愛息10郎が所属する硬式野球チームの九州大会が長崎で開かれたので、8郎も別便で追いかけ応援してきました。別便だったこともあって試合会場と懇親会以外は、ほぼ一人旅の3泊4日でした。ということで、カテゴリーを「中学野球(硬式)」ではなく「県外8Scene」として報告いたします。下写真は雨天順延により初戦会場となった長崎ビッグNスタジアム(長崎県営球場)です。きれいな球場でした。
本題入る前に、九州大会に参加するまでの8郎父子の心の変遷をつづっておきます。あくまで個人的な備忘録である上に長くなりますので、興味のない方はスクロール願います。
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この九州大会に当初8郎は同行するつもりはありませんでした。理由はもちろん妻が同行することもあって、お金の節約を優先にしました。広島旅行でウン十万はたいた直後なので家計が心配だったのです。しかしこれまでに書いてきた通り、この大会に向けて10郎に与えられた背番号は二けた。それからしても初戦スタメンでないのは確実です。10郎はスタメンの実力は間違いなく持っているのですが、そこに入れなかったのはいろいろと事情があると推測しました(ちょうど1年前の1年生大会では4番レフトですよ。中学生の実力が1年でそこまで落ちるはずがありません)。スイングスピードはもちろん、肩の強さ、足の速さもチームでトップクラスだと信じています(いわゆる『野球脳』については最終ステージで使えばいいのであって、中学生の間は不要と考えています)。「10郎がスタメンじゃないのはおかしい」と言ってくれる父ちゃんもいます(もちろん小声で)。しかしこれは監督、コーチが決めることなので異論など挟みようがありません。10郎は「俺が生徒会で練習を休むことがよくあるからだ」と分析していたようです。悔しがる息子を父はこう諭しました。「生徒会や勉強のほうが野球より大事だ。生徒会活動のためにレギュラーを外されるなら、堂々と外されろ。最強バッターはグランドにいない、ベンチにいる俺なんだ、という誇りを持って素振りをしておけ🔥」と諭しました。父子ともに悔しい気持ちでいっぱいですが、8郎家の中学教育論として「一に勉強」という考えだけは捨てるつもりはありませんので。
しかし一方で父8郎が親としてこの1年、チーム運営に全く協力してこなかったのはまぎれもない事実です(妻は毎週協力していますけど)。「俺の息子を甲子園に!」という熱血野球父ちゃんたちが毎週末グラウンドに流してきた汗には、貢献度において8郎なぞ及びません。8郎は本当に何もやっていないので。それがメンバー編成の評価基準になっているなら、もうどうしようもないです。しかし、そこで親があきらめると息子まであきらめてしまうという危機感がありました。
そこで、お金をかけてでも長崎に飛び、沖縄から応援に来たんだという熱量を監督、コーチ陣に少しでも伝えたい(笑)と考えたのです。もちろん嫌味になるまではしませんし、それがどう効果があるのすら分かりませんが、息子のためにとりあえず動いてみようと決めたのです。
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はい、いつも前置きが長くてすいません。本題に戻ります(本題もめっちゃ長いけどね!)。
そういう経緯で長崎に行くと決めたものの、先述の通り、広島旅行で5年に一度の散財をしたばかり。8郎は旅行業者がかじを取るチーム団体御一行様に帯同はせず、1泊減らしLCCを活用するなどして格安ルートを模索することにしました。当初は2泊で大会初日1試合だけを応援して帰る予定でした(初戦が優勝候補だったので2回戦は厳しいなという誤った憶測もありました)。
しかし、出発直前に台風21号の影響で長崎の天気も大荒れだと予想が出たのです。8郎が応援できる唯一の日が「100%雨」になっているではありませんか! これはキャンセルだな~と考えたのもつかの間、もちろんとっくにキャンセル料も100%だということに気づきかされました。ということでキャンセルという選択肢は自然消滅し、逆に延泊し3泊4日となったのです。また渋沢栄一💴が飛んでいく~。まぁ結果的に延泊したからこそ2試合も応援でき、保護者飲み会にも参加できたということで良かったのですが。
長崎には広島旅行同様、金曜日に出発しました。職場はまたしても時間休をいただ早退(感謝)。8郎の人生においても初の長崎となります。夕方の那覇空港は先月の広島旅行と同様に3連休初日だったので、またもオーバーツーリズム!
