波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

パンダから亀を経て寅へ(東京見物その3)

2018-04-21 01:08:03 | 旅行記
こんばんは、白黒茶々です。
前回、私とたつぴはジャイアントパンダシャンシャン目当てに上野動物園に向かったのですけど、そこで同じ目的のおびただしい数の人が並んでいるのを見て、愕然としたところで終わりました。 私たちは心が折れて、まわれ右したのか?それとも、大行列に並んで粘ったのか?いや、どちらでもありませんでした。実は、私は前もってまるこ0124さんから、難なくシャンシャンを観覧できる裏ワザを伝授していたのでした。



動物園の入場券は、正門以外のところでも買えるということで、まずは開園時間のちょっと前に、裏口となるこちらの弁天門に並びました。多少列ができていますけど、正門前よりはマシです。 そして入場券を手に入れたら、そいつを握りしめて正門に走るのです



そのようにしたら、すんなりと入ることができ、シャンシャンを観覧する整理券もゲットすることができました。 そうしたら他の動物をゆっくり見ながら、予定時刻が来るのを待つことにしましょう。ちなみにたつぴが上野動物園に来たのは、小学校の修学旅行以来となるので、6年半ぶりとなります。 私は中学生の頃に家族旅行で連れていってもらって以来なので……… あの頃のパンダは、フェイフェイホァンホァンでしたね……… って、ン十年前の昭和時代でした、はい。



シャンシャンと母パンダのシンシンはハードルが高いのですけど、父パンダのリーリーは普通に見ることができました。 多少は混んではいるものの、確かにいましたよ
起きて動いていてはくれたのですけど、遠くをグルグル回り続けているだけで……… あの~リーリーさん、せめて少しだけでもこちらを向いてもらえませんか?



岩山の上には、ニシローランドゴリラがいましたよ その勇姿といい、立ち位地(座り位地)といい、立派ですね。その次に入った、バードハウスには………



あ、パヤがいた 本物のパヤをこんなに間近に見られるなんて………
※白黒茶々さん、いきなり「パヤ」なんて言っても、静岡県民以外の人にはわかりませんよ。静岡県内でやっている、パチンコのコンコルドのローカルCMでは、このミナミコアリクイのことをパヤと呼んでいます。同社のCMは意味不明をコンセプトにしているのでしょうか?年々その内容がパチンコから遠ざかっているのですよ。ちなみにパヤは、黒歴史やドロドロとした感情など、人々のドス黒いものを食べる生物として扱われています。



「クマたちの丘」にいる、エゾヒグマは見応え充分



「ホッキョクグマとアザラシの海」のホッキョクグマも、大迫力ですね。



アジアゾウも迫力があるのですけど、彼らはおケツを向けたまま私たちのほうに迫ってきました。



橋を渡った西園には、ハシビロコウがいましたよ まったく動かないということで知られているのですけど、私の目の前では羽根をバサバサさせたりしていました。



同じゾーンにある両生爬虫類館には、色鮮やかなヘビやカエルなどの他にも、重量級のゾウガメもいました。
………なんか、久しぶりの動物園についキャッキャしてしまいましたけど、そうしているうちにシャンシャンの観覧時間が迫っていました。



パンダ舎の前は、同じ時間帯に観覧する人でごった返していたのですけど、屋内に入るところで10人ぐらいずつに細分化されました。 さらにそれらの塊は、5mぐらいの間隔で置かれたポールの間を、20秒ごとに移動し、その間ならストロボなしで写真を撮り放題というシステムになっていました。 そして、私たちはシンシンと出くわしたのですけど………



う~む……… 背中を向けて笹を食べておられる。私たちは制限時間ギリギリまで粘ったのですけど、彼女はそのスタイルを貫き通していました。
ま、まあいいでしょう。このあとのシャンシャンに、彼女のぶんもサービスしてもらえれば。と、いうことで、いよいよシャンシャンの登場となります いや、私たちの方が彼女に接近するのですけど。果たして、シャンシャンは………



………寝ていますね。 いや、次のブロックがベストアングルとなるので、そちらに期待してみましょう。 そうしたら………



シャンシャン~……… 寝てはいるのですけど、高くて見やすいところで、しかもこちらを向いていてくれたので、可愛い寝姿をじっくりと眺めることができました。 これは、ヘタに動き回られるよりは、かえっていいですよ
大満足で上野動物園をあとにした、私とたつぴ。せっかくなので、上野公園の南半分を散策してから次の目的地に行くことにしました。 こちらの公園は、かつては徳川幕府が創設した寛永寺の広大な境内だったのですけど、明治元年(1868年)の上野戦争で多数の伽藍を焼失。 その跡地に明治6年(1873年)に開設した公園ということもあって………



