上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

耳が4つある作曲家はだーれ?:上海ライブ2014年ダイジェスト(24)

2014年05月14日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.地下鉄7号線「常熟路」付近

謎謎の答えは「食パンには耳があるから」。
日本人にだけ通じる謎々ですが、中国人に「耳が4つある作曲家は?」と聞いたら・・・・

2.「常熟路」から淮海中路を西に歩くと、謎々の「答え」が分かります。



3.淮海中路には古い洋館が立ち並ぶ。



4.淮海中路と復興西路が交差する角に小さな緑地があります。



5.この方が耳が4つある作曲家「聶 耳:ニエアール」です。


中国国歌「義勇軍行進曲」の作曲者。

1935年7月、来日中、藤沢市の海岸で遊泳中に不幸にも溺死しました。若干23歳。
この方、昆明の生まれ。中国では音楽の天才と呼ばれています。
小学校入学後、笛、二胡、三弦、月琴などを独学で習得し、小学校では児童楽団の指揮を担当していました。
雲南省の師範学校入学後、バイオリンとピアノを又独学で習得、卒業後、映画会社に入社し、楽団に所属しました。

1935年、上海市徐家匯公園にある洋館、当時は音楽会社(EMI)の録音所でしたが、
ここで映画の主題歌として「義勇軍行進曲」は録音されました。

藤沢市の海岸には「聶耳記念広場」があるそうです。
オリンピックなどの表彰式で聞く中国国歌は勇ましいですが、実ははこんな裏話も秘めています。

6.総領事官邸が立ち並ぶ。


通りにはフランス、アメリカ、日本領事公邸が並んでいますが、近くでの写真撮影は厳禁です。

近くにある「英国総領事官邸」はレストランになったそうですが、「アメリカ総領事館」も民間施設に転用されないでしょうかね。
そこはトヨタ自動車の前身、豊田自動織機の生みの親「豊田佐吉」の邸宅だった建物です。
アメリカ総領事館のお隣、日本総領事官邸も優秀歴史建築に指定されている「盛宣懐」の邸宅だった建物です。
この辺り、民間施設に転用すれば人気になると思うのですが。haichaoluの個人的見解。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

無事帰国しましたので「上海ライブ2014」は終了です。半年間お付き合い戴き、ありがとうございました。

この後、ブログの更新は不定期になるかもしれません。