嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

怖いけど、忘れないように書いておこう

2006年02月27日 11時11分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
気持ちを言葉におこすのは、本当に難しいことだと思います。
簡単に使い古された単語を使って
なめらかに書けてしまうからこそ、
それがとてもうさんくさいものである、
という言い方も出来るんですが
日々、新しい世界を生きているのに
どうしても日常から出ることは恐ろしくて
ずっと同じ記号だけを並べて
適当な単語をえんえんと並べ続けて
それで今日を生きたつもりになっている
そのこと自体にとてもあやういものを感じています。

今、僕が思っていることを
ここにこうして書き表すことが出来てしまっているという事実、
それはとても、かなり、どうしても、
あやうい、あやしい、ほろにがい、絶望的な、もろく砕けそうな
近似値をとりながら触れることのない漸近線のように
儚く激しい呪いのこもった気持ちの記録でありながら
実際の所、
僕の正直な気持ちは全く異質な世界を彷徨ってる気がしているのです

たぶん、多くの人がなんとなく薄ら寒く感じていること
それを書き表したいのだと思います。
だけど感情は割り切れなくて。
絶対に絶対に割り切れなくて。
それは思い込みなんかじゃなくて
ふわふわした絶妙な不調和のような
ぎりぎりとねじられた粘土のような
固くても柔らかくても決して触れない自分の手のような
そんな寂しい絶望感で満ちています。

消して満たされることのない言葉
それだけを、えんえんと何度も何日も幾日も永遠に
双子が生まれて殺された記憶のように
ずっと必死で考えています。
僕はホントにひとりっきりなのか?
そんなようなことに似ていて。

あんまり考えすぎると物理世界が崩壊していくよね
いや、していくんだろうね、と語る嘘のように
僕は今思っていることの半分さえも書き切れていないことのように
ずっとずっとあやしい現実を壊すことなく
必死に自閉的に生きています
一歩踏み出すだけで死んでしまうような気がする
なのに死を決意している
その儚さを浪費する矛盾の中にいて
いったいぼくはずっとずっと何をやってるのか。

生まれてから、ずっと生まれてないような気がする
ずっとずっとふやけた生卵をあごやくちびるだけで
ゆっくりと噛みつづけているような気がする
ほんとの呼吸をしてるのかどうかも疑わしい
息を吸えば肺に重い空気が入って
それが酸素と名付けられて安心するのは何故なんだ
僕は本当にここにいるのか?

ずっとわからない。
たぶん、永遠にわからない。

死んでから、そっと確かめようと思う。
君が僕を、あやふやに思い出すことによって。