その敷地内には、いくつかの寛永寺の遺構が残っています。 動物園内には、動物の慰霊碑の裏側に藤堂家の墓所があったり、池に囲まれたところに五重塔が聳え立っていたりして………



慶安4年(1651年)に徳川家光によって改築された、上野東照宮のきらびやかな社殿も残っています。 平成の大改修から5年経ったこともあって、黒っぽかった銅瓦が程よく錆びてきて、緑青(ろくしょう)になりつつあります。



唐門はかなり金ピカですね。 ここから先には、拝殿弊殿本殿の黄金の空間が続いているので、その世界に浸かりたい方は、拝観料の500円をお支払いくださいませ。



さらに上野公園内には、こちらの上野大仏もあるのですよ このような姿になったワケは、涙なくして語れません。
上野大仏は、寛永8年(1631年)に建立された漆喰の釈迦如来坐像が最初で、万治年間(明暦年間説も)に金銅仏に改められました。しかし、大正12年(1923年)の関東大震災で、顔面部分が落下。他のパーツは寛永寺が保管していたのですけど、太平洋戦争中には金属供出の憂き目に。 昭和47年(1972年)にレリーフ状態で祀られ、現在に至ります。こちらの顔面大仏は、(これ以上)落ちない大仏とされ、合格祈願で人気のスポットとなりました。

上野公園での目的を済ませたあと、今度は私が以前から東京で行きたかったところに向かいました。 上野駅から総武線の各駅停車の列車に乗っていき………



葛飾区の亀有駅で下車しました。葛飾区の亀有といえば……… そうです 漫画週刊誌の「少年ジャンプ」に平成28年(2016年)まで40年も連載された、「こちら葛飾区亀有公園前派出所(略して『こち亀』)」の舞台となったところです。 その駅の北口では………



両さんこと両津勘吉の銅像が、私たちを親しげに出迎えてくれました。
「こち亀」は、葛飾区の亀有公園前にある派出所に勤務している警察官の両さんが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画なのですけど、破天荒な捕り物劇だけではなく、マニアックな話や、流行・時事問題を皮肉るような話、さらには少年時代の思い出話や人情劇など、多分野に及んでいます。 単行本は200巻にもなり、盛りだくさんな内容なのに、作者の秋本治さんは1回も休載したこともなかったなんて、驚きです そうしたら、駅でもらった「両さん像マップ」を片手に、亀有を散策することにしましょう



先ほどの両さん像の斜め向かいには、小さいサイズの麗子像が座っていました。彼女のフルネームは、秋本カトリーヌ・麗子。「こち亀」では紅一点というか、マドンナ的存在です。



亀有駅から歩いて5分ぐらいのところには、本当に亀有公園がありましたよ 広い敷地内には、遊具やベンチが設置されていますし。



その中には、3頭身のダブルピース両さん像に加えて………



ベンチに座っている両さん 私たちが来たばかりの頃には、彼の隣にサラリーマンが普通に座って、お昼を食べていました。
そうそう亀有公園の前には、彼の勤務先となる派出所があるハズですけど、見当たりませんね。



その派出所を思わせる交番は、駅の北側にありました。 さらにその前には、おまわりさんが立っていて、その風景に溶け込んでいました。次に私たちは、駅の南口方面に向かいました。



その斜め向かいのコーナーには、小さいサイズの中川像が立っていました。彼の本名は、中川圭一。中川財閥の御曹司なのですけど、両さんたちのいる派出所に勤務しています。 ちなみに、彼の愛車はフェラーリです。



駅の南口には、お祭り両さんの他にも………



ベンチ腰かけ両さん(片手添えバージョン)もありました。 彼と同じポーズで写るのは、記念写真の鉄則ですね。



さらには、両さんが麗子と中川をともなった、カラーの銅像もありました。やはりこちらでは、彼らと一帯になった絵を撮っておきたいですね。その時は、銅像はその3体だけだと思っていたのですけど………



よく見たら、大原部長もいました。
これらの他にも、亀有には「こち亀」関連の銅像が点在しているのですけど、私はこれらのめぼしいもので満足したので、今回の東京見物の最終目的地に向かうことにしました。 亀有駅から1つ先の金町(こがねまち)駅まで行き、さらに京成金町線に乗り換えて、1駅で………



