JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

出会いに乾杯!

2006年02月04日 | m-o

昨晩は「恵方巻」の配達が終わった、コンビニ経営者Mさんに誘われ、あいかわらずの午前様でした。
一軒目は、洒落た料理でお酒がいただけるAさんのお店、カウンターのみのお店なので、電話で空きを確認しないと入れないことが常でありますが、昨晩はなんとか潜り込み、ゆっくりと飲んでまいりました。

私達以外のお客さんが一度はけ、入れ替わりのように入ってこられたのが、1人の若い女性でありました。
(Aさんのお店は、女性が1人で来られても、まったくおかしくないお店であります。)

「せっかくだから、おみやげ開けちゃおうかな」とAマスター
お客さんが新婚旅行のおみやげに買ってきてくれたという、オーストラリアのスパークリング・ワインを持ち出してきました。
なにがせっかくだかわかりませんが、おやじ3人(Aマスターも入れて)の輪に、若き女性を迎え入れようと気をまわしてくれたのでしょう。
グラスを替え、4人で
「今夜の出会いに乾杯!」(くっさー)

彼女は、四国の出身、仕事の関係で、こんな遠く離れた田舎住まいになってしまったそうです。
「母に、ここへ転勤だよと言ったら、雪で潰されちゃうんじないのって心配したんですよ」
「そうか、四国から見れば、ここも雪国だと思っちゃうわけだね」

こんな地域のヘンな認識は、お互い様で、私も四国といえば、「阿波踊り」「うどん」「道後温泉」「お遍路」「はりやま橋」「四万十川」こんなもんを、四国四県ごちゃ混ぜにイメージするだけであります。

ともあれ、そんなお話しから、久しぶりに、若い女性と美味しいお酒をいただきました。(浮かれちょんぼで、ちよっと飲み過ぎましたけど)

さて、今日の一枚は、ウエス・モンゴメリーにしてみました。
このアルバムでウエスはベース・ギターなるものを弾いていますが、当初、プロデューサー、オリン・キープニュースは、フェンダーのエレキ・ベースだったと言っていました、ところが「これは現在使われているようなエレキ・ベースではなく、6弦すべてを1オクターブ下げてチューニングした、大きなギターのことだよ。」と言い換えていますので、この大きなギターというのが正解だったようです。
ロサンゼルスのミュージシャンから借りてきた代物らしいですが、これをウエスですから、当然親指一本で弾いています。そんじょそこらのへたなチョッパーより響いてますよ。

MOVIN' ALONG / WES MONTGOMERY
1960年10月12日録音
WES MONTGOMERY(g. bg) JAMES CLAY(ts.fl) VICTOR FELDMAN(p) SAM JONES(b) LOUIS HAYES(dr)
1.MOVIN' ALONG
2.TUNE-UP
3.SANDU
4.BODY AND SOUL
5.SO DO IT
6.GHOST OF A CHANCE
7.SAYS YOU

追伸、
ジャズ四方山話更新しました。よろしければご覧下さい。

2月商戦

2006年02月02日 | d-f


さて、明日は節分ですが、みなさんは「恵方巻」なるものをお食べになるのでしょうか?
もともと、私の住んでいる地方はもとより、神奈川、東京に居るときでも、こんな習慣は聞いたこともありませんでした。

商業戦略にのり、今や全国区になろうとしている「恵方巻」、我が友人のコンビニ経営者も、売り込みに躍起であります。

そもそも、これは大阪発祥の習慣ですよね、太閤秀吉の家臣、堀尾吉晴が節分の前の日に海苔巻きを食べ、出陣して大勝利したのにあやかったとか、諸説あるようですが、今となっては、バレンタインデイのチョコレートのごとく、年間でも何かと厳しい2月の売上対策といったところでしょうか。

そういえば、バレンタインデイで思い出しましたが、先日とある友人が
「バレンタインデイのチョコレートはやめてもらいたいね」
彼の勤め先は、ほとんどが女性社員、彼以外に男性は数えるほどしかおりません。この女性社員がほぼ全員、チョコレートをくれるそうで
しかも、最近はパートの女性までが、用意するとか

「去年なんか26個だよ、まいっちゃうよ」
「イイじゃないの、モテモテで」というと
「バカ言ってんじゃないよ、義理でももらえばお返しをしなくちゃなんないでしょ」

彼の理屈は、こうであります。
例えば、勤め先に20人の女性がいて、男性が2人だったりすると、女性は2個の義理チョコを買えば済みます。1つ500円だとすれば1000円の出費で済む計算です。
ところが、お返しは1人20個用意しなければいけません。しかも、何故かお返しは単価も高い。
ということは、1つ700円としても、14000円もかかってしまうということ
「何回、飲みに行けると思う?」

