嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ネガティブ連鎖地獄の軌跡

2004年12月15日 23時57分02秒 | 駄文(詩とは呼べない)
頭がね、さっきから痛痒いんだ
ずっとね。
ずっとずっとね。
もうだめかもね

知ったこっちゃないんだよ
誰だってそうなんだ
そう決めるから

もういいのかって
問う事は出来るんだけど

僕はもう駄目かも
って

そう答える事がまるでもう決まっていた奇跡だったかのように

そうやって僕は答えそうになるんだ

やがてくる
明日の為に
って誰かが用意した台詞だと思うんだけど

そういうのがカッコイイと
思ったら僕はもう終わりなのかも知れないって
そんな気がして
舌が痙攣したいんだ

息を止めてね
書く事もあるんだ

もう二度とね
息なんかするもんかって
ぬるい決意でね

したがって
あるいは
そもそも
さりとて
なぜなのか

そんな言葉だって浮かんでくるんだけど
もうそんな言葉は誰もが使い尽くした奇跡なんだ

いったいさっきから
僕は何度奇跡に頼ってるのだろうね

眼鏡が曇って
ずり落ちそうになる奇跡って
安っぽい奇跡なのかね?

いやもうなにもいうまい

そんなことを
チラと言いそうになったりしてね

何故なのかな
こんなにも僕は
いらだちを書きたくって
書けないままで
気が狂いそうに狂ったまま
大人になれないんだろうね
いや、なるかな?
なれないね、うん。

さっきから
なんだかうまく息が吸えないんだよ
誰かのせいにしても良かったんだけど
僕はそこで、書き殴るべきだって
そう思ったんだな。

そうした事の一つ一つがね
何故だか知らないけど
すごく大事な懐かしさに似てるような
そんな錯覚をおぼえるんだ

もう死んじゃってて
これは走馬燈にすらならなくて
誰かが記録をほじくりかえしてる可能性だってあるんだけど

そんなのはまぁ、後でゆっくり考えるとして
とりあえずなんでもいいから書き殴ったら何かが変わるかもしれないって

そう思ったのかもしれないね

君は僕の小説、読んでくれたかな
そうかい、ありがとう。
返事なんかどっちだっていいよ。

どっちにしたって僕の話は続く

僕が居ないから
話だけがぐるぐるループしてる可能性だってあるね

もう何度同じ事を言い続けたかわからないのに
何故かいつまで経っても伝わってないような感覚があるんだ

それが一体何なのか
それを確かめたくて
それに触れたくて

ずっとずっと書き続けようかなって今は思ったりもしてるんだけど
そんなことはどだい無理な奇跡の練習ごっこかもしれないね

いいよ、やめても。
僕はいつだって書き足りないのだから。
あ、あれれ?

病的な言い訳のままで

2004年12月15日 23時43分36秒 | 駄文(詩とは呼べない)
しょうがなかったんです
僕には書く事しか残されていなかった
言い訳も時間も少なくて
書く事だけが
僕を繋ぎ止めるような気がして
今だって
本当は何かを書きたいのに
じっと我慢してるんです
言えないのに
何かをいえって誰かが
ずっと訴えるから
僕は今日限りに書く事を失っても
やがてくる
今の為に
誰かが
何かを書きたいと
思う事だって出来たんです

いってみれば
誰だって僕が書く事など
望んではいないと
言う事だって出来るんです

だけどね
そうじゃない
僕は違うんだ
言いたい事があるんだ

明日では遅いから
今何かを書こうかな、と
そう決めたかったんです

無理だったかどうかなんて
結果を見たってわからない

ぼくにはいつだって明日が必要なんです
今だって僕には明日が遠くて遠くて必要なんです

言い訳だって明日を引き寄せる為に
僕だけが用意した奇跡になりたいんです

僕が駄目なら
じゃあ君は
一体誰だって
なにがいつ書けるって言うんだ

現れたって
苦くったって
それは同じだって
いつもいうじゃないか

だったら
僕は

何もしないで
このまましんでいけって
それでいいって
君は言うんだね?

