淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

6月の始めの室内干し

2013-05-31 17:19:16 | すらごと日記

悪意の手記  中村 文則

2週間で10冊読まんといかんのが理由では無いとばってん
むちゃくちゃ早読みしとります。

この本はページ数も少なく薄くて軽い本(目方が)でした。
ばってん本は重たく暗い本でした。
本に求めたらイカンとじゃろばってん
およそ生きるためには何の役にも立たん本でした。

昼の公園で孫と一緒に遊びながらベンチで開く本では無いです。

まぁ 人間の善と悪  生と死とが書かれているとばってん
14歳の時、大病を患った少年が奇跡的に助かり退院してから世間に違和感ば感じて
自殺しようとするとばってんその場所に偶然いた友人ば殺してしまう・・・・・。

それから少年は大人になっても、いつまでも過去ばかりば振り返り
ブツブツと人間の屑になりたいとか等を(なっとるとばってん)手記に書いているとです。

あんまいグダグダ言うけん、最後には少年に哀れみば感じ気の毒にと思わせようとする
作者の意図も分からん事は無いとばってん
悪い事ばしたら、こげんなるとよ、だけんイカンとよと言うメッセージとして
受け止めときます。

以上


この表紙はヤッパ恥ずかしかったとです。

2013-05-30 20:53:24 | 棚の上の本

オルゴォル  朱川 湊人

両親が離婚し母親と二人暮しの小学5年生のハヤトが
近くに住む独り暮らしの老人「トンダじいさん」から頼まれたのは
小さな古びたオルゴールを鹿児島まで届ける事だった・・・・・・・・。

春休み、ハヤトはオルゴールの事を大阪で暮らす父親に相談しようと訪ねたのだが
そこには父の再婚相手で身重のミチコさんがいた。
その後、ひょんな事からミチコさんの友人サエと一緒に広島から鹿児島へと・・・・・

サエとハヤトの大阪から鹿児島までの旅物語はハヤトの心で語られてます。

朱川ワールドの心に優しい本です。

以上

 


ある総会の日に

2013-05-29 20:58:14 | 棚の上の本

砂漠  伊坂 幸太郎

某ブログで紹介されていた本です。
昨日、某総会において決算書とかの書類の上に、この本を置いて読んでいました。
読んで行くうちに面白くて、おかげで総会がいつの間にか終わっていました。

5人の大学生は、よか味だし取ります。
わけが分からん見てくれも悪い「西嶋」に惚れる学内一の笑わない美女「東島」・・・
最初のこの設定でオイはドン!とひきつけられたとです(笑)。
ばってん、こげな学生時代ば送られたら理想ですばい。

卒業式での最後の学長の言葉(パクリと判明)がいい
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」

それでオイばってん
総会が終わった懇親会で人間関係の充実ば深め贅沢しました・・・違うか・・・。

以上

 

 


梅雨入り・・・・だからどうした。

2013-05-27 18:38:08 | 棚の上の本

取次屋栄三  岡本さとる 

本日、我が地方に梅雨入りの報が届きました。
福岡空港近くのイオンのフードコートから見る空は予報通りの曇り色も
家内の買物の時間の長さも滅入らない楽しい人情時代小説の本でした。

シリーズ物の一作目です。
寺子屋と道場をやりながら、武士と町人の間のトラブルば仲裁して料金ば頂く「取次屋」を
始めた栄三郎こと栄三の物語です。

ばってん栄三の人柄に惹かれる周りの人たちが皆よかとです。
もう少し悪くてしてもよかとばってん・・・
まぁこの本は娯楽小説の極みのような本やけん、これでよかと思います。

面白かったです。

以上





 


4日で一冊

2013-05-27 07:46:55 | 棚の上の本

先週の土曜日、家内が体調が悪いと言うので孫と二人でサッカー応援に行ったばってん
負けた・・・・・。

帰りに孫と回転寿司に寄り家内に電話したらスグにやって来て
スグにビールを飲み始めた・・・・体調の事は訊かなかった。

では本です。

ツリーハウス  角田 光代

最初に読んだ角田さんの「ロック母」が面白くなかったので
角田離れしていたとばってん新聞紙面で紹介文の「この家族は何か変だ・・・・」が
何となく気になって読んだとです。
ありゃこれは面白い ズンズンと弾きこまれて行きました。

それぞれが勝手気ままに暮らし、それに対して誰も何も言わない無関心な家族達・・・
それは何かが変だと思い始める中華料理店の孫「義嗣」・・・・・。

戦時中、満州で出会った祖父「泰造」と祖母「ヤエ」がたどり着いたのは戦後の新宿だった。
焼け跡の地主者不明の土地に泰造とヤエが開店した中華料理店は「翡翠飯店」
そこで育った3世代の家族の物語です・・・・・・。

ひとりひとりの立ち位置、見事にはまっています。
ヤエがいいです義嗣に語る言葉と姿勢が印象に残りました。


いい本でした。
昔、かくださんを「つのださん」と読んでいた事をお詫びします。

以上


一日一冊

2013-05-21 16:57:19 | 棚の上の本

FINE DAYS    本多 好孝

4話による現実と非現実とが入り混る不思議で切ない男と女の物語です。
感想にならんだろう!と思われるでしょうが、つい気持ちが入って
一日で読み終えました・・・・・・。

