ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

URUGOME@目黒ブルースアレイジャパン 10.9.13

2010年09月19日 | 音楽(主に日本のHR?)
平日のせいか、入りがかなり寂しかったですが・・・
バンドのイメージカクテルはLA URUGOME。ラ・フランスとか秋っぽいフルーツを使ったカクテルで、ノンアルコールタイプもあり。
中に巨峰が丸ごと2個入ってたのですが、これ残すものなんだろうか・・・
ぶどう大好きな私は皮ごと食べてみましたが(剥くのはなんだかなーと思ったので)結構種入ってました(苦笑)
うるスポには珍しく河野さん、透さんのスタッフさんの話も出ていて面白かったです。

MISUMIさんがいなくなってから3回目のライヴ。私は前回行けなかったので2回目になるのですが・・・
正直、まだMISUMIさんがいないことに慣れないですねー。
コーラスはもちろん、MCとかでもMISUMIさんがいたらなあとつい思ってしまう・・・いつか慣れる時が来るのでしょうか。あのメンバーでのうるゴメだ大好きだったので、まだちょっと時間かかりそうです・・・
前回のライヴ前、コーラス練とかやってたみたいで、その結果どうだったかは聴けなかったのですが、今回は敢えてコーラス少な目にしてたようです。河野さんが歌ってもいいようなところも敢えて信夫さん一人にしてたりして。
信夫さんのブログに、「大切な楽曲たちなのでリニューアルしながら色々試している」と書いてあって、演奏してくれるのは嬉しいですが・・・
聴きたいなーと思っていた信夫さんVo.のVampire Blueも、ちょっとキーが低すぎてなんか重低音な曲になってしまって違和感が・・・(汗)仕方ないことなんだろうけど、もうちょっとキー上げたらどうかなー。無理かなー。
そんな中、河野さんVo.のSixty Sicksがナカナカ良かったです。Falling Downなんかも河野さんVo.でやったらどうかなーと思いました。

次回はちょっと苦手なクロコダイルですが、また平日だし、あまり人が多くなければ大丈夫かな・・・
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井上芳雄10周年コンサート

2010年09月19日 | ミュージカル・演劇
ミュージカル俳優さんのコンサートはあんまり好きじゃないので行かないことが多いんですが、以前市村正親さんの「それぞれのコンサート」にゲスト出演してたのを見たら(市村さんのコンサートは行くんだな・・・)、ヨッシーやっぱりいいな・・・と思って、チケット発売がすぐだったのでチケット取っちゃったんですねー。
ホントは一路真輝さんがゲストの日が良かったんですが、先にイリアスを同じ日に取っちゃってたので、次に好きな香寿たつきさんの日にしてみました。
一幕はちょっとストーリー仕立ての演出で、やっぱりこういうのはな・・・と思ってしまいました(汗)二幕みたいに普通に歌えばいいのになあと・・・
ダンスもかなり踊れて、タップダンスも披露してましたが・・・開脚もできたりして、結構上手いんですが、やっぱり歌のレベルが段違いなので、踊りはいいから歌って欲しいなー、という感じがありましたね・・・
ギター弾き語りとかもしてたけどなんかビミョーな(汗)あれちゃんとチューニングしてないんじゃないの???(また前日にプロの超絶上手いギター聴いた後だったので余計に・・・(汗))
今まで出演したミュージカルのナンバーほぼ網羅したってことですが、アンナ・カレーニナがなくて残念・・・まあ歌うにしても二幕でやって欲しかったけど。一路真輝さんゲストの時にデュエット歌ったらしいけど、ヴロンスキーのソロが聴きたかったな・・・
二幕の方でですが、「組曲虐殺」から歌うというのでワクワクしてたら「胸の映写機」じゃなくてちょっとがっかり・・・まああの曲もいいんですけど。(ちなみに「胸の映写機」、めざましTVで井上ひさしさんの訃報を流してた時にBGMで流れててちょっと感動したなあ)
エリザベートからは「闇が広がる」を歌ったのはいいんですが・・・トートがなんとヨッシー本人の録音、なのはいいんですが、舞台後ろのスクリーンにヨッシー扮するトートが映し出されてびっくりー。しかもなんかCGの妖しい背景と共になにやらパラパラみたいな妖しい動きをずーっとしてるもんだから、せっかく生ルドルフが歌ってるのに気になって集中できーん!
後でMCでも、初日のお客さんのトートを見た反応が、「キャー!」ではなくて「ええー!?」という反応だったんだけど・・・というようなことを言ってたけど確かに(笑)
いや、別に全然ヘンじゃなかったですよーヨッシートート。(パラパラみたいなあやしい動きが気になっただけで(笑))声も太くなってトートの歌も違和感なかったし、見た目も様になってたし。そのうち彼のトートマジでありかも、という感じもありましたね。
でも、やっぱせっかくだから生ルドルフに集中したかったよなあ・・・(苦笑)
そうそう、オケが下手だったんですよねー・・・。島健さんのピアノはじめ、ギターとかドラムとかバンドセクションは上手いんだけど、ホーンと弦がね・・・なので二幕のジャズバージョンはなかなか良かったですが。
二幕では色んな歌に挑戦していて、アレンジもジャズっぽくなっていて(実際ジャズナンバーもあったけど)なかなか良かったですが、全体としてそんなに面白くはなかったかなあ(汗)私そんなに彼のファンではないんだなあと実感。これがほのかさんだと何歌ってもステキとか思うところなんだけど・・・
香寿たつきさんとは、実は一緒に歌った曲がない・・・ということで、モーツァルト!からコンスタンツェとのデュエットを歌いました。香寿たつきさん、かわいい声バージョンで歌ってて、そんなかわいくしないでも・・・と思いましたが(笑)やっぱり上手かったですねー。いいなあと思いましたよ。ヨッシーもMCで「週一くらいでコンスタンツェどうです?」とか言ってましたが(笑)

