普通、この手のホビードールは「ドール」、アンティークや日本人形、リカちゃんやジェニーなどは「お人形」と表現している私ですが、今回はあえて「人形」と表現させて下さい。
先日、中古屋で、以前から欲しかった娘を見つけました。
色移りが酷く、故にお値段も相場よりかなり安く。
正直、飛びつきたい心境でしたが、相場より安いとはいえ結構なお値段。それに何だかお顔も汚れてるし…。ダンスとか、最近費用のかかる趣味も他にあるし…と数回スルー。
しかし、どうしても気になって。ある日、「もし居たらお迎え!」と、出かけてみました。
その娘はちゃんと居ました。
で、色移りの程度を見せてもらい…案の定、かなり酷い色移り。でもお顔の汚れは洗えば落ちそう、ボディの色移りはデフォドレスで隠れるし、後で落ちるかどうかトライしてもいい。ボディを借りておくあては幸い我が家にあることだし、どうしてもならボディだけ揃えてもいいし…と、えいやっとお迎えすることに。
わくわくで連れ帰り、ヘッドとボディを簡単に洗浄(これでヘッドの汚れは簡単に落ちました)、デフォドレスとウィッグを付けてみさせてから、何が似合うかあれこれと着替えさせたりウィッグを替えたり。
…なにより嬉しいことに、今回は、「こんなものを買って…」とか、「こんな高額なものを買って…」という突っ込みがなかったことです。
不思議ですね。親はもういないのに、「親の認めそうにないもの」を買うと、かつて言われた言葉が、まるで今ここで言われたかのように蘇って手に入れた喜びを損なっていたのです。今までずっと。
今回、それなしで迎えた人形は、罪悪感なく手に入れたことを喜べる、私にとって本当に嬉しいものでした。
…もっと早く、罪悪感なく手に入れたものを喜べていたら、こんなにお人形やドールを買わなかったかもしれない(苦笑)。
それから、数日間。
その娘に合うと思うウィッグを揃え、あれこれ手持ちの服を着せ替え、ボディの色移りもできるだけ落として(完全には落ちませんでしたが、だいぶ綺麗になりました)。べったり一緒にいます。
お人形のお迎えって、本当に嬉しかったんだなぁ…と、何だかしみじみしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます