淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「総理にされた男」 中山 七里

2019-10-14 18:31:33 | 棚の上の本

読みごたえのあった本やったです。

お話は
売れない舞台役者「慎策」は総理大臣にそっくりやったとです。
だけん舞台では総理のものまねで少しは話題になっていたとです。
そげなある日
慎策は病で倒れた総理の替え玉ばさせられてしまったとです。

最初は戸惑う慎策は
周囲の期待以上に総理役ば務め上げる彼はいつしか
国政に不信と疑問ば胸に抱き
国民のために政治の世界ば変えるために闘うとです・・・。

大使館テロ発生、閣僚との軋轢
慎策が一番驚いたとは被災地には届かない義援金・・・

その他
中山さんはエンタメ小説で読者に政界のドロドロした暗部ば
これでもかと訴えているとです。

替え玉総理と言う無理のある設定ばってん
ラストで慎策が本当の総理なったとです・・・・?

読んで良かった本やったです。


読 「ねじれびと」 原 宏一

2019-10-12 07:56:52 | 棚の上の本

表紙の絵だけで伝わります
やっぱ原宏一さんの本は面白かです。

5つの短編集ばってん、まさかそげな事は無いじゃろうと思うお話が
イヤ?ひょっとしたらあるかも知れんばいとか・・・
そげな事ばアレヤコレヤ思いながら
色んな設定のお話に最後まで楽しく読ませて頂きました。


では内容紹介

1話 平凡組合
平凡ば極めるとが世の中ば変えるのだ!!と信じる人々たちは・・・・

2話  逃げろ真紀
妻がストーカーされていると思い込んどる夫の行動は・・・・・。

3話 テツコの部屋
男と女のほろ苦い駅での出会いと別れ・・・
男が名付けたテツコと列車で行った岐阜までの旅の途中
テツコの正体が明かされる・・・・。

4話  エクスキューザー 
言い訳の達人で若き女子社員「文香」が会社の危機ば救うのか!!
 
5話 ロング ロング シャワー 
合コンの帰り道、何故かもてないダメ社員の男の後について来たのは部長の娘だったとです!!

以上

オイは最後のロングロングシャワーが好いとったです。
コミック&ラブストーリー・・・・よかラストやったです。

 


 

 


読 「黙秘犯」  翔田 寛

2019-10-11 09:16:44 | 棚の上の本

  

夜の路上で大学生が殺されたとです。
容疑者として取り調べば受ける倉田は
完璧な証拠も目撃者もありながら完全黙秘ば続けるとです。

刑事たちは倉田の身辺の聞き込みばするとばってん
生真面目すぎる倉田の生活が犯行に結びつかない何かば感じるとです。

誰かをかばっているのか?

そげな疑問ば抱えておる時
捜査本部に圧力がかかるとです
早く倉田ば送検しろと・・・・。

内容自体に派手さやらはあんまし無いばってん
悲しか男の物語が周りの連中のずる賢さがより強くなって
ラストでの溜飲ば下げさせ方は上手いと思ったとです!(^^)!。

 


読 「木曜日にはココアを」 青山 美智子

2019-10-10 08:02:43 | 棚の上の本

ココアば飲んだ後のようにホッコリとさせてくれる物語やったです。

喫茶店「マーブル・カフェ」のやとわれ店長の主人公は
毎週木曜日にやって来て同じ席でココアば頼む女性ば
密かに「ココアさん」と呼んでおるとです。

ココアさんに恋する店長と「マーブル・カフェ」に携わる人々たちの
それぞれの物語が繋がっていく12編の連作短編やったです。

まわり回って最後はハッピーエンド
そげんなるとは分かっておるとばってん
やっぱ よか気持ちになるとです!(^^)!