柴又駅に行き着きました。その駅前には、銅像マニアでもある私が以前から見たかった、寅さん像がありましたよ 寅さんこと車寅次郎は、山田洋次監督の名作映画「男はつらいよ」シリーズの主人公で、渥美清さんが演じていました。 さらに、彼の像が見つめる先には………



寅さんの妹のさくら(倍賞千恵子)が、彼のことを見送っています。 そんな彼らをやり過ごしたあとは………



帝釈天参道を進んでいきますよ その一角には、寅さんの実家として映画の撮影にも使われた、柴又門前とらやがありましたよ!やはりここに来たら………



食べ歩き用の草だんご(150円)を試しておきたいですね。 団子のよもぎの風味に甘さ控えめのあんこが乗っかっていて、たいへん美味しうございました。 そんな私たちの前に………



地元猫が現れました。門前のお店で飼われているみたいで、とても愛想がよかったこちらのニャンコ。 場所と風貌から、私は彼のことを「寅さん」と呼んでいました。



そうしているうちに、私たちは柴又帝釈天こと題経寺の二天門に到着。 明治29年(1896年)に総欅造りで建てられたこちらの門は、風格がありますね。



さらにその先には、昭和4年(1929年)に完成した、帝釈堂の拝殿が。このお寺は、江戸時代初期の寛永6年(1629年)に創建されたのですけど、境内の堂宇はすべて明治以降に建てられました。それほど広くはないのですけど、柴又のシンボルとしては充分にその役割を果たしています。
この日の私たちは、朝の朝食バイキングモーニングを食べまくったこともあって、15時近くまで歩いてようやくお腹が空いてきました。とはいっても、ここは軽く済ませておきたいですね。

………なんて言いつつ、柴又駅前まで戻ったら、そこに程よいお店がありました。寅さん像の後ろにも写っていた三河屋さんでは………



焼きそば(300円~)と、具が選べる今川焼(100円)がリーズナブルで、しかも美味しい それらはテイクアウトもできるのですけど、私たちはお店の前の席に座って、いただきました。


※東京駅で調達したチキン弁当

これにて、今回のミッションは修了 あとは7時間ほどかけて、各駅停車の帰りの列車に乗って帰っていくだけです。

その日の22時過ぎに、無事帰宅。旅行中は、私はずっとの容態を心配していたのですけど、彼はなんとか自分の力で立って出迎えてくれました。 しかし、私との約束を果たしたあと、容態は急激に悪化し、私たちの旅行からわずか3日後に旅立ってしまいました。看取ることはできなかったのですけど、箔、約束を守って、私のことを待っていてくれてありがとう。これからは姿が見えなくても、私が行く旅について来てくださいね。


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 気付いたら、ミナミコアリクイのことを「パヤ」と呼んでいた方は、こちらに投票してやってください。

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4 コメント

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東京満喫ツアー (もちた)
2018-04-22 07:20:20
おはようございますm(__)m
今回の旅行は東京を満喫出来たようですね♪
シャンシャン可愛い(*^^*)
裏ワザで比較的スムーズに見られて良かったですね。それでもたくさんの人みたいですが。

箔くんも白黒茶々さんとたつぴくんが楽しい土産話を持って帰って来るのを待っていたんでしょうね(^^)
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面白かったです。 (凛パ)
2018-04-23 00:07:27
学生時代、上野公園は散々通ったのですが、若かりし頃は興味が無くて全然知らない事ばかり。

亀有も当時は銅像も無くて、パンダはトントンを見に行った覚えが。

今一度行ってみたいです。

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もちたさん♪ (白黒茶々)
2018-04-23 20:11:36
もちたさん、こんばんは~
今回の東京訪問では、旅行前にリストアップしておいた名所旧跡をほぼ踏破することができました。
さらに欲をかいて、シャンシャンも見ることができて、とてもよかったです。 本物の彼女は可愛くて、大勢の人が押し寄せるのもムリはないと、つくづく思いました。

箔は私たちが笑顔で帰ってくるために頑張ったと、今は思っています。箔、本当にありがとう。
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凛パさん♪ (白黒茶々)
2018-04-23 20:17:09
上野公園は見どころが満載なのですけど、歩いて回ろうとしたらかなり広いですよね。
凛パさんは昔、亀有を訪問されたことがあったのですか?「こち亀」の銅像は、いずれのものも最近できたばかりなので。
それから私が見たのは、トントンの親のほうでした。

今度、Naggyさんたちと一緒にぜひ東京を訪れてみてくださいませ
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