを持とうとしません。
近所との繋がり、福祉との繋がりがとても大切になってきます。

 次に多いのが、老老介護のはてに・・・です。

 つい最近の例を言いますと、

 認知症の奥さんを看ていたご主人がお風呂場で亡くなられました。
この場合は、奥さんがディサ-ビスに通っておられ、連絡が取れないことを不審に思われた施設の方が来られて、倒れているご主人を発見、
奥さんは横に座っておられました。

 もう一例は、
寝たっきりの奥さんを介護されていたご主人が、肝臓の病で室内で倒れられ亡くなられました。身動きのできない奥さんもそのまま・・・
 離れて住む息子さんが連絡がとれないと警察に電話があり発見となりました。

 これら、すべては解剖して死因を探ります。。。。。。


 重いテーマでしたが、
先生の穏やかな喋り口調、ユーモアに、会場はどよめいたり、爆笑したり・・・

 本当に知らない世間を知り、
何事も決して他人事でないと痛感した暮れの一日でした。


 今日の絵手紙です
 


 今日は、阪神淡路の震災から24年目の日です。
私の今までの人生の中で一番、心と体に恐ろしさがしみ込んだ出来事でした。