違う?

ちがわないさ
だれがいつ
どこだって
なにがおなじかなんて

どうちがうのか

とおさだって
ちかいかどうかも
わかりはしないのに

ぼくを
なぜ笑うのか

助けなくてもいい
救われなくてもいい

だけど
奪い取られた時間だって

僕たちは
泥棒じゃないか

どうすればいい?
なにができる?
いつになったらおわる?

もうだめなのか?
いいじゃないか

書かせてくれ

僕に
何かを
さわれなくても

書かせてくれ

いいじゃないか

痛いままで
のたうちまわって
僕が何かを
書くんじゃないか

終われない
このままじゃ
僕が居ない
何処にも居ない

書かなくちゃ

頭が痛い

奇跡は何処なんだ

涙の味は
しょっぱいと
決め足りない

言えない、言わない、息が出来ない

2004年12月15日 23時23分52秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ムラムラと

遠く、影、力

逃げないで

響く、指、堅さ

いらだちの

光、弓、翳り

わだかまり

刻み、夢、嘆き

いくつかの

小人、熱、あえぎ

近づいて

痛み、夜、うねり

あしもとが

揺れて、噛んで、かゆみ

いがみあう

頭痛、今、後ろ手に

幽霊の、糸、青い髪

いかないで

歯が、そらして、ジワジワと

いやだ

傘、毒、プラスチックと

熔けて

脳が 明日 タオルケット

助けて

回転が カオスが 歯ぎしりと

うなずいて

目を閉じて ぬるまゆの かじかんで

なぐられたような

鈍い すてきの 窓越しに

手を伸ばせば

やめて 裸で 灯りだけが

うずくまって

電話 見ないで ハライタが

口をあけて

まるまった 空気だけが 鬼神の像

白い声 夕闇の 羽音の中で

いがみあう

冷酷な 能面の にぎり寿司

うさぎがいない

檻が開いた 鍵盤の 銃創が

あけしめが

切り刻んで はらわたが 吐くような

揺れながら

船酔いの 子供心の 足が生えた

呼吸

息をしない 青い鳥 やめないで

謝るから

もう二度と 涙に暮れて

力が出ない 乾燥した 無敗の声

あがき眠る

ひとたびの こだました 花見酒

机が出ない

突っ伏した 終わった 打ち付けた

モグラの声

鎮魂歌 会いたいと 眼鏡が落ちた

静寂が

やがて

消え入るように



呼んだ

いや

もうだめだ

あ。

う、



音が無い…

むにゃむにゃ言ってる寝言も大事

2004年12月15日 05時16分27秒 | 駄文(詩とは呼べない)
心象の上に現象があるのだろうか?
いや、逆だろう。
現象の上に心象があるのだ。
なら、言葉の延長に心があるのか?
いや、逆だろう。
心の延長に言葉があるのだ。

いやいやそもそも僕らは何か勘違いしているのではないか?
言葉に、時代に、心に
どれも密接な関係があるのだと
信じ込まされてはいないか?

あるいはやがて、
物語が生まれる奇跡の種を
簡単に忘れすぎてはいやしないか?

心に豊かさがあると思うのは
心という言葉の秘めたる魔力ではないか?

あやしむのだ。
僕は、もっと、まるで、自由に、
心を解き放つべきか。

さりとて、言葉が言葉として生まれるやいなや
あわよくば、まるで、言葉が、心を飲み込むように
いや、違うのだ
そこには、何も関わりなどないのだ
単に、僕は、道具として
あるいは感覚として、言葉を使っているに過ぎないのだ

いや、はたしてどうか。
ならば、僕は、言葉を紡ぎながら
他ごとを考えよう。
ならば、僕は、鼻歌など、むふふんと歌ってみよう
のほほんとした言葉で
激昂にかられてみよう。

できるかな?
できるとも。

僕は、言葉になど、支配されは、しないのだ。

ならば言おうとも
言葉は呼吸の合図だろう、と。
僕の呼吸が僕を支配するかね?
あるいは、僕が呼吸を支配するかね?

