淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

7月終わりの本です。

2013-07-30 18:39:54 | 棚の上の本

激流  柴田よしき

この本は読み終えるのにムチャクチャ時間がかかったとです。
つまり今月の後半はアチコチ何だかんだやっとりました(笑)

読み始めた日の7月22日の土用丑の日は孫3人と息子の嫁さんに 娘二人と家内を連れて
筑後川沿いにある鰻屋さんに行きました。
セイロ蒸しを食べながら「いつもより味が薄い、鰻が小さくなっている」と 言い合うとです。

前日の参議院選挙の結果云々やら景気回復やらよりも鰻の量の回復を何とかせいアベノミクス!

翌日の23日は嬉野温泉で開催された毎日新聞社論説委員「与良 正男」氏の講演会に
泊まりで行ったとです。

写真は旅館の部屋の中に置いた本「激流」・・・・・結局、読まなかったばってん

そして翌日の24日の夜8時キックオフのデル・ピエロ率いるシドニーFCとサガン鳥栖の試合ば
孫と娘と家内の4人で観に行きました。
試合は2対1で勝ったとです。

とまぁ こんなわけ?で日々の出来事の後で本の感想が遅くなりましたばってん
何でもこの本はドラマでやっていたと家内が教えてくれました。
ばってん本とドラマはだいぶ違うようです。

さて話は20年前の修学旅行の日、姿を消したひとりの女子生徒が
昔のクラスメート達にメールを送ってきたとです。
「わたしを覚えていますか?」・・・・・と

彼女は生きていたのか?それとも誰かのいたずらなのか・・・・・・・

20年の歳月が経ちあの日のクラスの仲間達と大人達は再び巡り合い
意外な真実と驚くべき結末が・・・・・。
本は激流の題名通り長くて体力が入りました、ばってん最後まで読んで良かったです。

ゆうじょこう  村田 喜代子

昨日読み終えました。

明治時代、鹿児島の硫黄島から熊本へ遊女として売られてきたイチの物語です。

遊郭と言う特殊な世界の中でイチの純粋さとひたむきさが心に響きます。
そのイチが通う娼婦達の学校「女紅場」の先生「赤江 鐡子(てつこ)」がとてもよかとです。
福沢諭吉の本性を暴き憤る鐡子の姿にオイも諭吉に腹が立ってきたとです。

九州弁が分かりずらいかもしれんばってんこの物語はやっぱ九州弁が合っとります。

以上。

 


ラジオ体操の朝

2013-07-21 20:18:54 | すらごと日記

夏風邪ひいております。

風邪薬は季節に関係なく服用してもいいのだろうか?

昨日は薬の影響で眠気の中モウロウとしながら本を読みました。

流転の魔女 楊逸 (やん・いー)

元、留学生で芥川受賞作家の楊逸さんはやっぱし登場する中国人留学生の林を
自分に投影しとるような気になるとです。
物語は林が通訳のバイトで得た5千円札に「おせん」と名づけ別れを惜しむ
5千円札の「おせん」はその後、色んな持ち主の生活と出会いながら異国の地では
初めて見る紙幣達と交流を深めていく・・・・。

まぁ紙幣が喋る設定は斬新ばってんが「林」が級友の父親である弁護士から頼まれた
中国人被告人との通訳のバイトの話とはあまり関係は感じられず・・・・・・・・
それでも日本の言葉でここまで書かれる力はスゴイと思いました。

以上でした。


避暑地はショッピングセンター2Fダイソー前ベンチ

2013-07-16 21:36:15 | 棚の上の本

色          花村 萬月

色んな色にまつわるエッセイとか自伝とかです。

相変わらず花村氏独特の常軌を逸したお話でいて実はそうではない言葉の浮遊に
踊らされるのは我々男だけかも知れません。

性に暴力にドラッグ、花村氏の実体験は読者を危うい気分にさせてくれます。
売れているから、それはそれでいいのですが家内には読ませたくない本でした。

ばってん
最後の章で亡くなる母への思いを不器用な自分をさらけ出しながらも正直に書いた
作者の心は今までの話をチャラにしてしもうた気がするとです。

 

では。

 


お願い

2013-07-14 09:30:24 | すらごと日記

以前、紹介した本「薔薇とビスケット」を家内に読ませました。
「良かった」と言い終えると「次もいい本を読ませて」と言いました。

家内の、その物言いは「前よりも良くて当たり前よ」と言う強要が含まれています。
もし気に入ってもらえなかったらと思うと恐ろしくて気分が滅入ってしまいます。

どなたか、いい本教えて下さい!!

 


揖保乃糸のお昼

2013-07-12 12:51:22 | すらごと日記

旅猫レポート  有川 浩

泣けました・・・・・・と誰からも聞かされていた本でした。

のら猫の「ナナ」が車に轢かれ「ナナ」を救い飼い主になった「サトル」は
自分の事情でナナが飼えなくなり、新しい飼い主を探しにナナと一緒に旅に出る・・・。

ナナの目線でお話が始まります・・・・・・・・・・・。

読み進めていくうちに胸がしめつけられます。
読む場所は誰もいない所がいいと思います。

では。


暑い夜には

2013-07-09 09:13:30 | 棚の上の本

シンクロニシティ法医昆虫学捜査官  川瀬 七緒

法医昆虫学者「赤堀」女史が遺体に残された虫を手がかりに犯行を暴く
昆虫学シリーズ「147ヘルツの警鐘」に続いての二作目です。

今回も赤堀のパワー全開です。
警察組織の中には認知度と理解が得られない特殊な捜査方法が
難事件を解決する手腕は圧巻です。

また、昆虫の生態系も知らないことばかりで、こちらのほうも楽しめました。

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早朝、燃えるゴミをまとめ植木や花に水をやり洗濯物を干し終わった頃
Tシャツの背中は汗で張り付いてしまう。
風呂場のドアを音がしないように開けシャワーを浴びる。

