毎回、笑わしてもらっとる松尾スズキさんの又もや芥川賞候補の本です。
お話しは
小説家の海馬は妻に浮気がバレてしもうて拘束の日々ば送るとです。
ある日、海馬のもとにパリから怪しげな受賞式への招待状が来たとです。
とにかく妻から逃れて自由が欲しか海馬は言葉も地理も分からんフランスへと飛び立ったばってん
海馬ば待つていたのは、もう「はい」としか言えない・・・・・?
妄想が妄想ば生んで自分の思い込みば信じて繰り広げるムチャクチャぶりは
作者の松尾さん自身ば描いておられるとじゃなかろうかと思うとです。
だけん読んだ後には主人公ばガバイ好きになっておるとです(笑)。
追記
この本には二つのお話があるとばってん
二作目は「神様ノイローゼ」と言う題名ばってん
実は以前の作品「少年水死体事件」ば改題したもんやったとです。
既に読んでおるとばってん題名は「神様ノイローゼ」が正解ですばい。
お話しは少年時代、海馬が過ごした炭鉱の町での物語です。
再読ばってん
やっぱ海馬少年の世界は恐ろしくも哀れで滑稽で愛おしくなって来るとです。
何も知らんやった子供の頃の思い出が甦ってくるとです・・・・。