そんな訳で好き放題なこと書きましたが、ファンの方読んじゃって気分害されたらごめんなさい・・・あくまでも個人的な主観による感想ですので。
とりあえず次はモーツァルト!が楽しみです。
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横浜メタル地獄@新横浜サンフォニックホール 10.9.11

2010年09月18日 | 音楽(主に日本のHR?)
メタル地獄といいつつアコースティックなのですが・・・(笑)
いつも英三さんが出てるのですが、横浜遠いし、ワンマンじゃないし・・・となかなか腰が上がらないのですが、赤坂で「ステージを広く使ってやる」とか言ってたので、練馬っぽいことやりそうだな~と思って行って来ました。

オープニングアクトは・・・バンド名忘れてしまった・・・ごめんなさい(汗)
普段はメタルバンドやってるそうですが、なんでも5日前に急に声をかけられて、初めてアコースティックライヴやったんだとか。ギターも古本屋で1万8千円で買ったエレアコだったとか。
なんかメチャメチャ緊張しててかわいそうだったなあ・・・
で、やった曲がなんと「愛を取り戻せ」と「ペガサス幻想」・・・ってアニソンかい(笑)しかも歌詞結構メチャクチャだったような(笑)
そしてなんとその2曲だけで去って行きました・・・大変だなあオープニングアクトも・・・

続いて英三さんの出番。
ステージ広く使うとか言っていたので、きっとじょーじ@佐藤氏も出てくるだろうと思ったら、いきなり英三さん、永野さん、じょーじの三人で出てきました(笑)
短時間なのに英三さんオリジナルのコーナー、練馬のコーナー、昭和ハンサムマンのコーナー・・・と盛りだくさんで衣装まで替えてたりして(ジャケットだけだけど。慌てて着ながら出てきてたのが笑えた)、小ネタも仕込んであって大変充実したステージでした。
お客さんがすごく少なかったのがもったいなかったんですが、かまわずに全力を出し切ってステージを見せてくれたプロ根性に感動。
オリジナルのコーナーでは、ずっと英三さん一人でやっていたHello Againが、永野さんのギターが入ったらすごくカッコ良くなって感動しました。もともと好きな曲でしたが、一気にレベルが上がったというか。また2本ギターで聴くのが楽しみです。
練馬コーナーでは久々に「蜘蛛伯爵」やってくれて嬉しかったなー。ハローワークはよくやってたけど、蜘蛛伯爵聴くと練馬って感じがするなあ~。
「ジャックナイフ」が始まる前に幕が閉まって、開くのかと思ったら幕の中から永野さんが飛び出したのもおかしかった(笑)
昭和ハンサムマンでは、じょーじがいるので久々にDEEPをやって缶コーヒーシェイクをお約束の2コーラス2ターン(笑)いつもながらじょーじ氏の目がだんだん死んでくるのがおかしい・・・(笑)
そして、シェイクした缶コーヒーを英三さんが「ぬるい!」はお約束だけど、永野さんまで飲んで、一気に飲み干して「旨い!」は新しかったですね(笑)
あと先日の赤坂でやったルネ・シマールの「緑の屋根」もやりました。(ルネ・シマールは1974年ごろにカナダから来て歌ってたボーイソプラノの男の子だそうで。結構売れたらしいけど全然知りませんでした・・・)
永野さんもルネ・シマール知らなかったようで、「ルネ・シマールって誰ですか???」と曲が終わった後に聞いてましたね(笑)
英三さん、これからもルネ・シマールを歌い続けて行くと宣言してましたが・・・(笑)
盛りだくさんで60分のはずが最後の曲の前ですでに5分押しだったようですが(笑)楽しかったです。ホントお客さんが少なくてもったいなかった・・・

