嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

治らない病、治せない病、治したくない病

2004年12月14日 11時47分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
甲状腺癌の縫い目から取り出した機械油の匂いを嗅いで
僕は僕自身を知る

苦みも舌触りも感じないまま、ただただ匂いを嗅ぎ続けて
僕は何かに変わっていく

僕は毒だろうか
僕は害だろうか
僕は機械だろうか

漠然とした不安に意味をこすりつけて
自分らしく加工したとしても
買い取り先は見つからない

ただ買い取り価格をつり上げるために
僕は無駄な付加価値を自分に付けねばならない

誰に売る?
誰に売れる?
誰が買ってくれる?

誰もが気付いてる要らない自分に
僕は何を付けられる?

付加出来る価値なんか世の中の何処にあるというのか

ただ存在するだけで祝福される時代など
とうに終わったんじゃないのか?

時代のせい?
自分のせい?

そうじゃない、ここはもう墓場なんだ

目をそらしたって駄目なんだ
夢遊病のように歩く人を今まで何人見てきた?

数えて数えて数えて数えて…気が狂いそうになる

もうみんな、機械人形になるって決めたのか?
気持ちいいのか?
生きている人間、どこにいる?

墓荒らしになって
色んな土を掘り起こそうか
バラバラの部品を繋いで歌を歌い続けようか

知識にまみれた現代で右も左もどうでもいい
昨日も今日もどうでもいい

俺、いつだって迷子だよ
いつまでも迷子だよ

俺、君に会いたい
君に触りたい

触れられる何かを確かめたい

怖い
君が怖い

いつでもいなくなりそうな、君が怖い

怖い
僕が怖い

いつだって君を裏切りそうな、僕が怖い

確かめたい。
永遠はどこにあるのか。

一度くらい、嘘吐いて幸せそうに時を歩きたい

君の側にいたい
手を握りたい
君の手を通して、君を感じたい。

叫べよ、俺
もっともっと叫べよ、俺!

欲しい物、あるんだろ?
何が欲しい?

なんだって叫んだらいい。
いつだって吼えたらいい。

だけど…
だけどだけどだけどだけど
要らない物ばっかりだ…

何も要らない、何も欲しくない。
だからせめて君の側に居たい。

ずっと手に入らない君を見つめて、君の声を聞いて、
もしかしたら
独りじゃないかもって
世界の全てを疑うくらいは、許して欲しい。

もうずっと、君の声を聞いてない

明日が怖い

早く生まれてきて…