淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「凶犬の眼」 柚月 裕子

2018-07-31 07:38:53 | 棚の上の本


最近、比較的優しか本が続いたけん久しぶりにアウトローもんば読んだとです(笑)。

柚月さんの「孤狼の血」の続編やったとです。
プロローグから何が始まるとじゃろか?の期待感が沸き上がってきたとです。

山の中の駐在所に左遷された元刑事の日岡巡査は
ある日、村で見つけた抗争事件で現在逃亡中の「国光」と義兄弟の契りば交わしたとです。
国光の目的と日岡巡査の目的が暴力団組織と警察組織ば翻弄するとです。

国光の男気と現場に戻りたい日岡との組み合わせが物語の展開ば面白くさせとります。

アウトローもんやっぱ好いとるです!(^^)!


 


読 「樽とタタン」 中島 京子

2018-07-28 07:58:56 | 棚の上の本

「小さいおうち」以来の中島京子さんの本でした。

お話しは
外に出るとが怖い女の子が小学校に入学してからは母親と一緒にしか学校に行く事が出来んとです。
ばってんある日立ち寄った喫茶店の中の赤い樽ば見つけた女の子はその樽ば気に入るとです。
それからは女の子は学校帰りに喫茶店の赤い樽の中に座り母のお迎えば待つとです。

やがて女の子は喫茶店の常連客の風変わりな人々から「タタン」のニックネームばもらい
喫茶店の赤い樽で少女時代ば過ごすとです。

以上
タタンが樽の中で観る大人たちの世界の物語やったばってん
登場人物たちの個性ば思いだす幼いタタンの視点は感性が大人過ぎるばいと感じたとです。
まぁ作者があの中島さんやけん、そりゃ当たり前たいねスンマセン"(-""-)"



ばってん最後の章は良かったです!(^^)!。


 


読 「さざなみのよる」 木皿 泉

2018-07-26 08:12:29 | 棚の上の本

今年読んだ本で一番感動したとです。

泣けるけど悲しみの涙では無い
生かされている自分に気付かされる深い感動の涙

お話しは
主人公のナスミは43歳という年齢で亡くなったとです。
ナスミの家族とナスミに関わり影響された人々の想いが繋がり
さざなみのように流れながら未来へと続いて行く物語やったとです。

 

よか本でした。


読 「あの家に暮らす四人の女」 三浦 しをん

2018-07-25 08:01:59 | 棚の上の本

読友に紹介されて読んだ 久しぶりの三浦しをんさんの本やったです。

古びた洋館に母と娘と他2名の同居人の女性が4人で暮らしとるとです。
日々の暮らし起きる出来事はたいした事件も無いとばってん
登場人物達が交代しながら自分たちの関係性やら何やらば語らせるとが
普通の物語ば深めておる気がしたとです。

謎の同居人である山田と言う老人もよか味出しとるばってん
河童の川太郎もカラスの善福丸はあんまし要らんなぁと思ったばってん
もし、これば読んでいる人が「河童にカラス?」と興味ば持たれたら
川太郎も善福丸も大変喜ぶと思うとです・・・・(笑)。

以上
読み終えて三浦しをんさんの本じゃった事ば少し納得した本やったとです!(^^)!


読 「機関車先生」 伊集院 静

2018-07-22 07:50:24 | 棚の上の本

24年前の伊集院さんの本です。
どうでもよかばってん女優の篠ひろ子さんと結婚した頃の本です。
死別した夏目雅子さんから篠ひろ子さん・・・・・
スンマセンやっぱどうでもよか事やったです"(-""-)"。

お話しは
戦後間もない頃、瀬戸内海の小さか島に臨時職員として赴任してきた
口がきけない先生と子供達との話です。

島の人々の暮らしも子供たちの環境も厳しく楽では無いとばってん
口はきけんばってん大きくて強か機関車先生が子供達を見守っているとです。
機関車先生が教えてくれた本当に強か人間の在り方ば子供たちは教えてもらうとです。

読み終えて確かにほのぼのとしてよか本ばってん
伊集院氏のイメージからすると優しすぎる気がしたとです。

それはやっぱ篠ひろ子さんとの出会いが影響しとるのでは?と思うオイは
がばいミーハーです・・・・・・・・・・・・・・・・・・(笑)。

 