トリは大谷レイヴンさんと深澤AKIさんのユニット。ブルージーでカッコ良かったです。やっぱりレイヴンさんのギターは超絶上手かった・・・深澤AKIさんのヴォーカルも素晴らしくて、いいミュージシャンが世の中にはまだまだたくさんいるんだなあという感じでした。
普段はお酒飲みながら観るような雰囲気でやってるみたいで、なんかいつもと違うね・・・としきりに言ってました。
これもお客さん少なくてもったいなかったなあ・・・

というわけで行って良かったです。でも横浜やっぱり遠いんだよな・・・
でもまたこんな感じだったらぜひ行きたいところなんですが10月は行けないのでした。残念。またやって欲しいです。
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イン・ザ・ハイツ

2010年09月07日 | ミュージカル・演劇
2008年のトニー賞を獲ったこの作品、ちょっと興味ありつつも、トニー賞の授賞式のパフォーマンスを見てあまり好みじゃないかな・・・とその夏ブロードウェイに行った時には観なかったのです。どうもラップって好きじゃなくて・・・ラテン音楽も苦手なほうだし。(ラテンっぽいアレンジの曲とかはすきなんですが、ラテンそのものとなるとどうも・・・)
来日公演が決まった時も、先行予約とか来てたんですが、どうしようかな・・・とチケットとらないままでいたのですが、割引チケットが出てきたので、行ってみようかなーと行ってきました。
来日公演てちょっとキャストのレベルが落ちるのがな~と思ってましたが、なかなかレベル高くて良かったです。結構歌で感動しました。
ヴァネッサ役の人観たことあるな・・・と思ったらレクシー・ローソン? 昨年のRENTの来日公演のミミですねー! 良かったです。歌もうまいし、かわいいしで。
でもあんなに背高かったかな・・・と思ったのは、小柄なキャストが多かったってことなのかな(汗)
主役のウスナビ、誰に似てるな・・・と思ったらディヴィッド・ウェナムさん・・・!? いやプログラムの写真とか観たら全然似てないんだけど、遠目に見るとちょっと似てるかなーと・・・
オリジナルのウスナビはかなり濃ゆいいかにもラテン系、な感じの人だったんですが、今回のウスナビはすごく優しくてマイルドな感じで、オリジナル知らないながらもなかなか良かったと思います。
ラップやラテン音楽も、どうかなーと思っていたけれど、キャストの上手さもあってとても自然に聴けました。
何より、予想以上に楽曲が良かったですねー。話の筋的にはそんなにひねってもいないと思うのですが、曲のよさとキャストの歌唱力で涙腺が緩んだ場面がいくつか・・・
ニーナが故郷に戻って来て「一息つかせて」という歌とか、ニーナの父親がニーナを思って歌う歌とか、状況的にはベタな場面と思われるところも、楽曲のよさと歌唱力と演技でグッと来てしまいましたね。
思うに、作品自体に移民の気持ちが篭められているからなんだろうなあと・・・演じている方たちもラテン系ですから、共感するところが多々あって、その相乗効果もあるのでしょうね。
この作品、「ラテン版RENT」とかも言われているそうで、言われて見ればRENTの影響も多少あるかなと・・・
アブエラの追悼の歌の雰囲気とかWill I?を思わせましたし、皆の心のよりどころだった人物の死で物語が動いて・・・というあたりも似てたかな。
ただ、若者たちだけの物語だったRENTよりも、家族のことや自分たちのルーツのことなども描かれていたこちらの方が深い・・・かな?
でもやっぱりRENTの方が好きですけど・・・(笑)
宝くじが当たったというエピソードが出てきた時には、てっきり金をめぐって何かあるのかと思ってしまった・・・自分が汚れた大人なんだなあと思い知りました(笑)
そんなわけで、やっぱりトニー賞作品はハズレないなあと思いました。Spring Awakeningも良かったし。
アベニューQもやっぱり行くべきだろうか・・・といいつつ取り損ねたので、また割引チケットが出たら行こうかな・・・
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レジデンツ工事中・・・