大混雑の待合席を彷徨いなんとか席ゲッツ。飛行機の安全を祈願して、酒と豚肉と小麦粉を神に奉納します。「どうせお前の胃の中に消えたんだろ」なんて野暮なことは言わないでください。
いざJALの福岡空港行きに搭乗。機体はジンベエジェットだったようです。野球の応援に行くだけの51歳には関係ありませんけど。
今回は飛行機だけでなく現地での移動も時間を取ることが確定だったので、本を2冊購入していました。1冊目は映画化もされた『地面師たち』(新庄耕:著)です。
土地にからんだ詐欺をテーマに裏社会の人間模様を描いたクライムノベルです。ご覧ください、カバーの右肩にあるキャッチコピーを。「こいつら全員土地(トチ)狂ってる」。・・・最高です。こういうの嫌いじゃないどころか、大大大好きの8郎です。コピーライターさんの腕に拍手です。まだ前半しか読んでませんが、引きずり込まれますね。後半が楽しみです。
もう1冊は数年前にベストセラーになった芥川賞受賞作『コンビニ人間』(村田沙耶香:著)です。面白かったです。
コンビニバイト歴18年の36歳独身女性が「普通を求めてくる社会」で感じ続ける違和感を通じて、人間社会の排他性、道徳の曖昧さ、生きづらさなどを描いています。結婚して安定した仕事に就け、などという「普通を求める」昭和の考えはとっくに淘汰されています。もちろん、それが正しくないというわけではありません。「普通に生きてちょうだい」と主人公を案ずる家族の気持ちも痛いほど分かります。ただ、ほとんどの人がそれを実現できない世の中になっていくという現実を直視しなければならないのです。普通じゃないことのどこが悪いんですか? 正社員になり子どもを産むって義務なんですか? そもそも普通って何ですか? ということを先んじて世に問いかけた傑作だと思います。主人公のような生き方を評価してあげられる世の中にしていかなくてはなりませんね。現代日本社会に息苦しさを感じる多くの人に読んでもらいたい作品です。それにしても主人公に寄生しようとした白羽さん、その後どうなったんだろう(笑)。おススメです!
福岡空港から博多駅に移動。地下鉄を経て博多の街に出ると雨が降っていました。
宿泊地は駅から歩いて5分の「博多ターミナルホテル」です。今回3泊した中で一番落ち着けたホテルでした。ま、普通のホテルなんですけどね。残りの2泊がちょっと・・・(後述)。
テレビではタイミングよく『地面師』関連の特番が組まれていました。地面師やら闇バイトやら、世の中誰も信じられなくなってきています。8郎も退職したあとは、世の中の欺瞞とは一切かかわらず自分の仕事だけに没頭する『ナントカ人間』になってやりましょうかね。
さて夕飯を食べに外に出ましたが、実は夕飯の前に8郎にはぜひ寄りたいところがありました。ホテルから歩いて30秒でたどり着きました。昨年10月に受験した中小企業診断士2次試験の際に泊まったホテルと再現答案作成に使った居酒屋です。
ホテルです。集中して勉強したなぁ。落ちたけど。
居酒屋です。独り寂しく再現答案を作ったなぁ。ビール飲みながら。美味しい串を勧めてくれたお姉さん、元気かなぁ。
その受験旅の記事もリンクしておきます。記事内にリンクを張った動画の再生回数が全く伸びていません(笑)。50歳のおじさんの挑戦に誰も興味がないようです(そりゃそうだ)。ま、いいけど。
厳島神社のおみくじにあった「勝負事 勝ちなり」を信じて、来年10月もう一度ここ福岡に戻ってくるぞ🔥と闘争心を燃やした次第です。
さて改めて夕飯です。雨がすごいので、そこから歩いて30秒の店にしました。
この店のネット評価は「普通」でした。期待せずに入ったのですが期待しないでよかったです。お通しの豚しゃぶは大変よかったのですが、鍋とコンロを片付けてと頼んでいるのに最後まで片付けない店員。そして何より「何が入ってるかお楽しみ!黒おでん盛り合わせ」(1,100円)と期待させておきながら5品中3品が練り物というオチに相当の減点をさせていただきます。どんだけプロテイン提供すんねん!