読 「鏡じかけの夢」 秋吉 理香子

2018-07-20 07:00:28 | 棚の上の本

この表紙と題名だけで大体想像できる物語やったです(笑)。

ヴェネツィアから日本にやってきた古い鏡ば磨きながら
願い事ばすると願いが叶えると言われるとです。

鏡の持ち主が変わりながら語られる短編集ばってん
それぞれの願いは違っても人間の欲ば根底にした
人が持つ弱さと哀しみと希望とが織り交ざったお話しでした。

不思議な鏡の物語は良くある題材やけん
やっぱし想像通りの読後感やったです"(-""-)"。


読 「花の咲く頃いた君と」 豊島 ミホ

2018-07-17 08:07:10 | 棚の上の本

ご無沙汰しとりました。
暑か日々のせいにする訳ではないとばってん
本ば読む体力が落ちとります。
昨日までで何とか3冊読み終えたとです。
まぁそんな訳で
1冊づつボチボチばってん紹介させて頂きます。

ブログで知り会いになった山口県にお住いの女性TOさんが紹介されていた本です。

4つの花にちなんだ青春短編集やったとです。
初めての作家さんやったばってん
読み始めて青春時代のほろ苦さやら何やらはオイにとっては遠い昔のお話じゃけん
あんまし物語に入り込めんかったとです。

ばってん
「椿の葉に雪の積もる音がする」で号泣してしもうたとです。
 椿の花が大好きじゃった祖父ば亡くした中2の孫娘「雁子」が
生まれて初めて大切な人ば失う悲しみのお話ばってん
読みながらオイと中3の孫娘にかぶってしもうて泣けて泣けて仕方無かったとです。
もうこれは反則ですばい!年寄りば泣かしてどげんすっとかい!(笑)

では最後にTOさんにお礼申し上げて感想とします"(-""-)"。


 


読 「わたしの忘れ物」 乾 ルカ

2018-07-08 07:59:57 | 棚の上の本

乾ルカさんの本が新刊コーナーにあるのば見つけたとです。

お話しは
無理やり学生課の紹介で大型商業施設の忘れ物センターのアルバイトばすることになった
引っ込み思案の恵麻とセンターに届けられる6つの忘れ物にまつわる短編連作集やったとです。

他人にはガラクタのごたるどうでもよか忘れ物に見えるものでも 
引き取りに来る人にとってはガバイ大事なもんに気付く恵麻の成長物語ばってん
それはそれでよかとばってん
忘れ物の話がダラダラ続くと少し飽きてきたとです"(-""-)"。

何でなら久しぶりの乾ルカさんの本ばってん何か違う気がしたとです。
オイには「あの日にかえりたい」の乾さんのイメージが強かとです。

ばっ!!ばってん
最後になって あぁ~~やっぱ乾ルカさんやったとです。

じんわりと沁みる物と人の出会いと別れの本でした。

読 「宇喜多の捨て嫁」 木下 昌輝

2018-07-06 07:49:20 | 棚の上の本

Sさんの紹介本です。

最近、本ば読んでもあんまし感情移入も無く惰性で読んどる気がしていたばってん
この本は久しぶりに本ば読んでおるなぁと言う実感ば味えた本やったです。
Sさんありがとうございました。

戦国時代、政略の為我が娘たちの命ば「捨て嫁」として差し出す
非情の父親「宇喜多直家」の凄まじか物語やったです。

時代小説はやっぱよかです。
下克上と言う裏切り、命のやり取りの日々の中で
苦悶する武将たちと犠牲になる家族たちの生きざまが
善悪ば越えた人間模様として描かれておるとです。

そいにしても宇喜多直家のお殿様「浦上宗景」の悪者ぶりは
秀逸じゃったです(笑)。

以上、展開が予測できない緊張感あふれる本、ガバイ面白かったです。


読 「キャロリング」 有川 浩

2018-07-04 07:59:36 | 棚の上の本

プロローグでいきなり暴行ば受けた男が死ば覚悟する場面やったけん
ハードなお話かいなと思ったばってん
何じゃこりゃ!!

倒産が決まった会社に勤める元恋人と周りの人達の物語がダラダラと・・・
いつになったらプロローグの続きになるとかいな?と
そちらが気になって最後まで読まされてしまったとです。
そんで読み終えたらやっぱ心に何も残らんとです。

すんません何かオイは最近、読書疲れしとります"(-""-)"
読書には体力と気力そして気持ちのゆとりが必要だと思うとです。

そんな訳でオイは少々の事では感動出来ん、ひねくれ者になっておるとです(笑)。