2010年09月06日 | 旅行
Poshing Strasseのトーマス・マンの家から再びミュンヘン中心部へ市電で向かいました。
途中の停留所で地図をみながらああでもないこうでもないとやっていたら、停留所で待っていた女性がずーっと私たちのこと気にいていて、ついに英語で話しかけてきました。
どこに行きたいのか聞いて、(白ソーセージ食べる予定の店に行こうとしてました)どの路線に乗ればいいのか教えてくれて、ミュンヘンのみどころとか色々教えてくれました。実は予定がいっぱいいっぱいでひとつも行く余裕がなかったのですが・・・(汗)
市電に乗ってからも、どこで降りるのかとかずっと気にして話かけてきてくれました。
南ドイツはやっぱりフレンドリーな人が多いなあと。外国人旅行者にわざわざ話しかけたい人が結構いるような気がします。
フュッセンでも、川沿いでパン食べてたら、ものすごくはなしかけたそうなおばさんが隣のベンチにずっと座ってたんだよなあ。スルーしてしまったけど。
そう言えば昔メキシコに行った時、アステカスタジアムのそばで座ってたら、女の子がものすごーく話しかけたそうにこっちを観ていて、少しずつ近寄ってきて(笑)ついに時間を訊いて来たりとかしてたなあ。男だったらナンパかと思うところだけど、本当にただ外国人に話しかけたかったみたいで。
イギリスとかアメリカでもきさくに話しかけてくる人っていますが、なんかラテン系の人の人なつこさとはちょっと違う気がします。南ドイツの人にはなんとなくラテン系に通じるものがある気がしました・・・まあ多分根本的には違うんでしょうけど(笑)

途中レジデンツを通りましたが、時間の関係で中には入らず・・・さっきの女性にはおススメされたのですが(汗)
で、レジデンツ工事中でした・・・なんか今回工事中多いな・・・
しかし、ドイツでは工事中に元の建物の写真?を使ったシートを張っていることが多くて、景観を損ねいてないのかむしろ損ねているのか微妙なところ・・・
特にこのレジデンツのシート、窓から覗いてる人が怖いんですけど!

だいたい縮尺おかしいし・・・(汗)でかすぎです。
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ペルシャ猫を誰も知らない(ネタバレ)

