この表紙やったらオイは先ず読まんやったとに・・・。」
ばってん図書館の「おすすめの棚」にあったけん
題名とイラストに半信半疑ながら読んだとです。
物語は
警察庁次長の娘でくそ生意気な県警本部捜査一課刑事「黒井マヤ」と
所轄の刑事「代官山脩介」のコンビは11名の被害者がガソリンばかけられて
焼死させる連続放火殺人事件の犯人ば追いかけるとばってん
捜査の途中で代官山はマヤが何故か事件ば楽しんでおる様な言動に
不信感ば抱くとです・・・。
マヤは何かを隠しておるとばい
マヤは マヤは ひょっとして・・・・・・?
マヤのキャラだけば描いたつまらん話ばやっと読み終え思ったとは
何でこの本ばおすすめの本にしたとかい?
ガソリン 放火事件・・・
おすすめする本が主観なら(それは当たり前ばってん)
この本のどこがよかとかオイに教えてくれんね"(-""-)"。
表紙の絵ば見てお分かりのように
誰でも知っておる昔話ば題材にして
本格ミステリー風に仕立てたお話やったとです。
「一寸法師の不在証明」
「花咲か死者伝言」
「つるの倒叙がえし」
「密室竜宮城」
「絶海の鬼ヶ島」
以上、5つの短編集です。
さぁ!
それでは一寸法師に花咲か爺さん乙姫ちゃんに浦島太郎も
おつうちゃんも そんで桃太郎と鬼たちも
どげん料理されるかお楽しみ下さい(笑)。
総理大臣の「武藤泰山」とそのバカ息子「翔」が入れ替わるお話です。
入れ替わり物語は他にもバサラカあるとばってん
今回の池井戸さんの本は政治ば絡めたお話で一気読みやったです。
漢字ば読めない息子の国会答弁にあせる父親「武藤泰山」
息子の代わりに就職試験ば受ける「武藤泰山」と面接試験官
笑ってしまうとばってん
さすが池井戸さんです。
今の政治の在り方に苦言ば呈し
日本の未来にとって在るべき政治家の姿勢ば
親と子との入れ替わりのドタバタ劇で見事に読み手に伝えとります。
桜やら見る時間があるなら
この本ば読んで欲しかです!(^^)!。
物語は
主役の座ばやっと掴んだ男性バレーダンサーが公演の三日前に姿ば消すとです。
何で?
その代役に指名された他のダンサーは監督である誉田の理解出来ん指導で罵倒されても
歯ば食いしばって耐えたとばってん、あっさり捨てられたとです。
何で?。
読み始めた ここいら辺りは
こりゃ今年のベスト3に入るばいと思ったとですよ。
そいがですよ
その後から段々と腹が立ってきたとです。
オイにはまるで無縁のバレーダンサー達の話ばってん
主役ば狙う舞台団員達の嫉妬と絶望の世界で
その団員たちにカリスマ芸術監督と崇拝されておる誉田の
狂気迫る練習は妥協も、ダンサーへの思いやりの欠片も愛情も見えんとです。
そげな誉田の連日の指導で心ば病み命ば絶った女子団員もおったとです。
いくら小説て言うても誉田に共感するもんは何も無く
更に誉田に服従する団員たちの姿も哀れ過ぎてモヤモヤとイライラ感が
収まらんやったとです。
誉田は自分の才能が一番だと思い込み謙虚さなど微塵も持っておらんし
終始、役者に対する非情な態度は
演技の厳しさば見せつける為のパフォーマンスしか見えんとばい!。
ばってん
最後に少し気分が救われたとは
自分の力で再起した団員がおったことやったとです。
以上
登場人物に感情移入し過ぎた事ば少し反省したふりして
オイの感想と致します!(^^)!
デビュー作から二冊目の道尾さんの初期の作品やったです。
図書館のおすすめコーナーに置いてありました。
新人の道尾氏の作風ば良く知らん人がこの本ば読んだら
何じゃこりゃ!と唸ってしまう姿が容易に想像できるとです(笑)。
お話は
小6のミチオが友達のS君の自殺死体ば発見したとです。
学校に連絡したばってんいつの間にか死体は消えていたとです。
やがて行方不明のままのS君が蜘蛛の姿になってミチオの前に現れ「自分は殺された」と言うとです。
その日からS君とミチオそしてミチオの妹3人でS君の死体ば隠した犯人ば捜すとです。
完全に道尾ワールドです
さぁ次は誰が何の姿になってくるとじゃろか?