餃子はおいしかったので多少の加点も差し上げます。店員さんも3人で忙しそうでしたから減点は経営者の方に、ということにしておきましょう。
ということでコンビニ経由でホテルに帰り夜食。ご当地インスタントラーメンです。おいしゅうございました!・・・って、こんな生活もうやめよう。最近体の老化を感じるので。。。(この件に関しては次回のブログで書かせていただく予定です。あくまで自分のために)。胃もたれのまま爆睡。
旅2日目の朝も大雨でした。博多駅近くの街灯が雨粒を黄金に照らしていました。
長崎への移動手段は妻が抑えていた電車をキャンセルし、高速バスに切り替えました。広島旅行の反省もあった上に、この日は急ぐ必要もないので。ただし前日までにネット予約ができなかったので、窓口でチケットを直接買うために朝一で向かいます。博多バスターミナル駅です。
午前7時の営業開始に合わせて到着。長崎行の一便がスタンバっていました。ここで乗るんだな、と田舎者おじさんは現場確認して安堵。
午前10時半発のチケットも無事購入できました。時間があるのでいったんホテルに戻ります。
豪雨でスニーカーも濡れてしまったので、8郎が四半世紀使ったことのないドライヤー(どうして使わないの?)で乾かします。意外に乾いてくれました。
午前10時半。博多バスターミナルを出発! 電車よりバス旅の方がわくわくするな~。BSテレ東のロングラン番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」にキャスティングの打診が来たら速攻で受諾し田中要次さんの代役をこなす覚悟はできているのですが・・・(打診なんて来ない来ない)。その際のマドンナ役には同い年の宮沢りえさんをお願いいたします。きっと話が盛り上がるはず。貴乃花とのなれそめとか・・・(だから打診来ないって)。
8郎は窓側を予約していました。最初は隣の席におっさんが座っていて邪魔だったのですが(笑)、途中で別席にキャンセルが出たところで、気の利いた運転手さんがおっさんの隣にいたおっさんを空いた席に移動させてくれたのです。この運転手さんにホントお世話になりました(後述あり)。
高速道路に入ります。
高速に乗って1時間が立つころには信じられないほど晴天に変わっていました。
しかし長崎のグラウンドの水はけが悪くこの日は全試合中止、と妻からLINEがありました。ということで8郎はこの日の日中することが全くなくなったのです。せっかく長崎くんだりまで来たのだから「大浦天主堂」「出島和蘭商館跡」「オランダ坂」など近場の観光名所を見学しようかと考えましたが、レンタカーを翌日にスライドし足がなくなったので動けないのです(泣)。どうしようかなぁ。
2時間半かけて長崎市に到着。いざバスを降りようとすると運転手さんが「乗車券が必要ですので降りる際にお渡しください」とアナウンス。8郎はポケットやカバンを調べてもどこに入れたのか紛失していました。しかし、これまでのバス旅では無くなっていても大丈夫だったので、運転手さんにそう告げると「いやぁ困ります! わたしどもはこれがないと収入にならないのです!」と困り顔。「お客様に再度2,900円お支払いいただくことは絶対に嫌なので、一緒に探しましょう。なくなったというお客様は多いですが、大体がイスの下に落ちているか、ポケットに入っているので」とのこと。8郎も改めて探したのですがどこにもありません。運転手さんは座席シートを解体したり、頭上の収納スペースまで探してくれました。すると収納スペースに8郎が折りたたみ傘を置き忘れていたことに気づいてくれたのです。カバンを横に入れたときに落ちていたようです。「ありがとうございます!忘れるところでした」と受け取りました。しかし、乗車券はどこに見当たりません。
まいったな、チームからLINE来てないかな? とスマホを開くと、なんとスマホカバーに挟まれているではありませんか! 無意識に挟んでいたようです。大チョンボ! 運転手さんに告げると、「よかったです~」と大喜び。8郎も「おかげで傘も置き忘れずにすみました」と感謝を告げました。8郎がターミナルの陰に消える手前には、「どうぞ、よい旅を」と手を振ってくれたのです。なんてすばらしい運転手さんなんでしょう。名札でお名前を確認したのですが忘れてしまいました。メガネをかけた30~40代の中肉中背の男性です。ホントありがとうございました。
陸橋を渡って昨年11月にオープンしたばかりの大型商業施設『アミュプラザ長崎新館』を中心とする複合施設に向かいます。大型工事が行われていました。何か建てられるのかな。
陸橋の上で振り返ると、そこには長崎県営バスターミナル。福岡のやつに比べるとかなりこじんまりとしています。こちらは帰りに利用します。
ビルの隙間から〝坂の街 長崎〟を垣間見ました。
正確には『アミュプラザ長崎新館』は右側の建物になるようです。
この『アミュプラザ長崎新館』で時間をつぶそうと考えていたのですが、あまりに人が多く辟易。やっとたどり着いたスタバでさえ、行列ができ、座席も確保できそうにありません。どうやら観光客というより地元の長崎県民の週末御用達ポイントのようです。30分ほどで退館!
