嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

60億の精子が殺神するために

2006年02月11日 05時08分00秒 | 駄文(詩とは呼べない)
予感はある。
たぶん、僕らはだんだんと僕に近づいていく。

外へ開かれていたように思っていたものが
繋がることで
それはますます中へ向かって孤立していく

だから僕が求める他者の光は
ますます輝いて
そしてますます遠くへ逃げ去ってゆく

君と繋がることで君が居なくなる時
僕はどこへゆくんだろう

僕の言葉は、誰に向かって発するだろう

音が逃げるように?

光が瞬くように?

うぉんうぉんとドップラー効果のように?

同じ周波数で響く声が
光の旋律で踊るようにかき消されていく
僕はもう、僕たりえない

なにがかなしいんだろう

なにがさみしいんだろう

なにがうつくしいんだろう

僕はもう、光の速さで泳ぐことも無いのだろう
明日の闇へ、ゆっくりと手を伸ばしても
僕の手は、もう熔けて無くなる

二滴の涙が
一滴の涙になってしまう

壊れる今が美しいのか?

儚い時が悲しいのか?

誰も居ない世界の他者がいとしいのか?

僕らは何も答えない

ただいつも、光る速さで時を止めていく

もう見ない

もう見えない

振り返らない

振り返れない

全ては同じ速さで消えていく

近づくことも、遠ざかることも、今はもうただおなじおなじ同じ

救いを求めるように

僕らは今日、神になる

神は殺したよ

僕らは今、神を超えるために生まれる命。

鏡に映った光だけを。

2006年02月11日 04時12分35秒 | 駄文(詩とは呼べない)
光を当てたからといって
それが光を返すとは限らない
光を吸収する素材だってあるし
そもそも反射した光を見ているかどうかだって、
それはかなり疑わしいことでもあるのだ。

けど、光を当てると熱が発生するのは何故なんだろう
それはつまり、動きが活発になり、不安定になるということ
冷たい感情で安定的な世界を望むなら
冷え切った心で自閉的な世界を永遠に昇華させれば良いのだ。

僕はそれを望むのか?
いや、おそらくは何も望んだりはしないのだ
希望も絶望もない
真っ白な目で透明な世界を永遠に見続けたいのだ
死と向き合うことで
時間が始まるとしたら
死に染まり、死そのものになることによって
時間は閉じていくだろう
ある意味では、完全に開きっぱなしとも言えるのだが。

返す返す光がはじけ、
今という一瞬の中で儚さが粉々になって踊るなら
僕は君たちに光を返そうじゃないか
誰にも捉えられないほどの、
ほんのわずかな、一瞬の光だけを。
それでもなお、その光を掴もうとあがくならば
僕は君に闇を見せようじゃないか。
黄泉平坂の穴を開けて
ブラックホールになろうじゃないか。

冥府の鬼が来るかね
いや、鬼は元々居たのだ
我らの中に居たのではなく、
ずっと側に立っていたのだ

始まりを、数えるかい?
それとも終わりを?
僕は終わりを数えよう
君は好きに始めたらいい
僕はここに、目印を作ろう
誰にも倒せない、僕だけの旗を立てよう

僕の命日に、君たちの中で、新しい命が生まれるように
僕は今日から自分の命を破壊するための
死んだテキストを書いていく。

それを僕が読み終えたとき、
僕の世界は閉じるはやさで開かれる。