淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読28

2014-03-27 08:08:45 | 棚の上の本

 

和菓子のアンソロジー  

「和菓子のアン」の作者さんである坂本司さんの発案で出来た本です。

アンソロジーと言う事で10名の作家さんによる和菓子にまつわるお話です。

坂本 司、小川一水、木地雅映子、北村薫、近藤史恵、柴田よしき、日明 恩、恒川光太郎、畠中恵、牧野修

作家にによって色んな和菓子が違う味付けになっておるとが面白かったです。
作風の違いも楽しみのひとつではありました。

タイトルは、あんこのアンでアンソロジー
読んでるオイは「あんころ爺」・・・・・・・・。


読27

2014-03-19 09:31:02 | 棚の上の本

 

雪月花黙示録  恩田 陸

この本は恩田ちゃんの遊び心満載と言った本でした。
恩田ファンなら笑えると思います。

これは、これまでの恩田作品のパロディだと思ったとです。

常野物語のツル先生が、ここでは「塔先生」で出てきたり
その他もろもろの人物やら設定があぁこれこれと、これまでの作品ば思い出させるとです。

はっきり言って  軽い内容の本はあらすじは必要ないとばってん
ミヤコと言う仮想国が舞台の登場人物は全員が美男美女で腕が立つと言う
恩田ちゃんがニヤニヤ笑いながら書いた作品ではないかと思ったとです。


読26

2014-03-17 09:21:51 | 棚の上の本

死神の浮力   伊坂 幸太郎

最初の本の「死神の精度」はガバイ面白かったです。
ほんで、続いて死神の「千葉」が登場する二作目も、やっぱガバイ良かったです。

人間界に人間の姿で審査対象となる人物に近づき相手の人物に死を与えるか
生存させるかを決める死神達のひとり?「千葉」の今回の対象人物は
幼い愛娘を殺された小説家だった。

策略により無罪判決で出所した犯人に復讐を計画する小説家夫婦。

人間界の出来事、人の哀しみ喜びなど、すべて何の関心も無い死神「千葉」は
犯人の陰謀による夫婦の危機を心ならずとも幾度も救ってしまうのだが・・・・・・・・・・・。

必ず訪れる人の死を色んな切り口で書かれています。

伊坂さんの本はハズレが無いです。
良ければ「死神の精度」から読んでもらえばと思います。
おすすめです。

 


読25、正しい夜食について

2014-03-15 09:08:03 | 棚の上の本

真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫   大沼 紀子

ハイハイ  今回も懲りもせず食べ物タイトルにつられて予約した本です。
内容は夜中しか営業しないパン屋さんのお話でシリーズもんです。

表紙のイラストにイヤな予感がしたとばってん
やっぱし予感が本当になって高齢者にはどうでもいい本でした。

文中に出てくるお洒落でハイカラなパンにはオイには馴染みが無いけん
良く分からんし美味しそうとも思えず・・・・。

カレーパンが何で出てこないか!とか、つぶ餡のドーナッツアンパンは無いとかぁ!
今の季節のうぐいすパンはどうしたんだ!!と
まさにオイの嗜好をせせら笑うような知らないパンばっかし・・・・・・・・。

物語は広島から家出してきた従妹の沙耶がパン屋に居候しとる高校三年生の希実の所に
転がりこんで来て、沙耶を追いかけてくる連中やらパン屋の仲間たちやら何やらがドタバタやらかして
話は長いばってん内容の根底は浅くて軽い・・・・まるでドラマのごたると思っていたら
孫が「これドラマでありよったよ」と教えてくれたとです。
あぁ~~~。

そいにしても真夜中にパンなど似合わん!!

夜中に食べて似合うのはやっぱ鍋焼きうどんかインスタントラーメン・・・・。
それも家の中で1人こっそり食べるのがいい
麺をすする音が夜の深さに溶け込みながら人生ば見つめ直す時となる・・・・と思う。

パンごときに人生の何たるかを問うには、時間が違う
パンには朝がよく似合うから・・・・・。

 

 

 


読24少し吠える

2014-03-12 08:54:40 | 棚の上の本

トラップ 相場 英雄

「震える牛」以来の相場さんの本です。

「牛」とはまるで違う設定の警察小説でした。
良くあるお話の本庁と管轄の対立と署内での部署間の駆け引き等々・・・・
まぁ 「牛」に比べて何とも感想すら出てこない本でした(オイにはばってん)!(^^)!。

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今朝のラジオで、女性の評論家みたいな(名前は知らん)方が
昨日、大阪に仕事で行ってタクシーに乗って転手さんに「私は仙台出身なんですよ」と言ったら
返事は「あぁそうですか」とだけだったので、西日本地方は東北の大震災に対して
少し温度差があるのかなぁ
それは神戸の震災が影響してるなかなぁ・・・・・・等と言っておられたばってん

オイオイそりゃぁ違うじゃろもん
大阪のたった1人のタクシードライバーで西日本ば語るなよ。

あんたは返ってくる返事を勝手に自分で決めていたんだろう。
それが違うと、あくる日のラジオで憂いを込めて喋るあんたには
一体、何が見えているのかい?