作者に騙されながら読む本は面白かです(笑)。
本ば読み終えてから日にちが経ちすぎると
どげな本やったかと考えてしまうとです。
すんません
そんな訳で・・・・・・記憶の断片ば探りながらの感想やけん
どうか ザッっと お目通し頂ければ幸いです"(-""-)"。
マル暴刑事のイメージとは真反対の気弱な暴力団担当の甘粕警部補は
本当に暴力団ば怖がっておるとです・・・心の底から・・・。
ばってん
そげな甘粕警部補が事件捜査では何でか活躍してしまうとです。
そんな訳で甘粕刑事のやる気の無さが事件解明に相まって物語ば余計に面白くする
そげな娯楽小説でした。
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小野寺さんの二冊目の本。
題名の「縁」と書いて「ゆかり」と読むとばってん
そのまんま人と人との縁ば描いた短編集やったです。
繋がる「縁」に救われる人々の物語ばってん
前回読んだ小野寺作品と同じく温かな人物描写も読後感も悪くは無かったとばってん
すんません 何でか今回は あんまし 心に残っておらんとです・・・・"(-""-)"。
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ある夜、道ば歩いておったフリーターの妹尾順平は
謎の老紳士から「東京に鉄道ば作ってくれんね」と頼まれたとです。
この先の展開は原さんワールド満載でどげんなるとかい?と
期待しながら読んでおったばってん
仲間ば募って苦難ば乗り越えながら鉄道建設の目標に向かい
最後は仲間たちと健闘ば讃え合いながら終わると言う設定に
少々物足りなさば感じたとです。
夢ば追いかける人々の情熱やらはそれなりに読めるとばってん
老紳士の正体やら何やら
原さんやったらもう少し違う味付けが欲しかったと思うとは
オイの勝手なお願いかもしれんです(笑)。
以上、今回は3冊で終わりにします!(^^)!。
読み終えた本が溜まってしまったとです。
そんで今回は分野的に似たような本ば二冊まとめて紹介させて頂きます。
内容紹介 読メより
軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は
北アイルランドのテロ組織IRFによる英国高官暗殺計画を掴んだ。
だが不可解な捜査中止命令が。首相官邸、警察庁、外務省
そして中国黒社会の暗闘の果てに、特捜部の契約する 〈傭兵〉
ライザ・ラードナー警部の凄絶な過去が浮かび上がる!
⁂
月村さんの今回のお話に登場する女性は
悲しか過去ば持つ元女性テロリストと家族ばテロで殺された整備士の二人です。
二人の女性たちは男たちの闘いの中でもその存在感が
単なるハードボイルド小説だけには終わらせないとがよかったです。
内容紹介 読メより
航空自衛隊から内閣府に出向した安濃は、シンガポールで諜報員として潜入捜査に入る。
だが、接触を試みた日本人ビジネスマンが撃たれ窮地に立たされた安濃は
手がかりを追ううち、背後に得体の知れない影を感じ・・・・・
⁂
福田和代さんは初読みやったとです。
関係ないばってんオイの同級生で福田和代と言う名前の女子がおったとです。
だけん何じゃ!と言われるのは覚悟で言うばってん
物語はハードボイルドで男くさいとばってん
福田和代さんば思い出すと福田さんが闘っている姿が浮かんできて
なかなか話に入り込めんやったとです(笑)。
そいでも感想ばってん
上記の月村さんとあまりにも似たようなお話の展開と
他の理由であんまし感動も無かったばってん
戦後70年の歳月ば経て果たされる男たちの再会が
少しだけ救いやったかいなぁ・・・・・"(-""-)"。
写真家志望の慎吾とその恋人の夏美は
見知らぬ村の雑貨屋「たけや」で暮らしておるヤスばあちゃんと
何故か皆から「地蔵さん」と呼ばれておる息子の二人に温かく迎えられたとです。
この母子との出会いが夏休みば「たけや」で暮らすことになった
夏美と慎吾にとっての人生ば変えることになるとです。
田舎の自然と季節の移ろいと共に生きる人々の暮らしが
心の原風景として描かれた物語はじんわりと胸に沁みてくる作品でした。
映画化されておりました。
夏美役 有村架純
慎吾役 工藤阿須加 (ソフトバンクホークス工藤監督の息子さん"(-""-)")