翌日利用するレンタカー屋も広大な施設内に併設されているので、一応下見もしました。してよかったです。敷地が広すぎて朝一で初見で行くと迷っていたかもしれません。
その後は、翌日のホテルの下見をしながら散策。これぞ長崎と言わんばかりの教会を発見しました。沖縄にない光景です。とんがり具合が美しぃ~。
120年以上の歴史を持つ「カトリック中町教会」だそうです。先の大戦の原爆でほぼ焼失したものの、数年後に世界中からの寄付で再建されたそうです。
さすがにもう何もすることがないのでホテルに向かいます。チェックインを1時間早めてもらいました。このホテルはネットで予約したのですが、すでに「ほぼ満室」で、お一人様用に提供できるのが「カプセルホテルよりチョイ上のクラス」的な部屋のみだったのです。そこを借りたのでちょっと不安でもありました。
指定された8階で降りると、このような隣接するドアが。うん、外観からして狭い。右が8郎が泊る部屋811号室です。801号の隣が811号ってだけで取ってつけた感が増します(笑)。
おそるおそるドアを開けると・・・。
いや、狭いて。監獄やて。入ってすぐベッドってどういうことやねん。
わずかな望みを託し、窓を開けてみましたが、即閉めでした。
ロビーの自販機でドリンクを買ったのに冷蔵庫が見当たりません。まさかないのか! と思っていたらこのような扉が。。。
わずかな望みを託して開けてみると。。。
即閉めでしたね。
安心してください。ミニ冷蔵庫はトイレとベッドのわずかな隙間にひっそりと息づいていました。よかったぁ。
はい、今はすることない~、ということでゴロ寝。当然ですがベッドは清潔で快適です。横になることで足に溜まっていた血を循環させます。老体はこれだけでもかなり楽になります。
愛息10郎や妻ら含むチーム団体は丘の上の絶景ホテルに宿泊。8郎のホテルからタクシーで20分ほどの距離です。父ちゃんたちの後日談では「飯がイマイチだった」そうです(泣)。修学旅行御用達みたいですね。
その夜、保護者達の懇親会があればタクシーで参加するつもりでしたが、妻からのLINEによると「どうやらなさげ」とのこと。明日が試合ですから普通そうですよね。どちらにしろ保護者達もホテルで夕飯を取るということで、8郎も早めの夕飯を食べるために外出しました。
食事処に向かう途中、すーじぐぁわに「白樺旅館」の看板が目に入りました。出発前に、なかなか宿を抑えきれずに一度検討をした旅館です。通りの向こうは先ほど見た長崎バスターミナルです。
長崎で最初に向かう食事処は、ある中華食堂だと決めていました。グーグルマップでホテルを検索しているときに目に飛び込んできた〝店名〟で即決しました。この店です。じゃん。
なんて縁起のいいお名前でしょう。
マットまで! お客様方~、誰も踏まないで入店して~。
昭和のおじさんの食欲をかきたてるサンプルが並んでいました。ネット評価も高かったです。8郎は開店15分前に来て一番乗りだったのですが、後ろにすぐ数人の列ができました。
カウンターに案内されると、ちゃんぽんと並ぶほど評価の高い黒おでん鍋が目の前に。おいしそうだけどこれからちゃんぽん食うからやめときます。昨日も食ったし。
頼んだのはやはり『大八』さんの看板メニュー『ちゃんぽん』(850円)です。豚骨と海鮮ダシがコラボしたスープは絶品。何杯飲んでも飽きない味ですね。出汁がしみ込んだキャベツ、もやし、牡蠣がたくさん入っており、ガチマイ(食いしん坊)おじさんのお腹もいっぱいになりました。
もっちり太麺は意外にも無味。海鮮スープのコクで勝負という感じでしょうか。
『大八』さん、大変おいしゅうございました。また来店する可能性はほぼないですが、遠い沖縄からいつまでも千客万来をお祈りしています! 入口のマット持って帰りたいくらいです。
