波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

ナニワのシンボル通天閣

2017-08-23 01:23:09 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
長いようで短かったお盆休みが終わり、ほとんどの方はすでに日常生活に戻られていることと思います。 そのお休みの間に、皆さんはどこかにお出かけになられたでしょうか?そういう私は、西に東に移動してきたので、その様子を順次まとめてお伝えします。 ということで、話は初めての山の日となる8月11日にまでさかのぼります。

その日私は、青春18きっぷを片手に西に向かう始発列車に乗っていきました。 それから約4時間後に、降り立ったところは………



JR西日本の大阪駅でした。さらに環状線(内回り)に乗り換えて、ある目的地に向かいますよ



………ということで、私は新今宮駅で下車しました。今、私が目指しているものが見えていますね。………というよりは、すでに今回の日記のタイトルで言ってしまっている、通天閣にございます。 私がそこに行くのは20年以上ぶりとなるのですけど、その間に何らかの変遷があったのかどうか、これから探っていこうと思います。



通天閣は大阪市浪速区恵比寿の、新世界のジャンジャン横丁を抜けたところにあります。 その界隈には、フグ料理のてっちりや、オムライスや焼きそば、たこ焼などをデカ盛りで提供するお店、それに………



なんといっても、串かつが有名ですよね。 こちらの老舗の人気店は、11時前だというのにすでに入店待ちの長蛇の列ができていました。 どのお店も美味しそうで、つい目移りしてしまいますね。そのようなお店が並ぶ一角には………



道頓堀のくいだおれ太郎?いえいえ、よく見てみたら違っていました。これはビリケンさんという、アメリカの漫画家の夢に出てきたという神様で、昔から通天閣や新世界では守り神のような存在でした。 くいだおれ太郎を意識した格好をしているのですけど、両手にバチの代わりに串かつを、太鼓の代わりにソースの壺を抱えておりはる。ただし、ソースの2度漬けだけは、絶対にやってはいけませんよ。



そのようなコテコテな飲食店の向こうに、通天閣が見えてきましたよ



さらに迫ってみました。 現在の通天閣は、昭和31年(1956年)に建てられたもので、昨年還暦を迎えました。 ちなみに、高さは103m。当時は名古屋のテレビ塔のほうが高かったのですけど、展望台の高さは日本一でした。私が前回訪れたときは、一般的な⚪⚪タワーの類いとあまり変わらなかったのですけど、最近改装してより個性的になったとのこと。果たして、どのように変わったのでしょうか?



通天閣の足場はあまり場所を取らず、交差する道をまたぐ形で建てられています。 以前は2階部分に通じるエレベーターから入っていったのですけど、現在の入口は地下に通じているみたいですね。 とにかく、そこを降りていってみましょう。そこで私が見た風景は………



入場待ちの長蛇の列でした。20年以上前はすぐに入れたと思うのですけど、かなりの人気ですね。 お盆休みの時季とはいえ、これは侮れません。それだけではなく、その列は必ずお土産屋さんの中を通らなければならないようになっておられる。



それでも、なんとかしてチケット(大人700円、大学生500円、中高校生400円、小学生300円)を購入し、2階部分に上がることができました。そのチケットのデザインが、アメリカのドル紙幣みたいなところがなんとも。



しかし、これですぐに展望台に行けるというワケではありません。表示によると、そこからさらに40分ほど待たなければならないみたいです。 それはやむを得ないとしても、何ですかこの「オーサカの休日」って 「ローマの休日」の「ー」の部分しか共有していませんよ。



その展望台待ちの列の両脇には、おびただしい数のガチャガチャ(カプセルトイ)が並んでいました。はは~ん、これはチケット購入の際に出た小銭を、ここで使わせようという魂胆ですね。 しかも「地域限定」とかいうのもあって、私でもつい購入欲をそそられてしまいます。

しかし、まだ油断してはいけませんよ そのコーナーを曲がったところでは、今度は「記念撮影の誘惑」が待っているのですよ。スタッフによって、通天閣のような模型の横に団体ごとに立たされ、「はい、つ~てん 」のかけ声とともに撮影。 さらにその画面を確認して「綺麗に撮れタワー 」って、必ず言いますし。ダジャレが効いて心が緩んだところで「気に入ったら、ちゃんと仕上がった写真を1100円でご購入くださいませ 」と、商魂たくましく攻めてきましたよ。私はこの手の写真はあまり買わないので、申し訳ないのですけどスルーさせていただきました。 そうそう、昔はこのようなサービス(?)はありませんでしたよ。