今朝からやっと固形石鹸(ぎゅうにゅう石鹸)を使う。
泡立ちがクリーミーなのがすぐに見てとれる。
昨日までのボディーシャンプーは、やはり泡が軽い感じがしてならない。

家内が言う「泡がいつも残っているよ、ちゃんと流さんとイカンよ」
いつも流したつもりだったがボディーシャンプーは泡であり飛んでしまうからシャンプーだ。

その点、固形石鹸は肌に静かにまとわり泡立ちは控えめである。
シャワーで流れ落ちる石鹸のしずくは役目を終えた証のように
排水溝には、かけらの微塵も残さす消えていく・・・・・・・・・・・。

しばし思いにふけていると家内が寝床から叫ぶ

「ボイラーは、ちゃんと消しとかんとイカンよ。」





 

 

 


強風  強風   お多福南天植木鉢割れる

2013-07-05 17:58:20 | 棚の上の本

薔薇とビスケット 桐衣 朝子

我が図書館に入ってから一ヶ月も経っていない新刊です。
地元の新聞に紹介され表紙の絵が気に入りすぐに予約しました。

特別養護老人ホームに勤める介護師「竜崎 徹」が昭和13年の銀座にタイムスリップします。
そこで運命の女性に会います・・・・・・・・・・。

やっぱ時空もの好きです・・・・・・・・いいです・・・・・・泣けましたイオンの長いすで
物語は宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」を思い出させますが
老人介護の現場で人間の尊厳に対しての在り方に取り組む人々の姿が印象に残りました。

 

 

 


雨 雨 雨 ・・・・・  虫

2013-07-04 17:00:43 | 棚の上の本

やがて、警官は微睡る 日明 恩

本日は二回目の投稿でございます。

いつものショッピングセンターの長椅子にて、この本を夢中で読んでいたら小さな虫が
追い払ってもすぐに顔の所に飛んでくるのです。何度も手で払っていたら
あろう事かオイの鼻の穴の中に吸い込まれてしまったとです。
すぐに出そうとしたとですが、所詮無理な事です。
鼻の穴がムズムズしてクシャミを何回もしました・・・・・・。
すんません本の内容には関係ないことでした。

さて、この本は日明さんの武本&塩崎シリーズの三作目です。
やっぱ、面白いです。
洋画なら「ダイハード」邦画なら「踊る大捜査線」を彷彿させるようお話でした。

ホテルの中に侵入した犯人たちと、偶然、お見合いの為居合わせた武本刑事との死闘
登場する人々の立ち位置が見事にはまり本当に映画を観ているようでした。

たまには素直に面白かったと書こうと決めた本でした(笑)。

以上


雨 雨  雨  

2013-07-03 09:56:21 | 棚の上の本

シャッター・マウンテン  北林 一光

この本は図書館の新書コーナーの棚から抜き出した一冊です。

表紙の絵は蝶々・・・・・・何じゃろか?と読み進めていると
北アルプスにある高級リゾートホテルの周辺に起こる怪奇現象の数々は
またもや怨念がらみのホラーでございました。

まぁ自然に対しての感謝や謙虚さがなくなり自然の破壊が不幸をもたらすなどと
言うところなどは分かるとばってん
何でこの手の小説は亡くなる人が多いとですか?

数が多ければ悲惨さが増すとでも思っているとですか?

と作者に問いかけたいけど残念ながらこの作品は遺作でした。
冥福をお祈りします。

以上


飲みすぎには注意

2013-07-02 17:28:56 | 棚の上の本

夜の底は柔らかな幻    上下   恩田 陸

恩田ワールド全開!!
架空の国〈途鎖国〉に潜入捜査でやってきた女警部補「実邦」は特殊能力を持っとる連中相手に山の中に入り込むとです。
彼女の本当の目的は・・・・・・・壮絶なる闘いが繰り広げられるとです。
これでもかとばかりに超能力の登場に最後は飽きてきますが、あまりにも壮絶すぎてグッと文句を飲み込んだとです。

禁猟区  乃南 アサ

警察管内の人事課である監察官のお話です。
警察官を取り締まる人々に興味はあるとですが、面白くない・・・・・・・。
魔が差しホストに狂った婦人警部補・・・・・・・・・とか色々出てくるとばってんが
登場人物が警察官で無かったら  どうでもいい事件ばかりです。

クロユリ団地  

映画化が最初だった本らしいです。
胸糞悪い読まなくてもいい本です。
定番の怨念を骨格にしたオドロオドロに無理やり仕上げて
何も分からんガキたちを怖がらせ話題を作り観客料をふんだくろうとする悪賢い大人の作品です。
悪書です。

ローカル線で行こう  新保 祐一

いやぁ 面白かったです!「デパートへ行こう」に続く再生物語です。

廃線寸前の「もりはら鉄道」に県から出向したきた「鵜沢哲夫」は副社長に任命されるが
新社長は新幹線カリスマアテンダント(車内販売)と呼ばれた「篠宮 亜佐美」が任命される。

さぁ数々の苦難を乗り超えて「もりはら鉄道」の運命は!!

先日、鈍行で熊本まで行きました。
その夜、飲みすぎて、あくる朝、帰りのローカル列車が本当はきつかったです。
寝てました・・・・・・体調さえ良ければ車窓の飛んで流れる田園風景は最高だったと思います。



新幹線で15分 在来線なら1時間30分  

 

以上