播州の地方鉄道-兵庫県加西市：北条鉄道 網引駅、田原駅

Amibiki Station&Tahara Station, Kasai City, Hyogo Pref.

さてさて、何を隠そう、ワタクシは子供の頃はけっこう鉄道好きの少年でありまして
今でも列車に乗るのが大好きですし、初めて乗る路線などに行くときはワクワクしてしまいます。
そんなワタクシが以前から一度訪れてみたい鉄道路線がありました。
ワタクシ、晩秋の土曜日、兵庫県加西市にある北条鉄道を訪れることにしたのです。
久しぶりに「鉄ちゃん」「撮り鉄」になったワタクシでありました。

北条鉄道はかつて国鉄の北条線として粟生駅と北条駅を結ぶローカル線でしたが
1985年から第3セクターの北条鉄道となり現在に至っております。


まずワタクシは網引駅に向かったのですが、朝８時過ぎに到着すると駅の水道にあったバケツの中の水が凍っておりました。
網引駅は昭和５９年に駅舎が焼失したのですが、今年になって地元企業の力で新しい駅舎が完成したそうです。


この日は放射冷却でぐっと冷え込んだのですが、放射冷却になるということは快晴になるということです。


列車は上り下りともにほぼ１時間の一本の割合で走っています。長閑な長閑なローカル線ですね。
この日は北条鉄道のいくつかの駅を車で回ってみることにいたしました。


網引駅の隣の駅が田原駅です。電話箱というのがなんとも懐かしいのですが、中に実際は電話が入っているのでしょうか？


駅舎に路線運賃表が掲げてあったのですが、かつての三木線、鍛冶屋線が茶色で塗られてありました。
廃線になった路線を、こういう形で知ることになるのも物悲しい気がします。


国鉄時代から生き残ったベンチでしょうね。ワタクシは国鉄時代の遺構を見ると、ちょっと切ない気持ちになるんですよねぇ。


ガタンガタン…静寂を破ってディーゼルカーが走って行きました。乗降客はゼロ。静かな静かな田原駅です。
しかししかし、かつてこの駅にドッと人が押し寄せたことがあるんですよ。それも若い女の子が。


それはどうしてかと言いますと…今から30年ほど前、田原俊彦というアイドルタレントがおりました。
彼のファンが田原駅にやって来て記念写真を撮ったりしたそうなんです。
ワタクシにはそういう心理は理解できないのですが、ここから少し離れた場所に野村駅というのがあって
そこには野村義男のファンが押し寄せたそうです。どうせなら近藤駅もあったら面白かったですね。


駅前には広大な水田が広がっておりました。ここに稲穂が実る頃、訪ねてみたいなぁと思うワタクシでありました。
ではでは、北条鉄道をもうちょっと巡ってみるとしましょうか。
なかなか味わい深い駅舎が多いんですよ。

使用したカメラ：FUJIFILM X-E1


子供の頃、鉄道が好きな子供って私の周りにはけっこういたのですが
みんな新幹線、電車特急、ブルートレインなどが好きだったんですよねぇ。
私はその頃からローカル線の鈍行列車が好きだという変わった子供でした。


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