一部のバカたれがいるahokusaiテレビ局は
1年間の贖罪を込めて又は帳消しにするために
これでもかと大震災特集を垂れ流し、あくる日からはいつものahokusaiテレビ局に戻る。

マスコミ関係者の皆さん、あなたたちは東北のお米を食べていますか?
キャスターも評論家も政治家も・・・・・・・。



 

 

 


読23

2014-03-06 17:42:11 | 棚の上の本

 

つれづれ、北野坂探偵舎    河野 祐

初めての作家さんです。

表紙の絵に最初は若干抵抗があったとばってん(新聞の紹介欄で題名だけで選んで予約)
読んでいるうちに、やっぱ表紙のイラスト通り若者向けの本やねぇと頷けたとです。

物語は佐々波探偵舎所長である佐々波は元編集者でカフェ「徒然珈琲」のオーナーばってん
彼は幽霊の姿が見える。(表紙左側)

表紙右側の彼は佐々波が担当だった小説家の「雨坂」
もちろん彼には幽霊の姿は見えない。

ある日、探偵舎に高校三年生のユキが友人の幽霊を連れて一冊の本を探して欲しいと頼みに来とです。

ライトホラー ファンタスティックサスペンスとでも言うときましょうか

設定は面白かと思うし、佐々波と雨坂の言葉のラリーも少々ハナニツクばってん
なかなか読ませる所もあって良かとばってん・・・・・・・・

何か素直に、感想が出てこない理由は
表紙のイラストの軽さが内容ば邪魔しとるような・・・・そうで無いような・・・・・。


読22

2014-03-06 08:53:19 | 棚の上の本

今回の本は


                   です。

アッと言う間に読んでしまったスピード感あふれる本でした。

恋人と別れ仕事にもやる気を無くし、ぼんやりと過ごす契約社員の三智子は
ある日、ランチに行き損ねた上司である「あっこ女史」に
自分の手弁当を「もし良ければ・・・。」と渡してしまうとです。

そして、その日から三智子の生活は大きく変わってしまうとです。

この本はオイの大好きな飲食物語を根底に
色々な職場や生活や環境で思い通りにならない時、つい弱くなってしまう心に
ほんのチョコットばっかし元気をもらえる本だと思います。

よか本やったです。


読⑳さくら餅には醤油を

2014-03-04 18:31:22 | 棚の上の本

ホテルローヤル  桜木 紫乃

直木賞受賞作品です。

30年前、釧路湿原を望む場所に建ったラブホテル「ホテルローヤル」は廃墟となっていた。

ホテルに関わった人々と過疎化が進む町の変化が30年の歳月の流れと共に
それぞれの話がリンクされた短編集として書かれています。

社会や世間の底辺で、もがき苦しむ人々の息遣いが切なくも書かれているとばってん
ラブホテルが舞台やけん生々しい描写が多く出てくるとは好かん人もおられると思います。

実際、オイも、この作品が何で直木賞?と読んですぐに思ったとです。

桜木さんの本は「起終点駅(ターミナル)」と「ラブレス」ば読んだとばってん
オイは、どちらかと言えば「ラブレス」こそが直木賞だと思うとです(候補にはなったとです)。

まぁ、オイは審査員でも何でも無いけん色々言うても仕方無いとばってん
今後も北海道ば舞台にされる地元出身の作家さんとして桜木さんの活躍ば祈ります。


いかにも

2014-03-04 09:09:14 | すらごと日記

池井戸潤さん原作の「ルーズヴェルト・ゲーム」が日曜劇場で始まるげな・・・・・・・・。

池井戸潤さんの半沢直樹で大当たりやったけん、それに続こうと思うてドラマ化したとかいな?
もし、そうなら随分、分かり安かテレビ局たいね・・・。

そんで配役ば見たら、毎度おなじみの「イカニモ」て言うキャストにオイは観たくも何とも無いとです。 

「イカニモ」て言うたら、やっぱ観た事無いばってん有川浩さん原作の「三匹のおっさん」の配役も「イカニモ」・・・・・・・。

そう言えば眉間にしわ寄せての演技がお得意の大御所は「半沢」でもしわ寄せていたなぁ・・・・・・。

怒鳴り散らすだけのギター弾きのパフォーマンスも「イカニモ」・・・・・・・。

 

ばってんオイはテレビドラマが嫌いとでは無いとです。

  小林 薫 主演  「深夜食堂」。

食堂のおやじ役の小林 薫は、良か意味で「いかにも」過ぎて良か味ば出していたとです。
それに出てくる料理は普通の家庭料理ばっかいが良かとです。

つまりオイは飲食ドラマが大好きとです・・・・・(笑)。

 


読⑳うぐいす餅はヤッパこし餡が好き

2014-03-03 20:20:03 | 棚の上の本

恋歌  浅井 まかて

やっと読み終えました。

樋口一葉の師である中島歌子の生涯。

商家から嫁ぎ幕末の水戸藩に仕えた夫への恋歌。

オイの好きな作家さんが直木賞ば受賞した作品やけん、今更何を言っても
遅いと思う気がするとです。

何でなら、そんなに好きなら何で受賞前に読んでいなかったのかと思うけんです。

そいけん受賞前に読んでいた人が正直羨ましく思えて少しばかり悔しさも覚えるとです。

あぁ・・・・こげな小さい心根のオイは、とても歌子の夫のようには成りきれんとです。

そいけんオイの家内も歌子とは正反対で歌よりも酒が好きとです・・・・・・・。

よか本でした。