2010年09月06日 | 映画

この映画を知ったのは昨年の東京フィルメックスでした。(いやシン・ハギュン目当てでクローズド上映の「渇き」観に行ったんですが)
イランでは音楽が規制されていて、許可を得ないと音楽が演奏できないという状況の中で、危険を覚悟でアンダーグラウンドで音楽活動を続けるミュージシャンたちを映しているドキュメンタリー映画(実際には実在のミュージシャンを使って実際にあった出来事を元に作られたフィクション、いわばセミドキュメンタリーだそうです)と聞いて、一度観てみたいなーと思っていたのですが、ついに公開されたので観て来ました。
そもそも私、英語以外の言語でやってるロック好きなんですよねー。欧州のバンドは英語で歌うことが多いけど、母国語で歌ってるバンドはいいなーと思います。スペインのメディナ・アサーラとか、中国の黒豹(ヘイバオ)とか、モンゴルのハランガとか・・・
その中国の黒豹を好きになってまもなく、ファンキー末吉さんの大陸ロック漂流記に黒豹も出てくると知って読んでみたのですが、黒豹などのバンドが、ロック音楽が規制されて、アンダーグラウンドで活動しなければならなかった時代のことが書いてあり、とても興味深かったんですね。
ロックが反体制の音楽、なんて今はもうないよな、なんて思っていたら、つい最近までそういう世界があったんだなあと・・・
実際、そんな不自由な状態で作られた黒豹の1st.アルバムには何か人の心を揺さぶるものがあったのでした。シンプルで荒削りな音楽なんだけど・・・
そのあたりの中国ロックの歴史についてファンキー末吉さんがこちらの記事に書いてますので、興味ある方はぜひ読んでいただきたいです。
本には書いていなかった(本が出た後の話なので)「その後」のことも書いてあって、色々考えてしまいました。
モンゴルも共産主義時代には音楽やるのは大変だったようだし、先日見てきた舞台「ロックンロール」ではチェコスロバキアのロックバンドが弾圧されたエピソードが出てきたし・・・
そんな状況が、今現在も続いている国がある・・・そんなイランの音楽状況を知ることができるだけでも、行く価値があると思ったのでした。
チラシを観たら、出て来る音楽はロックに限らないようなので、いい音楽(というか私好みの音楽)聴けるかなーとやや不安がありましたが、結構ロックバンドも出てたし、音楽だけでもなかなかよかったです。
思わずサントラCD買っちゃいました(笑)映画館の物販で売ってます。
・・・とかなり気に入ったようなこと書いてますが、実は体調不良で途中までしか見られなかったんですよね・・・不覚というかこんなの初めて・・・
悔しいのでリベンジ予定なのですが、リベンジ待ちきれずに感想書いてるという・・・いやサントラの紹介したいだけなのかも(笑)
プログラムも珍しく買ってしまいました。(最後まで観てないのに・・・(汗))いろいろと背景を知りたいなーというのがあって。
東京フィルメックスの授賞式にゴバディ監督は来ていなかったのですが、ビザが発給されなかったのが原因だったんですね・・・
今回の日本公開に際して来日しようとした時も、パスポートの査証欄の追加もしくは再発行が認められず、渡航できなかったのだとか。
イランでは音楽もそうなのですが映画も当局の許可が下りないと撮影できず、この映画は無許可で撮影したため(そして結果として当局が見せたくないテヘランの姿を映しているため)、ゴバディ監督は撮影後出国して、今もイランには帰れていないそうです。フィルメックスの時はベルリンにいるとか言ってたなー。プログラムには今はイラクにいると書いてありました。イラクというと危ないというイメージがありますが、ゴバディ監督にとってはイランよりも自由に動けるのだそうな・・・
そんな背景を知ると、ますますこの映画の意義について考えてしまいます。
出演しているミュージシャンたちも、出演することで危険もあるのですが、それでも自分たちが今おかれている状況を世界に伝えたい、自分たちの音楽を知ってもらいたいという気持ちから出演したのだそうです。
当局の許可がないとCDのリリースもできない現在、イランのアンダーグラウンド音楽を聴くことができる貴重な機会でもあるんですね、この映画は・・・

