こんばんは、白黒茶々です。
話は今から10年前の10月にまでさかのぼります。
その日は小雨が降っていて、また秋ということもあって、夕方でもかなり暗くなっていたと思います。
そのような状況の中で、ウチに痩せ細った黒猫の仔猫(略して黒仔猫)が迷い込んできました。雨の中でお腹を空かせた黒仔猫が助けを求めてくるというシチュエーションに出くわしたら、救いの手を差しのべざるを得ないじゃないですか
その黒仔猫が、黒ちゃだったのです。
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それから黒ちゃは、先住猫の茶々の気苦労も気にしないで自由奔放に過ごし、箔が来たときには初めて威嚇する姿を見せ、茶々がいなくなって銀や京を迎え入れてからは半強制的に姉貴分になってもらいました。
そして今年の6月に、最期に仔犬の波がウチの子になるのを見届けてから、虹の橋の向こうに旅立っていきました。
それ以来、白黒茶々家は2ワンと2ニャンの状態だったのですけど、私たちは幼い波の世話に追われる日々を過ごしていました。
また、黒ちゃがいなくなった寂しさはあったものの、新たに猫を飼おうという気にはなかなかなれませんでした。
そんな先月の末ぐらいのこと、ウチの近くで仔猫が鳴いているような声が聞こえてくるようになりました。気になった私や箔母さんがその声の主を探しに行っても、なかなか見つけ出すことはできませんでした。
それでも、声がしたらすぐに外に出るようにはしていました。
仔猫の鳴いている声(略して仔猫声)を初めて聞いてから2日ぐらい経ったときに、いつもの如く私と箔母さんはまたしてもその声に誘われていました。
そして先に屋外に出た彼女は、ついにその姿を見たのです!
いたよ
」私は大急ぎで、彼女のもとに向かったのですけど………
「隣の(家の)車が出ていくのに驚いて、どこかにいっちゃった。黒くてモコモコした小さな仔猫だったのに。すぐ手の届きそうなところにいたのにぃ~………」
それ以来、仔猫声は聞こえてこないようになってしまいました。しかし、あまりに小さな仔猫なので、放っておいたら1匹だけではあまりもたないのでは。
せめて誰かに拾われるなりして、生き長らえてくれ。一度姿を見てしまった箔母さんは、私以上にそう思っていたことでしょう。
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それからさらに3日後に、再び仔猫の声が聞こえてきました。初めてその声を確認してから5日にもなるのですけど、なんとか生きていてくれてるみたいですね。とはいっても、すでに日は暮れて暗くなっていました。
しかも、小雨まで降っているときたもんだ
期せずして、暗い中で黒猫を探すことになるなんて……… 捜索活動は難航しそうですけど、私は懐中電灯を片手に外に飛び出していきました。
さらに、箔母さんとたつぴも続いて、大捜索となりました。このチャンスを逃したら、もうあとはない
その時、みんなしてそう思っていたに違いありません。
仔猫声は、隣の駐車場のほうから聞こえてきました。その声をたよりに、探していくうちに「あっ
いた」箔母さんが発見したみたいです。「車の下に潜んでいるよ」と言われても、「ええ、見えないよ」私はなかなかその実態を見ることはできませんでした。
そのうち「本当だ、いたっ」たつぴも見つけることができたみたいです。そして「いたよ」ようやく私もその姿を見ることができました。
それにしても、思っていたよりはずっと小さいではありませんか
とにかく、見つけたからには保護にかかります。
しかし、いくら「おいで」と声をかけても、出てこようとしませんでした。
「きっとお腹を空かせているから」と、食べ物でつってみても、警戒しているからでしょうか?まったくダメです。「できることなら、手荒なマネはしたくないのだけど………」私は家からホウキを持ってきて、反対側からつついてみることにしました。
「どう、出てきた?」そうしたら次にその黒仔猫は、箔母さんの手の中にいました。怯えて威嚇しているのですけど、どうやら無事に確保できたみたいです。
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………と、いいところで申し訳ないのですけど、黒仔猫のことを語りだしたらあまりに長くなりそうなので、ここでいったん締めさせていただきます。
その代わりといってはナンですけど、保護した直後の黒仔猫の姿を載せておくので、どうかこれでお堪えくださいませ。それだけではなく、今回は更新のペースを早めて、続きは明日公開できるようにします。ということで、次回は黒仔猫のその後の話なので、そちらのほうにもどうかお付き合いくださいませ。
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「ここで『次回につづく』は反則なのでは!?」と思われた方は、こちらに投票してやってください。
話は今から10年前の10月にまでさかのぼります。
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それから黒ちゃは、先住猫の茶々の気苦労も気にしないで自由奔放に過ごし、箔が来たときには初めて威嚇する姿を見せ、茶々がいなくなって銀や京を迎え入れてからは半強制的に姉貴分になってもらいました。
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それ以来、白黒茶々家は2ワンと2ニャンの状態だったのですけど、私たちは幼い波の世話に追われる日々を過ごしていました。
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そんな先月の末ぐらいのこと、ウチの近くで仔猫が鳴いているような声が聞こえてくるようになりました。気になった私や箔母さんがその声の主を探しに行っても、なかなか見つけ出すことはできませんでした。
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仔猫の鳴いている声(略して仔猫声)を初めて聞いてから2日ぐらい経ったときに、いつもの如く私と箔母さんはまたしてもその声に誘われていました。
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「隣の(家の)車が出ていくのに驚いて、どこかにいっちゃった。黒くてモコモコした小さな仔猫だったのに。すぐ手の届きそうなところにいたのにぃ~………」
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それ以来、仔猫声は聞こえてこないようになってしまいました。しかし、あまりに小さな仔猫なので、放っておいたら1匹だけではあまりもたないのでは。
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それからさらに3日後に、再び仔猫の声が聞こえてきました。初めてその声を確認してから5日にもなるのですけど、なんとか生きていてくれてるみたいですね。とはいっても、すでに日は暮れて暗くなっていました。
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仔猫声は、隣の駐車場のほうから聞こえてきました。その声をたよりに、探していくうちに「あっ
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しかし、いくら「おいで」と声をかけても、出てこようとしませんでした。
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