嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

背景を塗りたくっている透明な手がある

2006年02月12日 22時32分27秒 | 駄文(詩とは呼べない)
頭の中がスッキリしていくのにしたがって
胸の中にあるもやもやは、
より一層奥へとその姿を潜めてしまった。
だが、無くなったわけではなく、
むしろそれは手の施しようが無いほどに悪化していく予感さえある。
理解の及ばないものを人が忌み嫌ったり
恐れて近づかなくなるように
僕の中に棲んでいる「それ」は遠くへ押しやられてしまった。

灰色を黒だと言い切ることは簡単だ
灰色がいかに、どのように、なぜ灰色なのか、
それらを忘れてしまえば良いだけだ

だけど僕は多分、忘れることも出来ない
だからずっと遠くへ押しやって
別の問題について考えたりする
けれど多分、体調が悪くなるとそれは途端に形を成して
前よりも強く僕に答えを迫るだろう。

好きな人は居ない
好きな物質も無い
ただ、それでもこの世界を彩る背景については
何度でも考えてしまう。

景色を写真におさめたいわけじゃないんだ

自分の発射した光が、
どれくらい世界を映し出しているのか
真っ暗闇で目を瞑って考える

届かない手と
かすれていく声について考える

たぶん、僕は何かをゆっくり諦めようとしてるんだ
そんな気がする。

絵を描いたら、それは何に見えるだろう

ふと、そんなことを考えた。