う~む、確かに彼の言うのも一理あります。どうぞ、みなさん義理チョコを贈る時には、こういった事情も考慮の上、お贈り下さい。

さてさて、バレンタインということで、今日は「マイ・ファニー・バレンタイン」でも聞きましょうか。まぁ、このバレンタインは人の名前ですけどね。
ロジャース&ハートのミュージカル[ベイブスインアームズ]のため1937年に書かれたこの曲、フランク・シナトラが出演した映画「パル・ジョーイ」(これも、ロジャース&ハートのヒット・ミュージカルですが、何故か邦題は「夜の豹」)の中でも歌われた一曲、


もちろん、マイルスでも、チェット・ベイカーでも、ビル・エバンス&ジム・ホールでも、なんでもいいのですが、今日はあえて、ケニー・ドリューの「パル・ジョーイ」にしてみました。

このアルバム、当初はモノラル盤で「マイ・ファニー・バレンタイン」を収録、ところがステレオ盤で再発された最初の盤には、この曲が入っていませんでした。

PAL JOEY / KENNY DREW
1957年10月15日録音
KENNY DREW (p) WILBUR WARE (b) PHILLY JOE JONES (ds)
1.BEWITCHED
2.DO IT THE HARD WAY
3.I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
4.HAPPY HUNTING HORN
5.I COULD WRITE A BOOK
6.WHAT IS A MAN?
7.MY FUNNY VALENTINE
8.THE LADY IS A TRAMP


入れ黒子

2006年02月01日 | p-r

「母の名はおやじの腕にしなびて居」

今日、仕事でうかがったお宅に、80を過ぎた老夫婦がいらっしゃいました。
当然、仕事は息子さん(息子さんも50代後半ですが)にゆずり、隠居の身ではありますが、まだまだお元気なお二人。
おばあちゃんは、漬け物漬けが得意で、私も息子さんの手が空く間、自慢のお漬け物でお茶をいただいてまいりました。
「おじいちゃん、夫婦元気でいいね」というと
「はばあは、うっさぁしーから(うるさいから)、いねえほうがいい」と憎まれ口、まだまだ長生きしそうであります。

「じいちゃん、そんなこと言って、この前、ばあちゃん倒れたとき、大変だったでしょ」とお孫さん。
昨年、おばあちゃんが洗濯物を干していて、足を少々痛め、病院に運ばれた時があったそうです。幸い、軽いねんざのようなものだったらしく、すぐに元気になられたそうですが、その時のおじいちゃんは尋常では無かったらしく、ご飯も喉を通らなかったとか。

「なぁんだ、おじいちゃんは、おばあちゃんが居なかったら、ダメなんじゃないの。」というと、お孫さんが
「じいちゃんは、ばあちゃんを愛しちゃってるもんね」
おじいちゃんは、何も答えず、お茶をすすっておりました。

そこで、最初の川柳
江戸時代、「○○様命」などと、二の腕に入れ墨を彫る習慣があったそうで、これを「入れ黒子」といったそうです。
「年老いて、しわしわになってしまった父の二の腕に、母の名が刻まれている、老いても母は、父に抱かれて居るんだな」そんな感じでしょうか。
ふと、そんな江戸の川柳を思い出し、冷たい雨も暖かく感じる一時でした。

ブログ仲間のけいさんのご両親も、とても仲の良いご夫婦で、いつも暖かい心をブログを通して頂いております。今日のおじいちゃん、おばあちゃん、そしてけいさんのご両親とも、いつまでもお元気で、私に温かい心を贈って下さい。

さて、今日の一枚は、久しぶりにバド・パウエルです。
ヴァーブに残る、パウエルのアルバムでは、私はこれが最も良いアルバムではないかと思っています。
トリオ演奏も収録されていますが、このアルバムのソロ演奏が特に好きで「I'LL KEEP LOVING YOU」なんて、ググッときてしまいます。

JAZZ GIANT / BUD POWELL
1949年5月,1950年1月~2月
BUD POWELL(p)
RAY BROWN(b) MAX ROACH(ds)[5,6]
CURLY RUSSELL(b) MAX ROACH(ds)[7,12,13]
1.TEMPUS FUGUE-IT
2.CELIA
3.CHEROKEE
4.I'LL KEEP LOVING YOU
5.STRICTLY CONFIDENTIAL
6.ALL GOD'S CHILLUN GOT RHYTHM
7.SO SORRY PLEASE
8.GET HAPPY
9.SOMETIMES I'M HAPPY
10.SWEET GEORGIA BROWN
11.YESTERDAY
12.APRIL IN PARIS
13.BODY AND SOUL

おまけ、
「入れ黒子」はもともと男女が手を握りあったときに重なる、親指の先にほくろのような入れ墨を入れることからきた言葉だそうです。
けして「目が覚めて今は仇なれ入れぼくろ」なんてことは言わないように、みなさん気を付けましょう。