さてさて、台湾旅行記を続けるワタクシでありますが、台南を後にしたワタクシ達は台中の街に泊まりました。
しかししかし、台中の街にはさほどワタクシが見たい場所があるわけではありません。
ワタクシの目的は台中からバスで1時間少しの場所にある鹿港の街でありました。
(鹿港は「ルーガン」「ロッガン」などと発音するようです)
鹿港は清の統治時代から良港として発展した古い港町でありまして、落ち着いた静かな街並みがワタクシ好みなのですね。
ここ鹿港にも天后宮があるのですが、鹿港の天后宮は台湾最古だそうです。
海の女神を祀る天后宮は、どこの街でも参拝する人が絶えません。
古い家並み、趣ある路地裏。そこに今も変わらぬ生活があるのです。
もしワタクシが文字を読め、中国語を解することが出来ればなぁと思います。
路地裏にあったこの古井戸は今も使われていました。
台湾に行くと日本で数十年前に見た懐かしい光景が、今も残っているんですよね。
「模乳巷」と言う名前の狭い路地がありました。すれ違うのも難しいほどの狭い道ですが恋人たちが語らうにはいい狭さなのでしょう。
龍山寺という立派なお寺がありました。日本のお寺との佇まいの違いが、なんとも興味深いのです。
鹿港の街並みを楽しんだワタクシ達は、バスで台中の街へ戻りました。
時間があったので台中にある日本人の慰霊碑に足を運んだのですが、そこで素晴らしい出会いがありました。
戦争で亡くなった日本人の慰霊碑を飾っている花々に水をあげている老婆がいました。
彼女から流暢な日本語で「あなたたちは日本の方ですか?」と話しかけてこられたので、ワタクシ達は彼女と話をすることになりました。
彼女は日本の植民地統治時代に生まれ、小学校6年生の時に日本が敗戦したとのこと。
そんな彼女の口から、ワタクシには驚く言葉が出てきたのです。
「私はね日本の統治時代が一番幸せだったの。私と同じ世代の人はみんなそう思ってるのよ。
日本人はみんな親切でまじめでよく働き、尊敬できる人たちばかりだったわ。
私の一番悔しいことは6年生まで日本の学校に通ったのに、卒業は中華民国の学校になったことなの。
日本の学校の卒業証書が欲しかった。日本人の先生は授業がわかりやすく面白く、そして優しかった。
中華民国の先生なんて比べものにならなかった。今の台湾の発展は日本のおかげなのよ。
だからね、私は日本への恩返しだと思って日本人の慰霊碑に花を供えて水をあげているの。
嬉しいわ。あなた達のような日本の方が慰霊碑に来てくれて」と。
1時間半ほど彼女と話をしましたが、ワタクシは何度か空を見上げました。
そうしないと涙が零れ落ちてきそうだったのです。揚媽媽、あなたと出会えてよかった…
夜は台中の夜市に晩飯を食いに出かけました。
どーですか。上は「丸仔湯」といいまして、プリプリの肉団子の入ったあっさりスープですな。60元(220円程度)
どーですか。下は「羊肉爐飯」といいまして、羊肉のあんかけご飯ですな。
日本人は羊肉が嫌いな人が多いですが、これは美味かったなぁ。80元(約300円)です。
使用したカメラ:Canon EOS40D
私は学校で「日本の植民地政策は侵略行為であり多くのアジア民衆を苦しめた」と習いましたし、そう思ってきました。
しかし、台湾では多くのお年寄りから「日本の統治時代はよかった」という言葉を聞き、私の歴史認識に新しい意識を与えてくれました。
揚媽媽は最後にこう言いました「私はね、死ぬまでに一度日本に行きたいのよ。私が尊敬する日本人の国を見たいの。
誠実で礼儀正しく、そして勤勉で正直な日本人の国に行ってみたいの」と。
私は「日本に来て下さいね」と言えませんでした。揚媽媽に今の日本を見てほしくなかった。
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しかししかし、台中の街にはさほどワタクシが見たい場所があるわけではありません。
ワタクシの目的は台中からバスで1時間少しの場所にある鹿港の街でありました。
(鹿港は「ルーガン」「ロッガン」などと発音するようです)
鹿港は清の統治時代から良港として発展した古い港町でありまして、落ち着いた静かな街並みがワタクシ好みなのですね。
ここ鹿港にも天后宮があるのですが、鹿港の天后宮は台湾最古だそうです。
海の女神を祀る天后宮は、どこの街でも参拝する人が絶えません。
古い家並み、趣ある路地裏。そこに今も変わらぬ生活があるのです。
もしワタクシが文字を読め、中国語を解することが出来ればなぁと思います。
路地裏にあったこの古井戸は今も使われていました。
台湾に行くと日本で数十年前に見た懐かしい光景が、今も残っているんですよね。
「模乳巷」と言う名前の狭い路地がありました。すれ違うのも難しいほどの狭い道ですが恋人たちが語らうにはいい狭さなのでしょう。
