こんばんは、白黒茶々です。
前回からの続きで、私・波・狛の白黒茶々家の1人と2頭は大井川鐵道が行き交う大井川沿線に来ています。 今回は、SLやきかんしゃトーマス号が終点の駅に向かっていくのと、それらが折り返して戻ってくる姿を見るつもりでいました。
その間に少々時間があったので……… というよりは、実は最初からこちらにも行くつもりでいたのですよ。
それは何かと言いますと………
………って、すでに今回の日記のタイトルにも出ているので、バレバレですよね。 はい、塩郷の吊り橋にございます。私と波は2年前にもこちらを訪れていて、その時には先代犬の箔も健在でした。
しかも彼は吊り橋は平気だったみたいで、少々ビビっていた波を先導してくれたおかげで、私たちは難なくその橋を渡ることができました。 やはり、今年の1月に白黒茶々家の新たな一員となった狛にも体験させてあげたくて……… というよりは、今のところ彼にはニガテなものは見当たらず、至近距離を走るSLも克服しているので、吊り橋ではどのような反応をするのか見てみたかったのです。
いや、ただ単に私がワンコと一緒に渡りたかっただけかも。
とにかく、こちら方面に来たら、塩郷の吊り橋は欠かせないのですよ
とはいっても、いきなりそこに行くのはナンなので………
その近くにある、せせらぎの郷というお店兼休憩所に寄っていくことにしましょう。 こちらでは自家製の抹茶プリンなどが売られているのですけど、私たちが訪れたときにはまだ開店前でした。
それならば、その奥にある夫婦の滝を見に行くことにしましょう。 滝のある方向からは涼しい風が流れていて、マイナスイオンのほうも出まくっていると思われます。そこからさらに歩いていったら………
夫婦の滝に行き着きましたよ 名前の通り、2つの滝が寄り添うように流れていますね。それらを眺めていると、心が洗われます。
さて、前置きはこのぐらいにしておいて、いよいよ本題の塩郷の吊り橋に挑むようにしましょう その橋は、道路から山側にちょっと登ったところから渡れるようになっていて………
ワイヤーで吊られた橋は全長220m。民家と県道と大井川鐵道と大井川をまたいでいて、川面からの高さは12mほどあるそうです。 そこに人が1人やっと通れる程度の幅60cmほどの板が渡されているのですよ。
その傍らには、このような石碑がありました。 「奥大井サスペンスブリッジ 恋愛事件」って何ですか?確かに人によっては、吊り橋効果から恋愛や事件に発展することもありますけど。
ちなみに「塩郷の吊り橋」は通り名で、この橋の正式名称は「久野脇橋」というそうです。さらに「恋金橋」とも呼ばれているそうですね。
そうしたら、この吊り橋を渡ることにしましょう 狛は先に渡っていった人についていきそうにも見えたのですけど………
躊躇して、なかなか先に進めませんでした。 いや、手本となるハズの波のほうが恐がっているようにも見えます。
もちろん、どうしてもダメなようなら、私は決して無理強いはしませんよ。
それでも、少しでも行けそうな気配があったら、それを最大限まで引き出してあげたいです。
そういえば前回訪れた時は、彼女は箔に導いてもらって渡ることができたのですよね。
そこで私は「はくぅ~、ここに降りてきて、波と狛を誘導してやってくれ~
」と叫びました。
すると、ゆっくりとではあったのですけど、彼女らが歩み始めたではありませんか さらに足取りは軽くなっていき、橋の中央あたりでは淀みなくついてきてくれました。
ダメもととはいえ、言ってみるモンですね。
いや、私には見えなかったのですけど、箔はどこからともなくやって来て、私たちのピンチ(?)を救ってくれたに違いありません。そのおこないに感謝して、私はこれからしばらくの間、彼のことを心の中で「吊り橋箔ちゃ」と呼ばせていただきます。
※もう少しカッコいい名前にできなかったのでしょうか?(編集部注)
今、まさに私たちは吊り橋を渡っていますよ 真下に流れる大井川は、やはり前日の雨で増水しているうえに、濁っていますね。
できることなら「ドラゴンクエスト歩き」みたいに縦1列になって進んでいきたかったのですけど、なぜか波と狛は幅の狭い踏み板の上をほぼ横に並んで歩いていました。 そのような状況の中でも、反対側から人が渡ってきたりするのですよね。
そのような時は、数ヶ所設けられている待避スペースで待つようにします。 このような場所では、なぜか彼らは安定感のある(?)「ふせ」の体勢を取っていました。
対岸のゴール、いや、帰りも同じ道を歩んでいくので、折り返し地点まであと少し………
なんとか渡りきることができましたよ 波ちゃ、狛ちゃ、ここまでよく頑張りました。
さらにその先には「恋がねの鐘」なるものがあるのですよね。
それはどのようなものなのか、私は以前に行ったことがあるので知っているのですけど、狛やまだご存知ではない方もいらっしゃるので、改めてご案内いたします。
実は、恋がねの鐘はこのような可愛らしいものにございます。 せっかくなので、私が代表して(?)鳴らさせていただきます。では………
カランカラン! 皆さまの恋が成就しますように~
恋がねの儀式が済んだら、また吊り橋を渡っていきますよ しかし、なぜかの波と狛の足取りは、出だしのあたりで再び重くなっていました。
一度渡ったら、お茶の子さいさいではないのでしょうか?それでも、その先で吊り橋箔……… いや、箔がまだ待っていてくれたのでしょうか?彼女らの歩みは徐々にではあったのですけど、速くなっていきました。
このあとは、近くの塩郷駅できかんしゃトーマス号が来るのを待つことになっているのですけど、その時刻までに吊り橋をもう1往復行けないこともない いや、やはりせっかくここまで来たのだから、少なくとも2往復はしておきたいです。
波ちゃ、狛ちゃ、よろしいですか?よろしいですよねっ
では、………
彼女らは頑張って、私のあとについてきてくれました。 そのあと私たちは地上レベルに戻ったのですけど、そこで道行く人たちに「今、吊り橋を渡っていたワンちゃんですよね?」とか「ちゃんと渡れるなんて、スゴいですね
」とか言われました。私たちは注目を浴びていたみたいですね。
箔と比べてはいけないのですけど、歩みはそれほどキマっていなかったような……… とはいっても、吊り橋を渡った波と狛は、稀有なワンコなのかも知れません。
そんな彼女らには「吊り橋マスター」の称号を与えてもいいのかも。
そういえば、私はそんな彼らの動きにすっかり気を取られていて、吊り橋の高さや揺れを堪能するのを忘れていました。 ただし、川から渡ってくる川風の心地よさは味わいましたけど。
あと、吊り橋の恋愛事件の行方のほうは……… 頑張って吊り橋を渡りきった彼女らに、私は愛情を感じたということで、はい。
と、とにかく、川根路訪問シリーズの最終話となる次回の日記には、きかんしゃトーマス号が出てくるので、そちらのほうにもお付き合いくださいませ。
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