沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

祝20年をかける旅@広島(中)

2024年10月19日 | 県外 8 Scene

 8郎夫妻の結婚20周年を記念した広島の旅の2日目午後となります。下写真は厳島神社と並ぶ宮島の名所、五重塔千畳閣(せんじょうかく)です。詳細は後ほど。

 原爆ドーム前駅から路面電車に乗って、1時間程度で宮島口駅に到着。海の目の前に立地しているので潮風が心地よく開放的でした! 

 そこからフェリーに乗ります。遠くに宮島のシンボル大鳥居⛩が見えてきました! もう神秘的な雰囲気が漂っています。

 約10分ほどで宮島に上陸。ついに来たぞ、神が住む島。港ターミナルを背に妻子を記念撮影。

 沖縄にも離島はたくさんありますが、こんなにも歴史伝統が息づく離島ってないですよね。沖縄の久高島も神の島とされますが、この宮島とはスケール感が天と地ほど違います。それにしても観光客が多い! 宮島の神秘性が一瞬にして吹き飛ぶほどの民族大移動! 近年世界中で問題化しているオーバーツーリズムそのものでした(お前もな)。3割は外国人でしたね。

 宿に向かって歩きます。遠くに小さきながらも、シンボル大鳥居⛩が見えてきました!

 この旅はホント天候に恵まれ、4日間ともすばらしい青空でした。生まれ島沖縄に骨を埋めるつもりのウチナンチュ8郎ですが、万一日本のどこかに移住を迫られたとするならば(どんな状況?)、勝手ながら瀬戸内地方と決めています。なぜなら、晴れが多く海が目の前にあるからです。精神衛生的に これ大事。

 ご覧ください、この行列を。海を見ようと思っても行列越しになる始末。厳島の神も仏も、そして平清盛もこんな世の中になるとは想像できなかったでしょう。オーバーツーリズム反対です(お前もな)。

 2泊目の宿「みや離宮」さんに到着。チェックインは午後なので、まずはクソ重いトランクを宿に預けることにしました。このトランクは20年前に新婚旅行に合わせて買ったものなので、かなり古いです。何といっても引きずるときのガラガラという音がうるさいのです。広島から宮島まで、音を出してトランクを引いているのは8郎だけでした(恥)。なので、この旅が終わり次第、廃棄することにしました。

 早速ランチです。宮島でのランチは島名産の『アナゴ飯』と決めていました。行きたい有名店も雑誌で確認していたのですが、実際に現地に行ってみると混雑にもまれて地図を見ている余裕などもなく、結局一番近い店を選択してしまいました(笑)。それでも10分は並んだかな。可愛らしい外観の「みやじま食堂」さんです。

 人生初の『アナゴ飯定食』(2,640円)です。おいしゅうございました。

 ウナギのかば焼きと比べてしまうとどうしても劣りますが、これはアナゴなんだと割り切ると超おいしいです(笑)。意味不明な表現に聴こえるかもですが、食べてみれば分かると思います。もし同じ料金でアナゴかウナギかという二者択一であれば、間違いなくウナギを選択するでしょう(こら)。なのでこれはアナゴだと割り切る必要があるのです。冗談はともかく、料理人さんの手間ひまを感じた一品でした! またいつか食べたいです。

 夏バテにいいというアナゴでエネルギーを充填したところで、宮島散策にいざ出発です。※栄養に関してもウナギに軍配が挙がり、ビタミンAで言えばウナギはアナゴの5倍含まれ・・・(そこまでにしておけ)。

 メーンである厳島神社は、現時点では間違いなく大混雑です。8郎一家はこの日この島に泊まるので、観光客の大半が島を出た後の夕方や翌日朝も行けます。なので、もう一つのスポットである五重塔千畳閣を優先することにしました。8郎には秘策がありました。事前に見ていたYoutubeで穴場スポットを見つけていたのです。その動画では「五重塔と千畳閣、そして宮島の古民家と海が一望できる絶景スポット。なのにほとんどの人が気づかずに素通りする秘密の場所!」と紹介されていました。そこに向かったのです。

 妻撮影の父子の背中。年々たくましくなる息子ですが、14歳になって身長は伸び悩んでいます。成人するまでには父ちゃんの背丈を追い越してほしいなぁ。いっぱい食べて、いっぱい寝て、あきらめるな、夢の「180㌢倶楽部」(笑)。

 その施設とは「宮島交流館」です。施設前に巨大なしゃもじが展示されています(数年前に表参道商店街から移転したようです)。長さ7㍍超、重さ2.5㌧の「世界一の大しゃもじ」とのことです。宮島はしゃもじの発祥地らしいです。こんなしゃもじがあったらこの施設にみな気づくだろうと思うかもですが、施設は小高い地点に立地しており、坂を上らないとこの施設は見えないのです。なので、多くの観光客が気づかずに素通りしてしまうそうです。

