恐怖映画「ゴジラ」
【ラジオ】
臨時ニュースです.大阪湾にゴジラが現れました.
火を吹きながら、上陸する模様です.
ゴジラ:ガオ~
【ゴジラ対策本部】
自衛隊に応援を頼もう.
自衛隊ジェット戦闘機出撃!
戦闘機1:ゴジラ発見!ミサイル発射!
..............ヒュ~~~ ドッカ~ン
..............命中したぞ!
ゴジラ: ヘラヘラヘラヘラ…アホ~
戦闘機2:もう一発発射!
..............ヒュ~~ ドッカ~~ン
..............命中したぞ!
ゴジラ: ヘラヘラヘラヘラ…あほ~~
【ラジオ】
ニュースの時間です.ゴジラはその後、築港に上陸した模様です.
現在の様子をヘリコプターが映像をとらえています.
報道係:あ、今ゴジラは埠頭で寝転がっています.
...........なにか呟いているようです.
...........意味がわかりません.怪獣言語ご専門のゴタ教授に
...........通訳にきてもらいました.
............ゴタさん、今ゴジラは何と言っているのでしょうか?
ゴタ通訳ガイド:いまですね、背中がかゆい、誰か背中を掻いてくれ、
.......................と言っています.
【テレビ討論会】
大阪府知事:しかしゴジラの要望に応えたら、大阪は危険です.
橋下元知事:いや、ゴジラと取引すればいいじゃないですか.
..................通訳さんもいることだし.
【テレビ報道】
アナウンサー:いま、ゴジラと取引が成立しました.背中を掻いて、そのあと
....................マッサージを10分してくれれば、おとなしく帰ってくれる
....................そうです.その要望に応えると、総理大臣が決定しました.
.....................総理、それでよろしいか?
総理大臣:ええよ.
アナウンサー:いま、クレーン車、アースドリル車、アースオーガ車
....................など、掘削機車両20台が出動して、ゴジラの背中を
....................掻きはじめました.あ、ゴジラの表情が変わりました.
....................幸せそうです.うっとりしています.よかったね、ゴジラ.
ゴジラ:ガオ~
アナウンサー:ゴジラが何か言っています.ゴタさん、通訳をお願い
....................します.
ゴタぴょん:あ、はい、今ですね、「ありがとう」と言っています.
おしまい
ナーランダ・チューリップ仏教学院(14)、朝礼風景
アナウンス:朝礼が始まります.校庭に集まって下さい.
....................尚ペンキ塗りたての場所には気をつけてください.
ズボラ生徒A:アナウンスだよ.鳥類が始まるってよ.
......................プテラノドンが飛んでいるかもよ.
ズボラ生徒B:鳥類が校庭に集まってるから気をつけろって?
.....................始祖鳥だぜ、きっと.
見回りの先生:おい、君たち、朝礼だぞ.グラウンドに出なさい.
ズボラ生徒たち:でも始祖鳥に食べられちゃうよ.
見回りの先生:いねえよ、そんな鳥は.学校に飛んでくるのは
.......................ハトとスズメだ.さっさと外に出なさい.
【朝礼風景】
アナウンス:さあ、校歌を斉唱しましょう.
...生徒たち: え?校歌なんてあったっけ?
アナウンス:あります.
校長先生:ジュラ紀のタマゴで親子丼食べましょう.
生徒たち:お前だけ、食べとけ.
アナウンス:朝礼を終わります.
【教室内風景】
先生:では仏教講座を始めます.
生徒 A:先生、質問があります.
...先生:何だね?
生徒 A:うちは日蓮宗で、ほかの宗派のお寺参りはしないんだって.
先生 :君はスーパーでバイトしたことがあるか?
生徒 A:はい、去年の夏休みに万代で働いていました.
先生 :君はどう思う?そのときスーパーイズミヤの制服を着て
............仕事をすれば、つまみ出されたと思うよ.
生徒 A:わかりました.ところで先生、先によその神様にお参りをして、
...........そのついでに身延山にお参りに来た信者さんには、日蓮さんは
............面会を拒否したんだって.
先生 :先生はね、昔、名古屋の三菱自動車工場で働いていたことがあるんだ
...........けどね.トヨタの車で通勤しても、その車は構内に入れてもらえなか
...........ったよ.三菱の自動車しか、入れなかったんだ.世の中、そういう
...........ものさ.
生徒 B:先生、私の家は真宗大谷派なんですけど、結婚は同じ宗派の人と
...........してほしいんだって、パパもママもそう言っているわ.