龍山寺という立派なお寺がありました。日本のお寺との佇まいの違いが、なんとも興味深いのです。
鹿港の街並みを楽しんだワタクシ達は、バスで台中の街へ戻りました。
時間があったので台中にある日本人の慰霊碑に足を運んだのですが、そこで素晴らしい出会いがありました。
戦争で亡くなった日本人の慰霊碑を飾っている花々に水をあげている老婆がいました。
彼女から流暢な日本語で「あなたたちは日本の方ですか?」と話しかけてこられたので、ワタクシ達は彼女と話をすることになりました。
彼女は日本の植民地統治時代に生まれ、小学校6年生の時に日本が敗戦したとのこと。
そんな彼女の口から、ワタクシには驚く言葉が出てきたのです。
「私はね日本の統治時代が一番幸せだったの。私と同じ世代の人はみんなそう思ってるのよ。
日本人はみんな親切でまじめでよく働き、尊敬できる人たちばかりだったわ。
私の一番悔しいことは6年生まで日本の学校に通ったのに、卒業は中華民国の学校になったことなの。
日本の学校の卒業証書が欲しかった。日本人の先生は授業がわかりやすく面白く、そして優しかった。
中華民国の先生なんて比べものにならなかった。今の台湾の発展は日本のおかげなのよ。
だからね、私は日本への恩返しだと思って日本人の慰霊碑に花を供えて水をあげているの。
嬉しいわ。あなた達のような日本の方が慰霊碑に来てくれて」と。
1時間半ほど彼女と話をしましたが、ワタクシは何度か空を見上げました。
そうしないと涙が零れ落ちてきそうだったのです。揚媽媽、あなたと出会えてよかった…
夜は台中の夜市に晩飯を食いに出かけました。
どーですか。上は「丸仔湯」といいまして、プリプリの肉団子の入ったあっさりスープですな。60元(220円程度)
どーですか。下は「羊肉爐飯」といいまして、羊肉のあんかけご飯ですな。
日本人は羊肉が嫌いな人が多いですが、これは美味かったなぁ。80元(約300円)です。
使用したカメラ:Canon EOS40D
私は学校で「日本の植民地政策は侵略行為であり多くのアジア民衆を苦しめた」と習いましたし、そう思ってきました。
しかし、台湾では多くのお年寄りから「日本の統治時代はよかった」という言葉を聞き、私の歴史認識に新しい意識を与えてくれました。
揚媽媽は最後にこう言いました「私はね、死ぬまでに一度日本に行きたいのよ。私が尊敬する日本人の国を見たいの。
誠実で礼儀正しく、そして勤勉で正直な日本人の国に行ってみたいの」と。
私は「日本に来て下さいね」と言えませんでした。揚媽媽に今の日本を見てほしくなかった。
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とてもよい先生と出会われたんですね。
うらやましい気もします。
応援ポチ♪
得意の写真が。。(笑)・
大好きですよね 裏町写真・・
安人も大好きです 楽しませて頂いてます
おばあちゃん。。 安人が行った大昔には年配者の人は日本語が話せていましたね
楽しい写真 有難う御座いました
(o^-^o) ポチ
いつも思うんですが、観察力が抜群です。
何回も行っている国ですが、ほとんど覚えていません。
近所の人が集まってお茶を飲みつつ世間話に花を咲かせる様子は、
信州のありふれた風景。
信州の人はおもてなしの心で、茶をどんどん注ぎ足しますので、
当然漬物もすすみます。
ランキンク応援に☆
台湾の路地裏写真
風情がありますね。
出会ったおばあちゃまとの会話
感慨深く読ませていただきました。
応援☆~
親父が生前、日本がいろんな施設を作ったのは良かったんだという話をしていたことを思い出しました。
実際に現地の人がそういうとは。
あながち、おやじの話は本当だったんだなと思いました。
よっちんは、普通の観光地ではないところに行くのがすごいですね。
実際の御地の様子がよくわかります。
また、最後のご飯、今回もうまそうです。
この方に、今の日本は見せられませんね・・・
昔は、勤勉は美徳でしたが、
今では、楽して儲けろ!の時代ですからね。
今度の選挙で、少しでも日本が良くなりますように・・・
台南より南に住む人には、親日家が多いですね。
応援ポチ ☆
こうした本当に今でもそう思っている方もいるのですもの。
私も涙ぐんでしまいました。
旅でいい思いをされましたね。
素敵なお話でした。
おはようございます。
素敵な良いお話が聞けて
素晴らしい方ですね
胸が熱くなりました・・。
今日もこの方がお元気でいると願って!
ありがとうございます。
良い1日を☆P☆
漢字圏ですが全く読めません。
某国では反日が今も根強く残りますが、植民地時代が全て悪い時代ではなかったのですね。
おばあさんの証言はほんの一握りかもしれませんが、一人でも日本に対していい感情を持って下さる事が嬉しい。
。
よっちんさんの旅日記はホント貴重な記事が多いです。
よっちんさんの感動は私達も一緒ですね。
ありがとう。