ホテルに向かう途中の陸橋から撮影。ほろ酔いもあってか幻想的でしたね。
妻からのLINEで「明日の試合に備えて飲み会なし」と連絡がありました。はい、今宵すること完全になくなった~。同時にLINEから妻とチームが団体で停まるホテルからの絶景が送られてきました。「世界3大夜景」こと稲佐山展望台からの夜景で有名な長崎でもトップクラスの夜景だそうです。美しい~。8郎の監獄から見た10㌢先のコンクリート壁とは大違いです。ちなみに写真奥にある赤い鉄塔の辺りが稲佐山展望台だそうです。たしかに向こうから見下ろすとさらに絶景でしょうね。
ホテルに戻ったのですが、テレビも面白い番組がありません。長崎まで来て部屋にこもるのももったいないと再び街へ繰り出します。歩いて2分のところにあった「キッチン政」さんです。スマホで「長崎名物トルコライス」を検索していたら高評価で案内されました。
昭和レトロが息づく店内。落ち着きます。このあとすぐ満席になりました。長崎4大グルメ「ちゃんぽん」「皿うどん」「トルコライス」「佐世保バーガー」のうち、今日で2つ攻略するつもりです!
さみしい一人旅の身にとって心強き友(方言でどぅしぐゎ)、それは生ビール🍺です。君さえそばにいてくれたら何とかなる!
「トルコライス」が届きました。ちょっと残念だったのが、揚げ物4つとも鶏肉🐓だったことです。通常の「トルコライス」のメーンはポークカツ🐷と聞いていたので。。。昨日の練り物といい、今宵の鶏肉といい、この長崎遠征で2試合の激戦を繰り広げた子供たちより、別便でやってきた51歳がプロテインを大量摂取していることでしょう。意地で完食。
カレーピラフ、ナポリタンともにおいしかったのですが、食後の感想はズバリ!「51歳が食うもんじゃねぇ」。後悔先に立たず。でもU-40のメンズには超おすすめの店でした。
しかしトルコライスもいいですが、沖縄の食堂のCランチのほうが素材も多くパンチがあるようなが気がしました。どちらにしろメタボ親父は卒業したほうが無難です。
ホテル着。満腹でしばらく眠れそうにもありませんが、ベッドから出たくもありません。そんな時、妻からLINEが。「父ちゃんたちがコーチの部屋で22時半から飲むみたい」。。。
もう行かん!(笑)
疲れもあって爆睡しました。この2日間、何だったんだろうと考えながら。
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朝6時に起床。さぁ、旅3日目、いざ決戦の日です!
当然ながらパねぇ膨満感だったので朝食も取らずに徒歩でレンタカー屋に向かいます。途中でこのような建物を発見。川の上に立っているのです。いや、橋の上に立っているのか? どちらにしろすごくないですか? なぜそこに建てる? 税金対策? まさか地面師対策?(笑)。
空は快晴。決戦に最適な空です。
今回利用したのは「バジェットレンタカー」さん。店員さんの対応もとてもよかったです。雨天によるキャンセル料は無料ということでした。ほっ。車はトヨタのヤリスでした。
会場となった長崎ビッグNスタジアムに到着。監督、コーチ、保護者達にあいさつを済ませます。先着の父ちゃんたちから「大会の時だけ来てからにや~」という冷たい視線を感じたとか、感じてないとか。。。息子のためならその視線も跳ね返す!(笑)。温かく迎えてもらいましたよ。
この「長崎ビッグNスタジアム」の概要について公式サイトから転載すると、
両翼99.1m、中堅122m、最大収容人員25,000人、グラウンドは東京ドームと同じ人工芝フィールドタークと九州でもトップクラスの施設規模・内容を誇る球場。
だそうです!