先生 :強信者さんの家はそういうもんだよ.先生の友人の友人がカトリック系の
............〇〇女学校の教諭なんですけど、ひとり、法華信者さんがいて、礼拝堂では
............手を合わさないって、ぼやいていたなあ.でもすごくない?その生徒さん?
............先生は、そういう人、好きだなあ.
生徒 B: ぼくは SB ゴールデンカレーの中辛が専門だ.すごくない?
先生 : ハウスバーモントカレーが特価の日は、君のお母さんはバーモント
............カレーにするんじゃないの?それとも、君がつくるのか?
その生徒:特価の日を除く!
キンコンカンコン
今回はここまで
またね、バイバイ
奈良中央学園高校付属
どんじゃらりん仏教学院、朝礼風景
アナウンス:朝礼が始まります.校庭に集まって下さい.
....................尚ペンキ塗りたての場所には気をつけてください.
ズボラ生徒A:アナウンスだよ.鳥類が始まるってよ.
ズボラ生徒B:皇帝ペンギンが集まってるから気をつけろって?
......................それじゃ危険だから、教室に残っていようぜ.
見回りの先生:おい、君たち、朝礼だぞ.グラウンドに出なさい.
ズボラ生徒たち:いっけねえ、みつかっちまった.
アナウンス:さあ、校歌を斉唱しましょう.
....生徒会長: 待て、先生は昭和のおっさんだから校歌の選曲は生徒会に任せてくれ.
先生たち(相談して):いいだろう、君たちで選びなさい.
校長:ほな、きょうも元気でがんばってね~
【教室内、授業が始まります】
先生:前回は、「怒り」と「欲望」は心の奥ではつながっているという
..........お話をしました.仏教でいう「欲」を捨てる、という教えは、実は
..........「怒り」からの解放を目指すためだったのです.
ズボラではない生徒C:先生、思い出したことがあります.
先生:言ってごらんなさい:
生徒C:お寺で教えてもらったのですが、私たちは三毒と言って
............貪欲と瞋恚(しんに)という怒りと、愚痴(ぐち)に
............支配されているのだそうです.
..先生: 君、その通りだ.「貪欲」とは必要以上の「欲」のことで、
.............「瞋恚(しんに)」とは怒りのことだ.このふたつはセット
.............のもので、紙の裏と表のような関係だ.
生徒たち:「愚痴」とはどういうことですか?
先生: 愚かな知.しかも「知」 病(やまい)だれに入っています.
.................病んだ愚かな知恵、ということです.
.................つまり、因果の道理をわきまえず、悪いことをして
.................得をした、と喜ぶ浅はかな知恵のことです.
生徒たち: なるほど、これらのものは苦しみの原因となる
...................「毒」なのですね.
.......先生: そう、その通り.みなさん、結局、真面目にコツコツ
..................やることが幸せへの最短距離だということです.
キンコンカンコン
きょうはここまで.
ほな、さいなら.
ハリエット嬢(27)
—————————【27】——————————————
On m'indiqua une petite ferme où on logeait
des voyageurs, sorte d' auberge tenue par une
paysanne au milieu d'une cour normande entou-
rée d'un double rang de hètres.
——————————(訳)————————————————
旅人を泊めてくれるという農家を教えてもらった.
ノルマンディー風の庭園の中にある百姓女が経営する
一種の民宿で、ブナの木の列に二重に囲まれていまし
た.
.—————————《語句》———————————————
indiqua:(単純過去3単) <indiquer (他) 示す、指し示す
教える、定める、指定する
On m'indiqua une hôtel. / ホテルを教えてもらった.
ferme:(f) 農家、農場、農園
logeait:(半過去3単) <loger (自/他) 泊まる、泊める
auberge:(f) 田舎の宿屋、ホテル
sorte:(f) 種類; une sorte de ... 一種の…、
…のようなもの
une petite ferme (qui était une sorte de ) auberge
tenu par une paysanne.
農家の女がやっている一種の宿屋といった小さな民宿
tenu(e):(形、過去分詞)
<tenir (他) 管理する、経営する
paysan(ne):(名詞) 百姓、農民
(形) 農民の、田舎風の
cour:(f) ❶ 中庭、校庭、 ② 宮廷、 ③ 法廷
normand(e):(形) ノルマンディ(地方)の
armoir normande / ノルマンディ製の洋服だんす
entourée:囲まれた [アントゥーレ](過去分詞女性形)
<entourer (他) [de で] 取囲む、囲む
double:(形) 2倍の、二重の
rang:[rã, ラン](m) ① (横の)列 【縦の列はfile】
Nous étions assis au premier rang.
我々は最前列に座っていた.
