初めての作家さんです。
書評で気になっていた本やったとです。
物語は2021年2月5日
東日本大震災から10年後、東北地方に再び前回以上の
大津波が襲ったとです。
ばってん津波による犠牲者は6名だけやったとです。
その後、東北地方は自分たちの国家ば創るとです。
それは「東北国」として日本国から独立する事やったとです。
やがて世界が認めた「東北国」の真相と犠牲者の数の謎ば突き止めようと
日本国のジャーナリストたちが東北国に入国したとばってん・・・。
読み終えて
都会の繁栄が地方の犠牲から成り立っている怒り
政治と利権がうごめく復興は復旧さえも進まぬもどかしさ
それでも悲しみば背負いながら前ば向いて生きて行く
年代も環境も違う登場人物たちのそれぞれの思いと無念が
感動のラストとなって胸がつまったとです。
よか本やったです。
オイは読んでる途中に何冊も予約してしまうとです。
その結果、未読の本が棚の上に
ドッサリ積み上げられているのば眺めてはため息ついとります(笑)。