違うのだ。
言葉も呼吸も、支配とは違うのだ。
全て違うのだ。
どの言葉も、僕の心を言い表す事など、
出来ては居ないのだ。

だから僕は大声で合図する
小さい声で叫ぶ
「僕を見て!」と。
あるいは単に、心を通わせ、思うだけでも
充分にそれは、心たりうるのだ。

言葉が心を超えるかどうかじゃない。
大事なのは、心を見るかどうかだ。
だから僕は、言葉の勉強など、しない、と
誰かに言ってみたい。
誰かに伝えたい。

それは言葉の成せる技か?
心の成せる技か?

こころ、ここにあらず。
こころ、わざにあらず。
われ、ここにいず。
ここに、ことば、あり。

最後の天気

2004年12月15日 00時18分42秒 | 物語
インターネット最後の日


インターネットが使えなくなってからずいぶん経つ。
インターネットを使う事は、国際条約で禁止された。
組織や社会といった全体という名のシステムは
あまりにも個人のシステムをないがしろにし過ぎた。
誰かが世界平和を唱えた。
三度目の世界大戦はあまりにも残酷で
みんな戦争という行為に疲れ切っていたからだろうか。
じつにあっけなく、世界は平和になった。
誰も世界の事を知らないからだ。
ネットワークが禁止され、
ネットワーク性を持つものは全て禁止された。

大戦中に開発されたシェルターは自給自足が可能で
一人の人間が一生を過ごすくらいのエネルギーは充分まかなえた
もうみんな、考えるのはやめた。
殺し合うのもやめた。
一人で生きていく事が出来るようになったし
誰かを傷つける必要なんか無くなってしまった。

僕は端末を起動し
隠されたケーブルに接続する
最後のインターネット、ウェザーチャンネル。
ここには世界の天気が載っている
世界の天気しかわからない。

僕はおぼろげな記憶で端末を操作し
世界の天気を調べた。
なんの意味も無い。

アメリカは晴れ、ロシアは曇り、ドイツは雪、中国は雨、
アメリカという言葉に意味はない。他の国名も同じように意味はない。
もはや国家は機能していない。ただの、名残だ。
アメリカがアメリカなのかどうか、誰も一人じゃ確かめる事なんか出来はしない。

世界の天気を眺めながら
僕は物思いに耽る。

僕は何かを間違えただろうか。
あるいは、何かを間違えなさ過ぎただろうか。
僕は一体インターネットのために何が出来ただろう。
僕はインターネットの事を知ろうとしなかった。
インターネットはインターネットだと思っていた。
だから今日、インターネットは無くなるんだと思う。
きっともう、誰もインターネットの事など憶えてはいないだろう。
そんなこと、知らなくてもみんな生きていける。

僕はウェザーチャンネルのデータベース
に項目を一つ追加した。
「日本の天気」

追加して、なんだかとても奇妙な感情に襲われた。
もうずいぶんと、使ってない言葉だ。
僕は日本を見た事があるだろうか。
一度も、見た事がない。
おもえば世界大戦が、本当にあったのかどうかも僕にはわからない。
思い出してみれば僕の日常は昔からあまりにも平和だった。
泥棒にすら、会った事なんか一度も無いじゃないか。
本当の戦争は、一体いつが最後だったのだろう。
日本は、一体いつから無くなっていたのだろう。

僕は多分、きっと最後の日本人だ。
日本の天気を入力する。
「日本の天気、晴れ時々曇り」

シェルターの外に出て、天気を確認する。
空は青々と晴れ渡り、誰も居ない砂漠だけが世界中に広がる。
世界は本当に平和なんだと思う。

僕はもう一度天気を入力し、
キーボードを画面に向けて力一杯叩きつけた。

「日本の天気、雷雨ののち、大洪水」