※正確には「杓子(しゃくし)」(飯だけでなく汁もすくう)のようですが、宮島の人は「杓子」と「しゃもじ」を同じ意味でつかっているそうなので、ここでは勝手ながら「しゃもじ」と表現しました。

 Youtuberさんが指定する宮島交流館の3階テラスに上がると・・・。Youtuberさんは嘘をついていなかったことが証明されました。まさに絶景。しかもテラスにいるのは8郎一家のみです。貸し切りです。まさにザ・宮島! 古きよき日本。 生粋のウチナンチュ8郎がイメージとして描いていた日本の原風景がそこに鎮座していました。

 五重塔とその後ろに鎮座するのが千畳閣です。このテラスで宮島ビール飲んだら最高でしょうね。

 妻がパノラマ撮影。

 ほんでもって記念撮影。Youtuberさん、沖縄から来た田舎者家族に貴重な情報ありがとうございました。

 五重塔に向かいます。角を曲がると、どーんと現れました。高さ26㍍。迫力満点! 左に屋根だけ見えるのが千畳閣です。ともに荘厳です! 

 下から見上げる五重塔の貫禄! 5年前の15周年旅行の際に見上げた東京スカイツリー(634㍍)よりインパクトがあったことを書き添えておきます。

 こちらは妻撮影。

 五重塔の映え具合は厳島神社に劣りませんね。思わず別カットを複数枚撮ってしまいました。青空に映える~。

 正式には厳島神社五重塔と言います。1407年建立。唐様(からよう)という中国の建築様式が取り入れられているそうです(道理で沖縄感も多少感じるのか)。

 こちらが千畳閣。1587年に豊臣秀吉が造らせました。正式には豊国神社(ほうこくじんじゃ)といいます。畳み千畳くらい敷ける広さということで千畳閣という愛称が生まれたようです(実際には860畳程度)。確かに広かった。でも今回撮った写真ではなかなか伝わりにくいです。いつか動画でお伝えできればと。

 ここから見える景色は紅葉のシーズンはまさに神がかり的な絶景になるのだとか。来るの早かったぁ。

 ちなみに千畳閣は、スペインのサグラダ・ファミリアのような「未完成建築物」らしいです。未完成って言葉の響き、浪漫がありますね。

 時代をタイムスリップしたかのような感覚を楽しめました。でも写真では分かりにくいですが、実際はここもアトラクション施設並みにオーバーツーリズム状態でした! もっと人が少なければ、落ち着いて楽しめたのになぁ・・・(お前もな)。

 お次はある意味アトラクションとも言える「宮島ロープウェー」に向かいます。山腹まで登って、宮島の絶景を拝むためです。頂上には「弥山(みせん)(標高535㍍)という巨大岩が居並ぶ最強のパワースポットがあるのですが、今回の旅では時間がないことから断念(泣)。途中の「獅子岩展望台」(標高433㍍)に向かいます。ゲート前で記念撮影。鹿さんとのスリーショットです!

 ゲート前と言っても、ロープウェー乗り場まではかなり歩かなければなりません。ひざの痛みをこらえて、歩きます!

 再び妻撮影。

 ロープウェーコースに至っては半分が外国人だったような気がします。見た目、日本人でも台湾、中国人も散見したからです。

 行列のため登り坂を1時間かけて上ります。まさにオーバーツーリズム!

 やっと乗り場の建物が見えました。しかしここから50分待たされたのです! 建物内でさらに行列がくねっていたのです(怖)。この様子は動画でお伝えします・・・いやする予定です(完成時期未定)。

 宮島ロープウェーは、4人乗り程度の小さなカゴに6人を押し込むという荒業! 初見の外国人とひざつめて向き合う地獄の時間が20分続きます(笑)。

 そんなロープウェーを乗りついで、ついに「獅子岩展望台」に到着。絶景!風が気持ちいい!

 しかし東屋は外国人が占領していたので、写真を撮ること以外特にすることもなく5分程度で下山を決意(泣)。ここに往復3時間以上かけたのをかなり後悔しました。その間、表参道商店街などじっくり回ればよかったと。でも、こんなに混んでいるとは想定外だったのですよ。

 下りは、上りほどではなかったとは言え、それなりに行列。ふもとに降りたのは16時を過ぎていました。いったん宿にもどってチェックインを済ませることに。

 部屋は4階でした。瀬戸内海が一望できる眺望のいい部屋でした。大鳥居⛩まで見えるか期待したのですが、新しい旅館施設が邪魔して見えませんでした(泣)。方向的にかつては拝めたのだろうと思います。ま、歩いてすぐなので部屋から見えなくても別にいいのですが。。。

 夕日に映えるフェリー航路も拝めました。

 旅館のウェルカムデザートはもちろん「もみじ饅頭」。もみじは広島県の県花だそうです。

 しばし休憩タイムに。足を上げて血のめぐりをよくする母子。

 おじさんの汚い足を見せてすいません。8郎のひざ(特に右)はパンパンに膨れ上がっていました。変形性関節症が悪化しています。もう年ですね。サロンパスと飲み薬でしのぐしかないのです。

 リセットしたところで、夕方の大鳥居を拝むために、再び外出。観光客はかなり残っていました。宮島ステイの観光客もかなり多かったということですね。妻子は宮島名物の「レモンサワー」で乾杯。「揚げもみじ饅頭」も食べていました。

 8郎は島唯一の醸造所で造られたビールを提供する宮島ブルワリーで3種飲み比べセットを購入。個人的には真ん中の「もみじLAGER」が一番おいしかったです。サンセットの海辺で飲むビールはすべて美味しいけどね! 

