以前、奥田英朗さんがあちこちの出版社で書かれていた短編ばまとめた本です。
イッセー尾形さんと山田太一さんの対談も入っております。
まさに脈絡のないヴァラエティに富んだ本です。
そんな訳でお話も以前読んだような気がするとばってん
やっぱ何度読んでも奥田流で面白かねぇと思うとです。
最後の「夏のアルバム」が良かったです。
以前、奥田英朗さんがあちこちの出版社で書かれていた短編ばまとめた本です。
イッセー尾形さんと山田太一さんの対談も入っております。
まさに脈絡のないヴァラエティに富んだ本です。
そんな訳でお話も以前読んだような気がするとばってん
やっぱ何度読んでも奥田流で面白かねぇと思うとです。
最後の「夏のアルバム」が良かったです。
亡くなった父親は母と離婚して自分の故郷で代々続く「ひかげ旅館」ば経営しとりました。
娘「なるみ」は父からの手紙ば受け取るために生まれて初めて「ひかげ旅館」ば訪れたとです。
オイの面白く無かった今年の本ベスト10に入賞!!
人物設定に凝り過ぎとるとじゃろか?オイには無理やり過ぎとるとしか伝わらんやったです。
表紙の絵ではオイは勝手にほのぼの田舎旅館奇跡の繁盛物語と想像しとったに・・・・・。
そんでも幼少時から悩みがあると父親に手紙を書いていた「なるみ」と父の交流が
いくらかほのぼのやったです。
ラストはこれからの自分の進む道へとしっかり進むで終わるとばってん
スンマセン やっぱ中途半端で不完全燃焼・・・・・でした。
先日の「国道沿いのファミレス」から二冊目になる畑野さんの本です。
今回はストーカー被害者「さくら」と加害者「松原」の二人の視点から書かれた物語です。
物語と言うても実際にストーカー犯罪は多発しておるけん簡単にお話では済まされん
重たか内容でした。
ばってん作者の読者に対し被害者「さくら」の気の弱さにも原因があったのではと思わせてしまう
極端なさくらの書き方にはオイは少々反発ば感じたとです。
加害者は異常者であります。
だけん警察は犯罪ば犯してからしか異常者だけでは逮捕出来んと言います。
弱者は自らの方法でしか我が身ば守らんとイカン法律とは一体何じゃろか?
さくらは被害者じゃろもん・・・・・・。
ガバイ面白かったです。
まるで吉本新喜劇の舞台ば観ているようでした、ばってん小説です。
物語は昔の悪か先輩に脅され金庫ば開けるように命じられた気の弱か「はじめ」が
先輩と二人で忍び込んだ豪邸は絵本作家の家やったとです。
ばってん誰もいないと思いこんでいた家には誰かがいたとです・・・・。
それからの数時間、作家の家で繰り広げられた勘違いと思い込みの連続その後に待っていたのは・・・・・。
笑いと涙あり よかラストでした。
つい最近、映画化されております。
最初、重松清さんの「ファミレス」ばイメージして読んでみたとです
そしたらとんでも無かったです、考えればそれは当たり前ばってん"(-""-)"。
ざっくり言うてファミレスで働く今どきの男女の恋愛物語でした。
トラブルに巻き込まれ本社から故郷のファミレスに勤める事になった主人公「義幸」は恋多き男です。
職場での揉め事やら年上の女性との関係やら何やらで揺れ動く義幸の着地点は一体どこに・・・・。
そいにしても下半身がゆるい男女の描写は、これもやはり今どきの作家さんですなぁ(笑)。
まぁ最後は小説スバル新人賞らしく?スッキリ終えてめでたしめでたしでした。
15年前、無実ば訴えながら処刑された父親の冤罪ば信じる娘に
なりふり構わんであらゆる手段ば使って
娘の再審審請求ば妨害する検察との物語です。
オイは国家権力ば自分の力と勘違いしとる馬鹿たれ達ばぶっ飛ばせ!!と
興奮しながら読んだとです。
結末は そう来たかではありましたが
人が人ば裁く危うさと恐ろしさが伝わったとです。
この本も一気読みでした。
会社の嫌われ者で社会部へ左遷された新聞記者「秋葉」と、プロ棋士ば目指しとる
住む家も職も無か天涯孤独の「真田」との出会いから始まる将棋の世界の物語です。
塩田さんのデビュー作です。
舞台は大阪です。
将棋ば知らんオイでも対局場面の緊張が伝わって来るとです。
笑いあり、涙あり、感動ありで一気読みでした。
ガバイ面白かったです。
舞台は梶尾さんの出身地である震災前の熊本やったです。
お話は刑の執行期間が短縮される「消失刑」と言う刑ば選んだ男の物語です。
消失刑とは他人の目から男の存在が完全に消失してしまうとです。
もし人に接触しようとしたら男に装着されとる首輪で首ばしめられるとです。
果たして男は無事刑期ば終えることが出来るのか・・・・・・。
人との会話が出来なくなり人との関わりば懐かしむ男の孤独な日々の物語が
今まで読んでいた梶尾さんのSF時空ものとは少し感じが違う本でした。
余命わずかの父親が病床で一人娘「美汐」に託したものは・・・・・・・。
その日から知らなかった父親の秘密ば抱えて美汐の逃走が始まるとです。
瀬戸内海ば舞台にした逃走劇は海の風景と島の人々が美汐ば味方にします。
面白かったです。
黄色のプリウスのタクシー運転手「五味」は自分が乗せたお客さんが笑顔で
タクシーば降りてもらう事が彼の喜びであり生きがいのスマイルメイカーです。
ある日少年ば乗せるとです、そしたら少年はお金は無いと言うてブランドショップの前で
タクシーば降りた少年はナイフば出して店の金ば盗もうとしたとです。
そげな馬鹿な!!慌てた五味は少年に「やめろ!」と叫ぶばってん・・・・・。
その後、登場する他のタクシーと乗客の物語が最後には・・・・・・。
すらすらと読める読後感さわやか人情ミステリー小説でした。