冒頭、いきなりゴバディ監督が歌っている場面から始まります。実際歌なかなか上手いです。プログラムにはアルバムのレコーディングしたって書いてありましたねー。入手できるものなら聴いてみたいです。ゴバディ監督の声が気に入ったというよりも、曲がなかなかカッコ良かったんです。(サントラの12曲目に入ってます)
この曲を作ったマーディヤール・アーガージャーニーがサントラCDのプロデュースもしてるそうなので、アルバムにも彼の曲入ってるんじゃないかなと・・・現在N.Y.在住の22歳・・・って若っ! すごい才能だなあ・・・
監督が歌っている場所はアンダーグラウンドのスタジオなんですが、そこでスカーフを頭に巻いてギターを抱えた女の子たちがいたりして、なんかすごく新鮮な絵でした。この映画の主人公の一人ネガルもそんなスカーフを巻いたミュージシャンですが。
この映画は、無許可で撮影されているため、今まで映し出されたことのなかったテヘランの姿が映っていて、なかなか衝撃的なんだそうです。イラン映画見たこと無かったし、恥ずかしながらイランについての知識がないので「こんなものか」と観てしまったのですが・・・(汗)
外国人が思うよりもずっと西洋化が進んでいる、らしいです。女性はスカーフは巻いているけれど、髪形も化粧も服装も結構派手だったりして。登場する若いミュージシャンたちも、ごく普通の、欧州にいたりしそうな感じの若者たちでした。
モトクロスやってる女の子も映ってたなあ・・・(さすがにヘルメットの中まではスカーフしてませんでしたね)
彼らがやっている音楽は、意外に欧米のポップミュージックそのまんまな感じがあって、ちょっとがっかりした部分もありますが、あとでプログラムを読んだら、伝統音楽との融合を試みるミュージャンは今増えて行きつつあるところなんだそうです。
歌詞も、以前は英語ばかりだったけれど、ペルシャ語で歌うケースも増えているそうで。イランのポピュラー音楽はこれからなんだな、と思いました。それでも一時の中国よりはレベル高いのは、やはり欧州が近いからですかね。
やっぱり伝統音楽を取り入れてる曲が新鮮でいいですねー。こういうのが聴きたかったんだよな。冒頭のゴバディ監督が歌う曲がまさいにそういう感じです。
なんかイランの伝統音楽、すごく聴き馴染みあるな・・・と思ったら、シルクロードアンサンブルで聴いてたんだった(笑)あちらはクラシックと伝統音楽の融合ですが。こういうジャンルの垣根を超えた音楽って好きだなー。
一番気に入ったのは、最初の方に出てくる、猫好きで地下に住んでるミュージシャン、ハメッド・セイエド・ジャヴァーディーでした。サントラの最後に曲が入ってますが。映画で彼が歌うのを聴いた時には涙が出てしまいました。CDよりも映画バージョンの方がいいかも・・・しかしCD聴いて8分超の大作だったのにびっくりしました(笑)
The Free Keysと牛小屋メタルバンド(笑)ニカインもいいなーと思いました。ブルースは本来好きじゃないんですが、地下スタジオのオーナー?ババク率いるミルザーもなかなかいいなーと思いました。
The Yellow Dogsはヴォーカルがもちょっと上手ければなあ・・・(汗)
一方で、主人公のアシュカンとネガルのTake It Easy Hospitalはあんまり好きじゃないかな・・・(汗)ジャンルの好みの問題だとは思いますが。特に女の子ヴォーカルのネガルの細い声がどうも気に入らない・・・かわいいんですけどね、ネガルちゃん。
アシュカンはアシュトン・カッチャーとガエル・ガルシア=ベルナルと岡田准一を足して3で割ったような、なかなかイケメンでした。岡田准一に目元がそっくりなんだよなー。なんか観ていて気になって(笑)
なんか二人でヴォーカル取ってる曲より、それぞれ単独で歌ってる曲の方がいいかなと・・・(汗)好みの問題かもしれませんが。
ロンドンに渡ってバンド活動をしたい二人がバンドメンバーを捜す、という名目で色んなミュージシャンが出てくる趣向ですね。
その案内役としてなんでも屋のナデルが出てくるのですが、よく口が回る人だな・・・と思ったらこの方は本業の役者さんなんだそうで。どうりで(笑)(彼はちょっとエリック・バナに似てる・・・)
そういえばTake It Easy Hospitalはジャンルを聞かれると「インディー・ロック」と答えてたんですが、インディー・ロックって何?と思って後で調べたら、ちゃんとそういうジャンルあるんですね・・・(汗)
でも、イランではインディー・ロックって日本よりもメジャーなジャンルなんですかね? なんか偽装パスボートつくりに来ていた女性がインディー・ロックと聞いて「私好きよ」とか言ってたので・・・なんかマドンナとか言ってたけど、マドンナってインディー・ロックなんですかね?
そんなこんなで色んなミュージシャンが登場し、色んなエピソードが語られます。セミドキュメンタリーですが、多分出てくる話はほぼ実際にあったことなんでしょう。
個人的に衝撃だったのは、近所の人が、音楽をやっていると警察に通報するというんですね・・・。しかも、留守番に退屈した子どもが通報したりとかもするとか。
「音楽をやってたら逮捕されていい」という感覚になってしまっている人が結構いるというのがショックですね・・・
私は途中までしか観てないのですが(汗)ずっとコミカルな調子で進むのですが、ラストは悲劇で終わっているのだそうです。実際にはネガルとアシュカンは無事ロンドンに行っているので、この悲劇的なラストはちょっとベタな気もするのですが(いや実際に観てないのでベタでもないかもしれませんが)、実際にゴバディ監督の友人で自殺した人もいるし、ゴバディ監督自身も映画の許可が2年も下りず、死も考えた・・・とインタビューで言っていますから、今のイランでは現実的な内容なのでしょう・・・
サントラを聴いていたら、映画終盤で流れたと思われるTake It Easy Hospitalの曲がなかなか良かったので、やっぱり最後まで観ないとだな・・・また行ってくるか・・・