こげな立派な球場でおらがチームが試合さできるなんて夢みたいだがや(たーやが!)。はい、2年ぶりのボケをかまさせていただきました。
初戦の相手は優勝候補の一角、福岡1位のSボーイズさんです。
発表された初戦のスタメン表に10郎の名前はありませんでした。もちろん想定内でしたが親としては悔しいばかり。しかし、監督、コーチの采配に意義を唱えることはできません。悔しさを伏せ、チームを応援します🔥 チバリヨー、ウチナ―ンチュボーイズ! 沖縄の野球魂を見せてやれぃ!
序盤は投手戦でしたが、相手エースが崩れかけた時点から途端におらがチームの打線が爆発。なんと想像だにしなかった6回コールド勝ちとなったのです! まさかの初戦突破、ジャイアントキリングです。
下剋上勝利に大興奮したものの、わが息子が出場していないだけに、正直微妙なところもありました。なにせ10郎が存在感をPRする前に、10郎以外のメンバーが歴史的大勝を収めたのですから!(笑)。ということは、わが息子は2回戦もベンチの可能性高し。。。
それにしても雲一つない青空でした!
続く2回戦Hボーイズ(福岡3位)戦では何とかスタメンに名を連ねたものの打順は7番。打って打って、真の実力を証明するしかない!と意気込んだのですが、結果2打席でセンターフライと四球。PRできませんでした。タイミングは合っていたので3打席目に期待していたのですが、途中交代。悔しいですが、お金かけて長崎まで来た以上、全員を出さなければならないので、こればかりは仕方ありません。8郎が監督であってもそうします。10郎は仲間とハイタッチを交わしベンチに下がりました。一番悔しかったのは10郎でしょうね。
チームも完封負け。相手投手が一枚上でしたね。快音が聞かれませんでした。あえなく2回戦敗退となりました。
父ちゃん手作りの赤い日傘を差したビデオカメラは君の全力プレーを喜んでいたよ。君が生まれたころから撮り続けているからね。
8郎一家は喜びと悔しさが半々の心境で会場を後にしました。
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なんちゃって一人旅の8郎はチームと離れ、最終日のホテルへ向かいます。こちらです。あまりの昭和感に8郎が幼いころ住んでいた飲み屋街のビジネスホテルを思い出しました。いつも女性の嬌声が響き、しょんべんの臭いがする汚ったねーホテルだったなぁ。。。ビジネスとは名ばかりでしたよ。あ、このホテルは清潔でしたよ。
しかし指定された部屋の前に行くと、今度は3つのドアが密接。しかも8郎は中央。もしかしてこのホテルの部屋も狭いのか!?
いざ開錠。
いや、広いて。そしてなぜかツイン!(笑)。まぁ、よかったです。
清潔感のあるいい部屋だったのですが、あまりに古くて、カーテンも閉め切っても隙間が残るし、隣の人がドアを開閉するたびに大きな音と振動が響きました。そこは落ち着けなかったですね。
そんな時チームのLINEで保護者たちの飲み会の知らせが届きました! やっとぼっちから解放される(笑)。チームはホテルで夕飯を取ってから、ということなので8郎は三日連続ぼっち夕飯に行くことに。
散策しているといい店を見つけました。テレビで日本シリーズを放映していたからです。これならぼっち飲みでも全然時間潰せます。横浜DeNAベイスターズが下剋上を果たし26年ぶりの日本一を果たしましたね。おめでとうございます。巨人のセ界制覇は何だったのか。。。
ぼっち飲みのいちどぅし(方言で親友)、再臨。うめぇ~。
ほくほくコロッケを注文。ビールと揚げ物って最高の組み合わせ。うん、太るわ。
ビール党の8郎ですが、長崎まで来たからにはと地元焼酎「五島灘」(550円)にもトライ。たまにはいいですね。その後ビールに戻りましたけど。
とてもいい店でした。ビール、焼酎合わせて5杯飲んでしまいました(怖)。
満を持して保護者たちの打ち上げ飲み会へと参加。なんと8郎泊のホテルから歩いて2分の居酒屋でした。ラッキー。監督は欠席でしたが、コーチ、父ちゃん、母ちゃん十数人が参加(飲めないはずの8郎妻も参加!)。日付けが変わるまで楽しみました🍺 県外で飲む酒はうまいなぁ。酒の肴が子どもの野球ってのも最高です。子供たちに感謝ですね。
お開きと同時に、8郎は再びぼっち旅の身に戻ります(寂)。泥酔のまま歩いて2分のホテルに向かいます(妻と別れのあいさつをした記憶もありません)。あまりの泥酔に途中で道に迷ってしまったようです。20分近くかかったようです。スマホにも撮った記憶もないこのような写真が残っていました。膝ぱんぱんもあってか、下り坂で前のめりに転びかけた記憶がうっすらとあります。
