波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

愛は白すぴを歩くのを愛す

2012-03-07 00:01:01 | その他
こんばんは、白黒茶々です。

旧東海道の32番目の宿場だった白須賀(白すぴ)宿 私はその近くに住んでいます。



その宿場から潮見坂に差し掛かったあたりからは遠州灘の眺望が開けていて、その風景は安藤(歌川)広重の「東海道五十三次」にも描かれています。



その白すぴ地区では、毎年3月初めのこの時季に、地域の住民や小学生を巻き込んで歩くイベントがあるというではありませんか とはいっても、私は今までその様子を見に行ったことがないので、詳しいことはまだわかりません。そういうこともあって、今回のネタは白すぴ宿をメインとした現代版東海道絵巻にしようと思います。 もちろん、箔之進もワシに付いてくるのぢゃぞ。



そして、いよいよその当日になりました。 沿道にはこのような立て札やのぼりが出ていて、イベントの参加者だけではなく、その人たちを見守る私の士気まで高まってきましたよ。



その愛は白すぴを歩くのを……… いや、「愛LOVEウォークin白須賀」の開会式の会場&スタート地点となっている地域の公民館には、すでにたくさんの人が集まっていました。



また、市長や県議会議員があいさつに出向いたのに加えて、その地域に伝わる太鼓の実演などもあって、オープニングからしてかなり派手なものとなりました。 その一方で私は、そいつが終わるちょっと前にはその会場をあとにして、自分の持ち場となる沿道の待ち場に移動しました。



白すぴの街並みから古い建物が減っていき、昔の面影が失われつつあるのですけど、曲尺手(かねんて)や本陣跡(大名が宿泊する施設)など、そこがかつて宿場だったことを伝えるものは随所に残っていました。



そうしたら、私たちはこのあたりで今回のイベントを見守ることにしますよ。 果たして、これからやって来る行列を前にして、箔はどのような反応をするのでしょうか?



それから間もなくして、先導車が水戸黄門のテーマ曲こと「あゝ人生に涙あり」をスピーカーで流しながら近付いてきました。 これには箔も、興味津々の様子です。



行列が近付くに連れて、その実態がわかるようになってきました。 これは………



先導車の後ろには、黄門様や助さん格さんに扮した小学生の姿が 実はこのイベントでは、毎年地元の白すぴ小学校の六年生がそのような姿で参加するのが恒例となっているのです。それから、今回は同じ写真が新聞等で出回っているのに加えて人数も多いので、顔隠しはやらないでヨシにしてしまいましょう。



その行列の中には、もちろんたつぴもいましたよ しかし、前髪がズラからはみ出していて、怪しいちょんまげになっているのですけど。 まったく、あれほど言ったのに……… ちなみに御老公や助さん格さんの後ろを歩いている彼らは、町人の役とのこと。



そのまた後ろには、町娘役の女子が続いていました。こちらは着物に帯、髷のズラと本格的ですね。これはいい思い出になりそうです。



まだまだ行列は続きますよ 中学生を挟んで、さらにその後ろには、この地域が産んだ国学者の夏目甕麿(みかまろ)の仮装をした人が歩いていました。
その中学生の女の子は、箔を見て「わぁ~、カワイイ 」とか「ZIPPEIみたい 」とか言っていて、私のほうが有頂天になってしまいました。 しかし当の箔は、なぜか行列とは反対方向の洋品店に向かってブンブンをしているではありませんか。 これはテレ隠しでしょうか?



そして、最後列には一般の参加者が連なっていました。その中には、昔の旅姿をしている人も。



それにしても、かなり長い行列となりましたね。ここからだと、先頭の黄門様はほとんど見えませんよ。それでも、後方まで一体感があって、見ている私のほうも時代絵巻を堪能させていただきました。

たつぴを含めた小学生と、彼らに付き添う子供会会長の箔母さんの出番は、白すぴ宿の端から端までの約1,9キロまで。それは午前中で終わりましたけど、とにかくお疲れ様でした。



そんな彼らには、手土産が持たされました。 おにぎり弁当にお茶、それと参加賞の手ぬぐいやボールペンなどの他にも、勝和餅(かちわもち)まで付いているではありませんか ちなみに、かちわ餅とは柏餅のことで、このような名前になったのには、ある逸話が………

この地方を訪れた豊臣秀吉に、地元の人は「柏餅にございます」と言ってその食べ物を差し出しました。しかし、彼は「勝ちわ餅とは縁起がいい 」と聞き間違え、一人で勝手に盛り上がっていました。「かしわ餅って言ったのに……… まあいいや、こうなったら『かちわ餅』にしてしまえ 」
………というワケでそれ以来、この地方では柏餅は、かちわ餅の名前で売られるようになりましたとさ。めでたし、めでたし。

今回の私は、箔とともに行列を見守ったり写真を撮ったりする役に徹していましたけど、実は以前やっていた東海道ウォークのイベントに参加したことがあります。しかもその一行程の距離が、昔の旅人が一日に歩いたとされる十里(約40キロ)もあったのですよ その距離はあまりにも長く、歩きに自信があった私でも、足がつってしまいました。 改めて、昔の人はエライなぁと実感しました。


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コメント (4)
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