② 順位、③ 地位
†hètre:[エートル](m) ブナの木、ブナ材
ハリエット嬢(26)
—————————【26】——————————————
Et, chantant à plein gosier, allant à grands
pas, regardant tantôt la fuite lente et arrondie
d' une mouette promenant sur le ciel bleu la
courbe blanche de ses ailes, tantôt, sur la
mer verte, la voile brune d'une barque de pêche,
j'avais passé un jour heureux d'insouciance et
de liberté.
——————————(訳)————————————————
そして大声で歌ったり、大股で歩き、空を散歩するカモ
メがその翼で青空に白い曲線を描く、ゆったりとしたエ
レガントな動きを眺めたり、あるいはまた、緑の海の上
の釣り船の褐色の帆を眺めたりして、私はのんきな、そ
して自由な1日を過ごしたりしたのです.
.—————————《語句》———————————————
plein:(形) いっぱいの
à plein voix / 大声で
gosier:[ゴジエ](m) ❶のど、咽頭
avoir le gosier sec / のどが乾く;
❷声帯、声
avoir un beau gosier / 美声の持ち主である
tantôt: tantôt ~ tantôt ~ / ある時は~またある時は~
fuite:(f) ①逃亡、逃走;❷速やかに遠ざかること
速やかに過ぎ去ること
<fuir (自) 速やかに走り去る、
速やかに流れ去る
lent(e):(形) 遅い、のろい
arrondi(e):(形) 丸くなった、丸い
<arrondir (他) 丸くする、ものを柔かにする
mouette:(f) (小形の)カモメ
mouette rieuse / ユリカモメ
promenant:promener (他) 散歩させる、)(指、目線などを)
移動させる
ここでは(移動させる)という意味を拡張して
→「描く」と訳してもいいと思います.
courbe:(m) 曲線
blanc, blanche:(形) 白い
aile:[エル](f) 翼、羽
de ses ailes:その翼で
promener sur le ciel bleu la courbe blanche de ses ailes
その翼で青空に白い曲線を描く
voile:(f) 帆
bateau à voiles / ヨット、帆船
brun(e):(形) 褐色の、焦げ茶色の
barque:(f) 小舟、ボート
pêche:(f) 魚釣り、漁
insouciance:(アンスシヤンス) 無頓着、のんき、
vivre dans l'insouciance / のんきに暮らす
(de を)気にかけないこと
l'insouciance du danger / 危険を気にかけないこと
liberté:(f) 自由
—————————≪ひとこと≫——————————————
fuite lente:辞書の通り訳すと、「ゆっくりと速やかに
過ぎ去ること」になりますが、このままだと日本語の
ほうが矛盾してしまいますので工夫が必要です.
——————————≪文構造≫——————————————
長文ですが骨格は最後の部分にあります.
j'avais passé un jour heureux d'insouciance et de liberté.
私はのんきな、そして自由な1日を過ごしたりしたのです.
このタネとなる文に分詞句やら、分詞構文がトッピン
グされたのがテキストの文です」
トッピング部分は 「大声で歌いながら…大股で歩きながら…
あるいは~を眺めながら、また~を眺めながら…」
ですが、カモメの部分がちょっと長いので見ておきましょう.
la fuite lente et arrondie d'une mouette promenant sur le ciel bleu
la courbe blanche de ses ailes,
これでもまだ長いので後半部だけ先に見ます.
une mouette promenant sur le ciel bleu la courbe blanche
de ses ailes
その翼で白い曲線を青空に描くカモメ
前半部は
la fuite lente et arrondie d'une mouette
カモメのゆったりとしたエレガントな流れ動き
合わせて
「その翼で白い曲線を青空に描くカモメのゆったりと
したエレガントな流れ動き」
そしてこれがregardant の目的語句になります.
「その翼で白い曲線を青空に描くカモメのゆったりと
したエレガントな流れ動き」を「眺めながら」
眺めながら、どうしたか? 主文に繋げます.
眺めながら、私はのんきな、そして自由な1日を
過ごしたりしたのです.と言っています.
tantôt ~ , tantôt ~ とタントが「たんと」出てきます.
あるときは~で、またあるときは
tantôt, sur la mer verte, la voile brune d'une barque de pêche
緑の海の上に浮かぶ釣り船の褐色の帆を眺めたり…
ということで、1つ目のtantôt はカモメの句、2つ目の
tantôtは帆の句の「あるときは」です.
あるときはその翼で白い曲線を青空に描くカモメのゆったりと
したエレガントな流れ動きを眺め、またあるときは緑の海の上
に浮かぶ釣り船の褐色の帆を眺めたりして
そうして、のんきな、そして自由な1日を過ごしたりしたのです.
「誰が?」j'avais passé ~ 「私が」