闇バイトの連中に出くわしていたら身ぐるみはがされていたことでしょうね。でも闇バイトどころか、人っ子一人に会った記憶もないですね。静かな街でした。
飲み過ぎにはホント気を付けよう。
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二日酔い全開ですが、なんとか身支度をし、長崎バスターミナルに移動。「乗り過ごしたら終わりだ」と最前列で待機しました。すると、行きのバスと同じ運転手さんではありませんか! 向こうも気づていくれて、笑いながら「今度は乗車券を先にあずかっておきましょうか」と言ってくれたのです(笑)。迷うことなく預けました。またのんびり2時間半かけて福岡に戻りました。広島旅行といい今回の長崎の旅といい、本土のバスの運転手さんにはプロ意識を感じましたね(ウチナンチュが見習うことは多くありますね)。
福岡空港の『博多食堂 いっかく』さんでブランチです。
そんなに腹は減ってなかったのですが、博多名物も食べておこうと『明太コロッケ定食』(1,958円)を注文。おいしゅうございました。やはり和食に行きつきますね。昨日ほくほくコロッケを食べたことをもう忘れている51歳です。
帰りの便で人生初のLCCに挑戦。安さ目的で購入したのですが、出発直前に翌日にスライドしたので当初の9,000円余もそのまま追加料金に(泣)。3連休ですから仕方ないですよね。
LCCの座席は180㌢クラスには狭すぎると聞いていたので、比較的広い「非常口側の窓側」を予約していました。確かに足元は行きのJALジンベエ便より広々としていました。ただし隣の人とは密着状態で肘掛も出せない上に終始ひじがぶつかります(これはストレスたまる)。さらに、いざと言うときの条件がいろいろ課されている非常口側窓側だけに、足元のお土産も頭上のロッカーに移動することになりました。
2時間弱で沖縄に帰りました。自宅に戻って爆速で家事を済ませたあとは、最終便で帰ってくる妻子を迎えに、愛車ハリアーで再び那覇空港へ。
楽しかった4日間だけど、疲れた4日間でありました。もちろん翌日から出勤です。
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愛息の厳しいスタメン争いは続きますが、星八徹🔥の教えは変わりません。狙ってゴロを打ってまでレギュラーを狙うなと。目の前の結果だけを求めていたらいいバッターにはなれない。一番大事なことは自分のスイングをすることだと。
フル出場させてもらえなかった内容に悔しさも残った大会となりましたが、それが一方で、8郎家の子育てにおける野球の位置づけを再認識させてくれたとも言えます。
8郎家にとって「野球は教育の一環でしかない」ということです。
10郎も中2の冬を迎えます。そろそろ受験勉強に重点を置く必要があります。最優先の勉強においても二番手の野球においても、青春クライマックスの舞台となる高校はどこを選択するのか、それが今最も大事なことなのです。そのためには素振りより勉強です。もちろんその先に大学を見据えてほしいと思います。
つまり8郎家にとって中学硬式チームは教育のための手段であっても目的ではないのです。11月末に始まる大会でまた全国大会(来春)に出たとしても、おそらく8郎は今回のように応援に行かないでしょう(多分)。理由はもちろん節約もありますが、自らの資格試験勉強を優先するという意図です。その学ぶことを最優先にする姿勢が受験期の息子にも伝わってくれたらと思います。
最後の写真は妻がホテルから撮影した夕日です。8郎はその場にいませんでしたが、妻や仲間たちとこの夕焼けを眺めているはずの10郎の横顔が思い浮かびました。そして思いました。
10郎の野球を応援しに長崎まで来られた。それだけでも十分な親孝行じゃないか!
以上、子供の野球応援のために出向いたはずが、飲んで食っただけのおっさん一人旅となってしまった初めての長崎をお届けしました。
恒例の締めぜりふ、行かせていただきます。
勝っても負けても、そして例えスタメンでなくても、野球って最高です!
【追記】次回の記事は8郎の生活スタイルと思考をリセットさせていただく記事となります。全く面白くない内容であることを事前告知させていただきます。