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この写真は時計ばかりが目立つとばってん
10/5(土)にサガン鳥栖がホームゲームで
逆転勝利して腕ば突き上げ喜ぶサポーターさん達です。

願わくばこの腕時計のサポーターさんからコメント頂ければ幸いです(笑)。

 

 

 


読 「慈雨」 柚木 裕子

2019-10-09 09:37:00 | 棚の上の本

物語は
 警察官ば定年退職した元刑事の神場は
妻の香代子と二人でお遍路の旅に出たとです。
旅の途中で神場は16年前自分が捜査した少女殺害事件と同じ手口の事件が
神場の所轄で発生した事ば知るとです。

神場には今でも悔いが残っておるとです。
16年前の事件が冤罪だったと思う自分に・・・・・。

お遍路の旅先で亡くなった少女の無念の声が聞こえてきた時
神場はかつての職場の同僚に電話ばかけるとです・・・・。

冤罪ば立証とするためにばってん
それは警察の威信ば崩壊してしまう事になるとです・・・・・。


事件のトリックやら何やらより
行ったことの無か八十八ケ所のお遍路の旅の情景が心に残ったとです。

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ご無沙汰しとりました。
この本ば読み終えたのが先月の9月21日彼岸の入りで
翌日の22日は台風17号がやって来て少しばってん屋根瓦も吹き飛び
ベランダの波板はバタバタ音ば立てて吹き飛んで行ったとです。

そこで話もぶっ飛ぶばってん先月末
軽減税対応レジ補助金で経済産業省に電話ばしたら
「中小企業さんですか?」と若い娘さんから問われたけん
「零細企業です家族で細々やっとるとばってんそれが何か?」と答えたら
 使用頻度で補助金の対象にならないとのお返事に
ほんなら全紙面新聞広告の片隅にでも 対象外のそげな事ば書いとかんかい!と
吠えたかったばってん、オイも冷やかしで電話したとやけん
何も言わんで「分かりました」とだけ言って電話ば切ったとです・・・・・。

そんで増税に合わせて色々世間で連呼しとる
ペイペイやらカード決済でポイント獲得!やらは便利かとは分かるばってん
預金残高ば気にしながらの買い物はイヤばい!と言う人もおるとばい!

そげな世の中でオイの住む近くのスーパーに貼ってあった
「ポイントより現金還元!!」のポップ広告にオイは心の中で拍手したとです。

実際、昨日買った1398円の黒糖焼酎は
家内が買った化粧品に付いた割引券486円ば使って912円で買えたとです!(^^)!。

まぁそれはポイントば貯めて他店で買い物されるより
当店で買い物してもらうための販促じゃろばってん
本当に消費者の立場に立ってどこかの何かに立ち向かう雄姿に見えて来たとです。

以上
本の感想より長き駄文で失礼しました"(-""-)"。





 

 


 


読 「ひと」 小野寺 史宜

2019-09-20 17:51:15 | 棚の上の本

読友さんからの紹介本です。

 お話は

20歳の主人公「聖輔」は相次いで両親ば亡くし天涯孤独になるとです。
故郷の鳥取から東京の大学に入学したとばってん中退したとです。
そげな失意の時、聖輔は アルバイト先で出会った人達からの励ましで
自分の進むべき道ば見つけ一歩踏み出して行くとです・・・・・。

55円玉ば握りしめて総菜屋の店先でコロッケば買おうとする
人一倍真面目でよか青年の聖輔と店主との出会いから始まる
人と人との絆の物語は最後までよか気持ちで読み終えたとです。

そんで何でか昔のテレビ番組「木下恵介劇」ば思い出したとです"(-""-)"。


読 「むらさきのスカートの女」 今村 夏子

2019-09-18 17:43:09 | 棚の上の本

短時間でスイスイ読める芥川賞受賞作品でした。

お話は

近所に住む不気味なオーラが満載の「むらさきのスカートの女」ば何でか気になって
何とかして友達になりたいけん「むらさきのスカートの女」につきまとい
もはやストーカーとなってしまった主人公「黄色いカーディガンの女」の物語です。

ストーカーばってん、むらさきのスカートの女に迫る危機ば密かに救い
生計から就職の世話までも彼女に気づかれぬよう援助する黄色いカーディガンの女の異常さば
滑稽から哀れに感じたオイは主人公の黄色いカーディガンの女応援してしまったとです!(^^)!。


さぁ主人公の黄色いカーディガンの女とむらさきのスカートの女はいつ友達になれるのか?