そのまた先には、漫画家のゆでたまご先生が2人とも大阪出身ということもあって、彼らの代表作の「キン肉マン」の原画の複製が……… って、この時点ですでに原画ではないのでは? それらは撮影禁止なのですけど、こちらの実物大のキン肉マンとなら一緒に写真に写ることができるのですよ。 それらの関門を突破し、スタッフに案内されながら、上に通じるエレベーターを上がっていったら………



ようやく展望台にたどり着きましたよ 地階の列に並んでから1時間くらいでしょうか?それにしても、そのフロア全体がまばゆい金色に装飾されていますね。 これは、豊臣秀吉の黄金の茶室をイメージしたそうです。



それだけではなく、通天閣にとってはご本尊とでもいうべくビリケンさんも、ホワイトハウスを模したという「ビリケンゴールドハウス」に祀られていました。 その足の裏を触ると、商売繁盛と招客万来のご利益があるそうです。やはりこちらでも、スタッフによる記念撮影のサービスがあったのですけど、私のカメラでも写してもらえました。



それよりも、なんといっても展望台のウリは、こちらからの眺望ですよ 西側には、私とたつぴが4月にハム観戦に行った、京セラドーム大阪が見えましたよ。



北側には、大坂城が。 ビルに囲まれるようにして、復興天守が聳え立っています。 もちろん、そちらからも通天閣はよく見えますよ。それから、復興天守の下あたりに六番櫓の屋根がわずかに確認できました。



さらに東側には、四天王寺の五重塔がありましたよ とはいっても、マンションなどに呑み込まれるような状態なので、一度見失ったらなかなか見つけられません。 そのあたりをよく見てみたら、金堂や講堂の屋根もかろうじて見えました。



あと、南側(正確には南東)には、天王寺動物園の後方にあべのハルカスが聳えていました。60階建てで300mと、日本一高いビルであります。 その展望台の料金も大人が1500円と、こちらの高さも日本一となります。そのような高さなので、あべのハルカスの展望台からは、こちらの通天閣を見おろす形となるのですよ。



その展望フロアの1コ下の、下りのエレベーターに通じる階も展望台となっているのですけど、こちらは落ち着いた内装となっております。 夜になると、宇宙をイメージした幻想的な空間に変わるそうです。説明には「ムード満点で、デートスポットにぴったりやで~ 」とありました。

あとは降りていく流れとなるのですけど、まだ見どころは残っているのですよ。 キョロちゃんのおかしなおかし屋さん、ぐりこ・や、チキンラーメンひよこちゃんSHOPといった大阪発祥の食品メーカーのアンテナショップだけではなく………



3階には、約100年前に初代通天閣ができた頃の様子を再現した、ジオラマがあるのですよ。 明治36年(1903年)に大阪で第5回内国勧業博覧会が開催され、明治45年(1912年)にその会場跡地にルナパークと一緒に初代通天閣が建てられました。



パリの凱旋門の上にエッフェル塔の上半分を乗せたようなデザインとなっていて、高さは75m。当時は日本一でした。 さらに昭和13年(1938年)には、吉本興業がこの通天閣を買収しました。大阪は商いと笑いの街なのですけど、吉本興業はそのうちの笑いを担ってきました。NHKの朝ドラこと、連続テレビ小説「ひよっこ」の次回作となる「わろてんか」の主人公は、吉本興業の創始者の吉本せいさんをモデルにしているので、そのドラマ内では初代通天閣がしばしば出てくるかも知れませんね。
しかし、その通天閣は昭和18年(1943年)に足元の映画館の火災に巻き込まれ、その後解体されてしまいました。



そのあとも地元民の通天閣への想いと熱意は強く、昭和31年に先代より少し場所を変えて再建されたのが、今日見られる2代目にございます。
20年以上も前から、そのパンフレットには切り取って組み立てるペーパークラフトの通天閣が付いていたのですけど、さらにパワーアップしてハサミやノリを使わなくてもできるように切込み入りとなりました。しかも、現在のものは色鮮やかな夜景となっているではありませんか



高さはその後作られた各地のタワーには及ばないのですけど、インパクトというか、コテコテ感は間違いなく日本一です。 それに、待ち時間で財布の紐をゆるめたら、東京スカイツリーの入場料(※展望回廊までの当日券の大人合計3090円)に匹敵する散財をしてしまうというオチも、あるかも知れませんね。
これだけ通天閣を持ち上げておいて申し訳ないのですけど、実は今回私がこの地方を訪れたのは、こちらの通天閣が目当てではなく、そのついでというかオマケだったのですよ。その日の本命を言ってしまうと、ズバリ甲子園球場での高校野球観戦であります。 果たして、そちらではどのような名勝負が観られるのでしょうか?ということで、今夏の私の大阪訪問記は次回に続きます。


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