こんばんは、白黒茶々です。
私、波、狛の1人と2頭は、浜松市の大平(おいだいら)地区での散策を終えてからひと山越えて、今度は川名という集落に入っていきました。 こちらはかつて引佐(いなさ)郡引佐町だったところで、浜松市北区の時代を経て、現在は浜松市浜名区の一部となっています。
その川名地区で私たちが最初に立ち寄ったところは………
福満寺さんの薬師堂でした 福満寺さんは奈良時代末期から平安時代初期の頃に創建されたと云われています。
しかし、その後に何回か火事に遭い、安政3年(1856年)に建てられて、平成21年(2009年)に修繕された薬師堂のみが残っています。
本来の屋根は茅葺きだったのですけど、現在は茅葺き風の金属(銅?)板葺きとなっています。
またこちらでは、毎年1月4日に国の重要無形文化財にも指定されている川名ひよんどりがおこなわれていて………
最近、薬師堂に隣接する舞台小屋のシャッターに、その様子が描かれました。 ファンシーな絵ですけど、実際には松明の火に炙られて、かなり熱いみたいです。
次に私たちは、そこから歩いていけなくもないところにある………
前嶋家住宅主屋(しゅおく)の前まで来ました。 左側の母屋は江戸時代後期に、右側の釜屋は江戸時代末期に建てられ、それらの別棟が屋根を接する「分棟型釜屋建」の原形を留めています。
個人所有なので外から眺めるだけですけど、平成28年(2016年)に国の登録有形文化財に指定されました。 先ほどは「歩いていけなくも………」なんて言っていましたけど、実際にここまで歩いてきてしまいました。
そうしたら、今度は車で南のほうに向かっていって………
「井伊直平公墓所」と記された案内看板の先は細くて急な坂道なので、ここからは歩いていきます。 はい、川名での3つ目の目的地は、お墓なのですよ。
そこに至るまでの道はさらに険しくなってきたのですけど、間違えてはいませんし、前回の大平城ほど過酷ではないので、まだマシです。
………とはいっても、その途中に何か怪しい穴がありますし。 そうしているうちに………
山道を登りきったところの畑の中に、井伊直平公のお墓がありましたよ 彼は井伊直虎の曾祖父で………
平成29年(2017年)にNHKで放送された大河ドラマ「おんな城主直虎」では、前田吟さんが演じたのですよね。 ちなみに南渓和尚(小林薫)は直平公の息子で、直盛(杉本哲太)は彼の孫となります。
直平公は、永禄6年(1563年)に出陣先の有玉(現在の浜松市中央区)で急死したのですけど、その時の年齢は75歳とも85歳とも云われています。
そんな直平公のお墓をお参りしてから………
う~む……… 私の車のカーナビでは現役バリバリなのですけど、現在は廃校となっている川名小学校に向かいます。
この地図は16年前のもので、アップデートはされていないので、ある意味古地図ということに。
それに、地名のほうも「浜松市北区引佐町川名」となっていますし。
それはさておき、浜松市立川名小学校跡にやって来ました そうしたら、校門からいざ校内へ
これは昔の児童が作ったものでしょうか? 狛ちゃ、オシッコをかけてはいけませんよ。
また、小さいながらも鋳物の二宮金次郎の像もありました。
川名小学校のことを調べても、創立した年や最後の児童の数などはわからないのですけど、平成22年(2010年)に閉校しました。 校舎に掲げられた「こだまする学校」のフレーズから、山間部にあるように思わせてしまうような……… はい、山間部です。
こちらにも「こだまする学校」がありますね。 ガラス戸の内側に貼られた姫街道中のポスターは古いままと思いきや、なんと今年の案内でしたよ
廃校になっても、利用価値のある体育館は………
床が磨かれていて、現在でも使われている様子でした。 実はこちらの学校は………
一部の教室が簡易郵便局として使われているのですよ また、私たちが見てきた感じからして、他のところも生かされているみたいですし。
なので、川名小学校には廃校特有の廃墟感はありませんでした。
かなり日が傾いてきたのですけど、通り道にありますし、ギリギリ間に合いそうなので、もう1ヶ所寄っていってもいいですか?
………ということで、川名からはひと山越えたところにある、浜松市立伊平小学校跡に行き着きました 3月に入って日照時間が長くなったとはいっても、時刻はもうじき17時半。
とにかく急ぎましょう
こちらの小学校も情報がほとんどないのですけど、平成24年(2012年)に閉校しました。 後方に見える古びた校舎は………
なんと、昭和34年(1959年)に建てられたものでした ということは、築65年にもなりますね。
体育館は、校舎からは通路を挟んだ西側にありました。 こちらも、まだ使われているのかも知れません。
その一方で、花壇には綺麗な花が植えられていて………
閉校の際に建てられた記念碑の文言には、ウルっときてしまいました。 そこからも、伊平小学校は今でも地域の人たちに愛されていることが窺えます。
学校が物理的に失くなっても、大切な人やペットがこの世を去ったとしても、一緒に過ごした思い出は残り続けるのですよね。
………ということで、この日波&狛といろいろなところを散策した体験も、大切に取っておきます。
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