むらさきのスカートの女と黄色いカーディガンの女の正体は?

それらの疑問はラストで読み手に委ねられるとです・・・・・・・・・・"(-""-)"。

面白か芥川賞受賞作品やったです。

 

 


読 「冷たい檻」 伊岡 瞬

2019-09-18 08:15:34 | 棚の上の本

お話は
現在、過疎となっておる村の駐在所の警官が突然姿ば消したとです
その調査に派遣された調査官の樋口は
13年前、遊園地で3歳の息子ば誘拐された元刑事だったとです。

駐在所の若い後任警察官「島崎」は
樋口の調査に村内ば案内するとばってん樋口の調査方法と謎だらけの正体に
戸惑いながらも二人は事件の恐るべき陰謀にたどり着くまでは
スイスイと読ませて頂いたばってん
政治の力で村に建てられた巨大施設に暮らす介護老人たちやら
養護施設の子供たちとか軽い犯罪を犯した若者たちば更生する複合施設が
どげんしても怪しすぎるけん事件の背景やらが読んでおる途中で
すぐに分かってしまったとが残念やったとです"(-""-)"。

そんでもラストはやっぱ想像通りばってん・・・・これは良かったです(^_-)-☆


読 「漂流者たち」 柴田 哲孝

2019-09-11 16:34:52 | 棚の上の本

お話は
2011年3月11日、東日本大震災の日
探偵の「神山」は被災地付近におったとです。
その時、東京の探偵事務所から人探しの依頼が来たとです。
衆議院議員の秘書ば殺して事務所の大金ば持ち去り
いわき市付近で消息ば絶った弁護士「酒井」ば探してくれと・・・・。

混乱する被災地の中で酒井ば追いかける神山とのミステリー劇よりも
震災の被害ばノンフィクションとして描かれているとに圧倒されたとです。

本当は知らされてはいなかった被災地の人々の姿と
原発事故は人災だったことば改めて作者は強く訴えておるとです。
利害と責任逃れだけで処置ば誤った電力会社と政治家たちの
犠牲になるとは常に現場の人たちばっかしに腹がたって来たとです。

最近はどこで災害が起きても不思議でなくなっておるとです。
その度に被災に遭ったら想定外だったで済ませてよかとじゃろか?

原発の近くに政治家ば住まわせて
電力会社は本社と管理職ば引っ越しさせたら
オイはそれが安全の証だと思うとばってん・・・・・・。

本ば読んだ後じゃけん
言葉が過ぎたかも知れんばってん
そげんしか言いようのなかとです。


読 「店長がバカすぎて」 早見 和真

2019-09-08 07:10:03 | 棚の上の本



お話は
本ばムチャクチャ大好きな書店員「谷原京子」28歳独身は
勤め先である書店店長のあまりにものバカさ加減と派遣社員としての待遇に
日々「もう辞めたかぁ!!」と思う気持ちが強くなっておるとです。

そげな仕事へやりがいと職場の不満でいっぱいの「谷原京子」ばってん
誰よりもたくさんの人によか本ば読んでもらいたい!と願う書店員さんでもあるとです。
そげな京子と職場の皆が厳しい本離れの今、零細書店ば盛り上げようとする奮闘物語やったです。

京子と同業者、顔見知りのお客様、偏屈な小説家・・・・他
ユーモア小説ならではの個性の強かキャラで楽しく読ませてもらいました。

最後に京子からバカだと言われとる店長ばってん
オイは嫌いじゃなかったです!(^^)!。