ちゃんちゃら  朝井 まかて

「ちゃんちゃらおかしやい!」と啖呵をきった身寄りの無い痩せこけた餓鬼は
庭師の親方「辰蔵」に引き取られその日から「ちゃら」と名づけられた。
「辰蔵」の娘「お百合」との三人暮らしが続き・・・・やがて成人となった「ちゃら」は
庭師として大きく成長し「お百合」は年頃の娘となっていた。

朝井さんの本はお馴染みの江戸の物語です
庭師の仕事は空仕事・・・・・読み終えて1時間
ホッとため息ついた、いい本でした。

 

以上


惨敗だ読書するしかない

2013-05-19 12:43:09 | すらごと日記

ザ・チーム  井上 夢人

インチキ霊導師、能城あや子とその仲間達のお話です。百発百中の霊視能力は仲間達の連携プレーによるものです。
その正体を暴こうとする編集者「稲野辺」・・・・・さて両者の闘いの結末は・・・・・・。

面白かったです、インチキだと分かっていても能城あや子達を応援してしまうとです(笑)。
色んな相談事が完結の短編となっています。
読む度に結末が楽しみになってくるとです。

読後感  良かったです。

以上

 


何がビッフェかバイキングか?

2013-05-17 13:43:01 | 棚の上の本

バイキングの話が某ブログで書かれていたとですが大笑いしたとです。
実はオイも他人様が選ぶ料理に目が行くとです。
もちろん大量に食らいます。一度は運んでいる途中お皿ごとひっくり返しました。
ほとぼりが冷めるまでの時間を見計らって再び料理を選んだのですが
自然と最初に選んだ料理とは違うのにしてしまったのです。
これは人間心理の深層に起因するのではと?考えはしませんでした(^_^;)。


では本です。

アウト&アウト  木内 一裕

今売り出し中の木内さんの本です。
亡くなった友人の探偵事務所を引き継ぎ、友人のひとり娘「栞」小二と暮らす矢能。
ヒマな事務所に久しぶりの仕事、依頼人からの連絡を受け向ったのだが
そこには死体の依頼人と拳銃を突きつけた男が待っていた・・・・・・。

話は面白おかしくテンポ良く進みます飽きる事無くホロリとする所も・・・・・・・。 

さて最後に今回は他人様のネタで大変失礼しました<m(__)m>。

以上。


6冊の本

2013-05-16 08:52:21 | 棚の上の本

カマラとアマラの丘  初野 晴

満月の夜、廃墟になった遊園地の丘には動物達の霊園と墓守の青年が現れる
墓守の青年に弔いを頼む人は自分の一番大切なもの差し出さなければならない・・・・・・・。

ペットを亡くした人ならば泣けてきます・・・・・・・・・・。
逢いたくなります・・・・・・・・・・。

カンパニュラの銀翼  中里 友香

外人の名前は読み辛いし覚えにくいから苦手です。
ばってん、この本は登場人物が少ないから良かったです・・・・・(笑)。

話は、裕福な貴族の息子の身代わりとして暮らす青年エリオット。
エリオットを兄と信じる目の不自由な妹クリスティン。
二人の前に現れる美貌の男性シグモンドの実年令は100歳を超えていた。
シグモンドの姉の旦那ベネディックは妻に殺されるが何故か生き返ってしまった。
4年に一度シグモンドの前に現れてはシグモンドに殺され生き返る・・・・・。
フンフン  そんなバカなと思いでしょうが
第2回アガサ・クリスティー賞受賞作なのですぞ
だからアガサも喜ぶお話でした。

私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか  北 杜夫

ユーモア短編小説です。
北氏がホテルでカンヅメ状態で小説の執筆に取り組む姿がオモシロおかしく書かれていました。
舞台は帝国ホテルです・・・・・・・・・小説家は儲かるとですなぁ・・・・・・・・・・・。

ALONE TOGETHER     本多 孝好

人の心の波長に侵入し対話ができる青年の話です。
ウソついてもオイには分かるもんね、ばってネそれはオイにとっては本当は辛か事やもんね・・・。

想像ラジオ  いとう せいこう

松の樹の上に横たわるのは故郷に帰り津波にあったDJアーク
彼のラジオ放送のリスナーは震災で亡くなった人たち・・・・・
自分の愛する家族にも聴こえて欲しいと願うDJアーク・・・・・・・・・・。

この作品はすごい評価を得ているそうです。
確かにそうだとは思いますが・・・・・何だか 辛すぎます
缶詰工場に勤める21歳の女の子が繰り返し見る夢は毎回々同じ夢
朝食を食べて家族に見送られ電車に乗って会社に行き
帰りには電車に揺られ友達と少しお喋りし別れて家路へと急ぐ・・・・・・・。
何でも無い普通の生活が本当に満ち足りたものだった・・・・・・・。

私達の事を忘れないで下さいと声が聴こえてくるようでした。

天翔る  村山 由佳

父親に連れられた競馬場で初めてみた馬の姿に少女「まりも」は感動する。
やがて父親を亡くし心に傷を持ったまりもは偶然出会った看護士「貴子」と一緒に
石狩の牧場に行く・・・・あの日見た馬達がまりもを待っていた。

まりもが愛する馬と、まりもを囲む人たち・・・・・・感動の物語です。
いい本でした。