 ご参考までに。

宮島のクラフトビールMIYAJIMA BREWERY|宮島ブルワリー | 宮島島内唯一のビール醸造所でつくったビールが飲めます

 人生でBEST3に入るであろう夕日をほろ酔い気分で拝めることができました。

 サンセットと大鳥居⛩のコラボ。美しいという言葉以外出てきません。

 来年こそ中小企業診断士試験に受かりますように、と神頼み(笑)。

  ここで3人家族で自撮りをしようとしていたら、フランス人女性が撮ってくれました。8郎の頭に後光が射したような構図で撮っていただき、メルシーボクー! 大学時代に学んで今初めて使ったフランス語です。

 宿に戻り、楽しみにしていたディナーです。お品書きはこちらです。

 まずは前菜「旬の彩り七種盛」です。中央の煮込んだ小さな牡蠣がおいしかったです。

 土瓶蒸しを経て「鮮魚六種盛り合わせ」です。アワビの刺身は数年ぶりです。おいしゅうございました。トロ、カンパチも最高でした。

 早くも真打ち登場! 広島牛🐂です。なんだ、2枚しかないのかと思ったのですが、1枚が厚く広く、量としては十分でしたね。

 「すき焼き」にしていただきます。とてもおいしゅうございました。いつの世も牛肉は食卓の王様👑ですね。牛肉の前では、宮島で主人公のはずのアナゴも牡蠣も脇役に徹するしかありません。牛さんの命に感謝です。割り下がしみ込んだ野菜も最高でした。

 すき焼きを食べ終えた時点で腹八分状態。次は島の主人公をダブル主役に据えた「牡蠣と穴子の朴葉(ほうば)味噌焼き」登場。味くーたーで酒のつまみには最高だけど、もう満腹で~す。牡蠣はともかく、アナゴに甘い味噌は合わなかったなぁ。

 腹十分になったというのに「オレを忘れるな」と言わんばかりに豚さん🐖まで登場。宮島に来てまでラフテーかよ(角煮です)。満腹に豚の脂身はきついっす。 

 最後はとどめを刺すかのように「牡蠣のマリネ」が登場! 大粒が2つです。意地で飲み込みました。しかも妻の分2つももらったのでお腹は限界寸前。妻の食わず嫌いを植え付けられた10郎ですが、旅行効果も手伝ってか、頑張って牡蠣1つは完食しましたよ。人生は一度切り、美味しいとされるいろんなものを食べてほしいです。

 締めのデザートが到着。8郎が冗談交じりに「アイスまで牡蠣だったりして」とほざいていたところだったので、10郎が「本当にカキが入っている」と料理長の粋なダジャレ感?に驚いたのか、ついでにお茶をこぼす始末。配膳係のお姉さんが笑っていました。いい思い出です。

 スタッフの皆さん、とてもアットホームな方たちばかりでした。ご馳走様でした。

 ディナー後は満腹の腹をさすりながら、三度外出。日中は29度あった宮島ですが、夜は20度を切りました。長袖が必要でした。下写真2枚とも妻撮影。

 大鳥居⛩に接近する屋形船ツアー(下写真右)もあったので検討はしたのですが、結果、乗らなくてよかったです。51歳と●歳の夫婦、足がパンパン、とてもつかれていたからです! 散策だけで十分でした。

 写真には写ってませんが、夜もまぁまぁ人がいました。やはり宮島ステイが多かったのだと納得。

 宿に戻り、寝る準備です。疲れから3人とも大浴場には行かず、部屋付けの湯舟に入りました。8郎は一人晩酌で旅2日目を締めました。あー、疲れた。もう年だわ。

 旅館風だけあって畳間に布団です。慢性腰痛のためベッドより敷布団派の8郎としてはうれしい限り。昨日と違って気持ちよく爆睡できます! おやすみなさ~い。

 以上、2日目でした。宮島の美しい景色、美味しい食べ物と飲み物、そして神に包まれた何とも言えない安心感。。。ザ・宮島を十分に堪能させていただきました。この夜は前日の分まで爆睡したことは言うまでもありません。

 あー、楽しかったけど、超疲れた! 右ひざがパンパンやで(オール巨八登場)。

 次回(下)はもちろん最終回。早朝の厳島神社と麗しの尾道を歩いた3日目と、ほぼ帰路だけに使った最終4日目をまとめて報告いたします。記事、写真ともに今回最多でお届けする旅のクライマックスとなりますので、お楽しみに。


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