なんだか音楽の感想ばかりになってしまった気もしますが(汗)チラシに出ていた誰かのコメントで、「ミュージッククリップをつなげて物語にした」と書いていて、なかなか的を射ているかなーと。それぞれの演奏シーンは、さすが監督自身音楽をやるだけあって、ミュージッククリップとしても完成度が高かったと思います。
特にハメッド・セイエド・ジャヴァーディーの映し方が上手かったなあ。他のミュージシャンと違ってなぜか彼の場面にはテヘランの町の風景とか映らず、リアルに室内で演奏する彼と聴いている人たち(と動き回る子猫たち(笑))だけだったのも良かったような。
牛小屋メタルバンド、ニカインのイントロで牛の鳴き声が絶妙に入るところとかも・・・(笑)
ミュージシャンたちが、自分たちがやっている音楽を知ってもらいたい、という意図は十分に果たされたと思うし、その姿を通じて生のイランの若者たちの姿を見せることができて、映画の出来がどうこう以上の意味のある作品になっているのではないかな、と思いました。(いや映画の出来が良くないとかいう話ではないんですけど(汗))
今私がハマっているサントラも、映画のサントラではあるんだけど、今ほとんど聴くことのできないイランのポピュラー音楽のオムニバスだと考えると、とても貴重な1枚ではないかという気がします。
この映画に出てくるミュージシャンたちも多くが現在は国外に出ているそうですが(ハメッド・セイエド・ジャヴァーディーはどこの国にいるのかプログラムに書いてなかったなあ・・・)、いつか彼らが自由に祖国で音楽ができる(そしてゴバディ監督も自由に映画を撮ることができる)ようになりますように、と思わずにはいられません。
・・・でも中国みたいに音楽が開放されたとたんに失われるものも多いのかも・・・いや中国は極端なんだと思いたいですが(汗)
自由に音楽できればそれでめでたしめでたし、というわけでもないかもしれないし・・・
それでも、いつか彼らのアルバムが簡単に聴けるようになったらやっぱり嬉しいので、いつかそういう日が来ればいいなあと思います・・・

てな訳で今年見た映画の順位。
1.ニューヨーク、アイラブユー / 2.9ナイン~9番目の奇妙な人形 / 3.ザ・ロード / 4.NINEナイン / 5.復讐者に憐れみを / 6.Dr.パルナサスの鏡 / 7.のだめカンタービレ最終楽章後編 / 8.ペルシャ猫を誰も知らない / 9.コララインとボタンの魔女 / 10.ラブリーボーン / 11.かいじゅうたちのいるところ / 12.アリス・イン・ワンダーランド / 13.プリンセスと魔法のキス
なんか結構低い順位になりましたが(汗)その割にはかなりおススメなんですけどね~。最後まで観たらまた順位変わるかもしれないので暫定順位ということで。

あと今年観に行く予定の映画。
公開中「トイレット」
10月1日公開「ガフールの伝説」
11月13日公開「トワイライトサーガ/エクリプス」
11月19日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 前編」
12月10日公開「ロビン・フッド」
12月11日公開「ノルウェイの森」
観るつもりでいた映画2つほど思い出しました・・・全部観に行けるかどうかわかりませんが(汗)
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The Music of the Lord of the Rings Films日本のamazonでも予約開始

2010年09月02日 | 指輪物語&トールキン

The Music of the Lord of the Rings Filmsがいよいよ日本のamazonでも取り扱い開始になってました。
発売日9月13日とかなってますがそんなわけないよなー。著者のDoug Adams氏もブログでamazonの発売日間違ってる国もあるけど・・・と書いてましたが。
欧州で9月28日から、北米および全世界で10月5日から発売です。
この本の中身がちょっとDoug Adams氏のブログで観られます。アラン・リーのイラストとか、映画の写真とかふんだんに使われて、フルカラーの豪華版仕様ですね・・・
いや正直通勤の合間とかにコツコツ読み進めたかったんですが・・・ちょっと持ち歩きは無理そうな感じですねー(汗)うーんこれではいつ読み終われるやら・・・
まあ、それでも楽しみは楽しみなんですが。
そういや、完全録音版とボックスセットにして発売するとかいう話はなくなったんですかね・・・まあ私は本とRarities Archiveさえあればそれでいいんですけど。
でも持ち歩き用のペーパーバックとかが本当は欲しいな・・・
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