ジャンボ機墜落から20年ですか、はやいですね。
友人のいとこが同事故でお亡くなりになり、たしか新宿か何処かだったと思いますが、合同慰霊祭か何かに友人が出かけていったことを思い出します。とてもショッキングな事故でした。
少女がヘリコプターで救出された姿、なんとも鮮明に覚えています。生命力の偉大さと、1人残された彼女のやるせなさを思ったりもしました。
当時、私はまだ神奈川に住んでおりましたが、仕事がら飛行機を利用する機会が多く、人ごとでは無い思いをしました。今年、相次ぐ航空機関連の事故を思うとき、20年の歳月を越え、ジャンボ機が何かを言いたげに感じるのは、私だけではないと思います。2度とあのような惨事が起きないよう、多くの方々の努力に期待して、犠牲者の方々に手を合わせましょう。
さて、今日の一枚ですけど「静かなるケニー」、この邦題は、まさに直訳ですけど、何故か「至上の愛」とも競える名邦題だと感じてしまいます。
けして、「ずば抜けた」テクニックも「ケニーだぁ」と強く感じさせるプレーヤーでもないケニー・ドーハム。このアルバムだって、「ジャズ史に燦然と輝く」っていうしろもんじゃないけど、ドーハムの暖かさが伝わってくるような、そんな優しさを感じてしまう。
印象的な邦題のせいもあるかもしれませんが、このアルバムも以前ジャズ喫茶で、とてもリクエストの多いアルバムでした。
ジャンボ機事故を想い、優しいドーハムを聴きながら、彼らの残した教訓をもう一度考えてみるのも、お盆を迎える私たちには、ちょっと良い時間ではないでしょうか。
OUIET KENNY / KENNY DORHAM
1959年11月13日録音
KENNY DORHAM(tp) TOMMY FLANAGAN(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
1.LOTUS BLOSSOM
2.MY IDEAL
3.BLUE FRIDAY
4.ALONE TOGETHER
5.BLUE SPRING SHUFFLE
6.I HAD THE CRAZIEST DREAM
7.OLD FOLKS
8.MACK THE KNIFE