もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

2982番:「おとうと」(6)(フィリップ短篇集より)

2023-11-12 22:11:32 | 日記


 「おとうと」(6)(フィリップ短篇集より)

    LE  PETIT  FRERE


——————————【6】——————————————————

Elle  n' arrivait  pas  à  se  souvenir  exactement  de  ce
qui  s' était  passé  le  lendemain,  mais  son  père  et  sa
mère  n' avaient  pas  fait  un  voyage.  
      .


—————————— (訳)——————————————————

 そのときのジュリーは翌日何があったのか正しく思い
出すことはできなかったのが、たしかに父も母も旅行に
は行っていなかった.
 


——————————《語句》———————————————————
             
arriver à + 不定詞:~するに至る、
         ~できるようになる
      Je n'arrive pas à comprendre. 
      私にはどうしてもわからない.
se souvenir:(pr) 思い出す、覚えている
    —— se がなければsouvenir の意味はどうなるか?
  —— はい、名詞になります.「記憶力」「思い出」etc          
    —— 動詞としての souvenir はないのですか?
    —— ありますが非人称構文になります.
        Il me souvient de [que]... / …を覚えている
        Il lui souvient de [que]... / 彼(女)の心に~が浮ぶ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2981番:シモンのパパ(60)

2023-11-12 22:09:43 | 日記


LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(60)


—————————【60】——————————————————
 
L' enfant,  voyant  qu' on  ne  lui  repondait  point,  
reprit:
 « Si  vous  ne  voulez  pas,  je  retournerai  me
noyer. »
  L' ouvrier  prit  la  chose  en  plaisanterie  et  
répondit  en  riant:
  « Mais  oui,  je  veux  bien.  

 

.—————————(訳)———————————————————

 男は心を打たれその場に立ち尽くしていた.その場を
どう離れていいかわからなかったのだ.そんなときシモ
ンは突然、男のもとに駆け寄り、言った.
 「ぼくのパパになって下さいませんか?」
 沈黙が流れた.ブランショットの母は無言で両手を胸
に当てて壁に寄りかかっていたが、恥しくてたまらなか
った.

   

—————————⦅語彙⦆———————————————————
       
ému(e):(p.passé) 心を動かされた、感動した、
   être ému 感動する  
     < émouvoir (他) 感動させる   
se fit: (3単単純過去) <se faire 生じる、起こる
      Un grand silence se fit. / 深く長い沈黙が走った.
      仮主語il を立てて言うことが多い:
      Il se fit un grand silence. 
      Il se fait un grand silence.
      un grand silence は属詞扱い.         
muet(te):(形) 口のきけない、無言の、黙り込んだ 
torturé(e):(p.passé) 苦しんだ
   < torturer (他) 拷問する、苦しめる  
honte:[オーント](f) 恥、恥しさ 
s'appuyait:(3単半過去) < s'appuyer もたれる
contre le mur:壁にもたれ掛けて
les deux mains sur son cœur:両手を胸に当てて

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2980番:フィフィ嬢(46)

2023-11-12 22:07:36 | 日記

 
フィフィ嬢(46)
マドモワゼル フィフィ 
MADEMOISELLE  FIFI    
  

———————————【46】—————————————————

 Depuis  leur  arrivée,  il  n' avait  plus  sonné.  C' était,
du  reste,  la  seule  résistance  que  les  envahisseurs  
eussent  rencontrée  aux  environs: celle  du  clocher.
    
    
..———————————(訳)————————————————

 彼ら、プロイセン侵略軍の着任以来、教会の鐘は最早
鳴らなくなっていた.すなわちそれがその地区において
侵略軍が出会った唯一の抵抗であった:鐘楼の抵抗だっ
た.


..———————————《語句》————————————————
        
envahisseur:(m) 侵略者、侵略軍       
du reste:その上、それに、いずれにせよ、もっとも、
   しかし     
eussent:(接続法半過去3複) < avoir
eussent rencontrée:(接続法大過去3複) <rencontrer    
rencontrer:(他) 出会う、遭遇する
aux environs:周辺に、郊外に    
clocher:(m) (教会の)鐘楼
celle du clocher:celle はrésistance のこと、つまり
   教会の鐘を鳴らさない、という抵抗、その抵抗に
   プロイセン侵略軍は直面したということ.
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2979番:ロンドリ姉妹(20)

2023-11-12 21:50:11 | 日記

 
ロンドリ姉妹(20)


——————————【20】—————————————————

 Alors,  devant   le  bock  baveux  apporté   par  un  
garçon  qui  court,   on  se  sent   si  abominablement
seul  qu' une  sorte  de  folie  vous  saisit,  un  besoin
de  partir,  d' aller  autre  part,   n' importe  où,   pour
ne  pas  rester  là,  devant  cette  table  de  marbre  et   
sous  ce  lustre  éclatant.  

 
.——————————(訳)———————————————

 さて、走るようにしてボーイが運んできたビールは
縁からあふれ出ている.それを目の前にすれば、あま
りにひどく孤独感を感じるため、狂気に憑りつかれて、
店を出ずにはおれなくなるのだ.そこにとどまらずに
すむために、どこか他のところにいかずにはいられな
くなるのだ.この大理石のテーブルの前と、この輝く
シャンデリアの下にもうじっとしてはいられなくなる
のだ.


...—————————⦅語句⦆———————————————
          
bock:(m) (カフェで) グラスビール;ビールのグラス  
baveux(euse):(形) よだれを流す  
apporté:(p.passé)(形) 運ばれた;<apporter (他) 運ぶ      
court:(直現3単) < courir (自) 走る     
se sentir:自分を~だと感じる     
abominablement:[アボミナーブルマン](形) えげつなく、
    ひどく、あきれるほど  
folie:(f) 狂気、精神異常        
seul(e):(形) 唯一の、ただひとつの、ただ一人の 
saisit:< saisir (他)(第2群) つかむ、(人を)捕らえる
    握る、把握する    
besoin:(m) 必要、欲求
marbre:[マルブル](m) 大理石    
lustre:[リュストル](m) シャンデリア   
éclatant:(p.pré) < éclater (自)❶ 爆発する、破裂する;
          ❷ 輝く;

 

—————————《悩んだフレーズ》——————————————

devant le bock baveux apporté par un garçon:
ボーイの持ってきたよだれを垂らした1杯の
グラスビール 

これに30分ほど悩みました.最終的見解は
「ボーイの持ってきた山盛りでコップの縁からあふれ
出ている1杯のビールを前にして」

どのように悩んだかというと、ビールがよだれを垂らす?
あほか!で思考停止してしまったこと.
これにより覚ったことは、たとえ、相手がビールで
あろうとも、「あほか」と言って人(ビールも)を
見下してしまえば、それで終わり.ジ・エンド.
思考停止となり、学習放棄へとつながる.

本日学んだ教訓は、瞑想して欲を捨て、ひたすら、
「よだれを垂らしたビールとは何か?」を
思い描くこと.

ビールがグラスの中で、よだれを垂れるとどうなるか?
思い描いてみる.どうなる?気持ち悪くてもう飲めない
か?飲まなくてもいい.訳をつけるのが仕事だ.さあ
どうする?

ビールのよだれは、やっぱりビールですわ.
泡吹いている状態がよだれかしら?

いやいや、そうじゃないだろう.よだれをこけば
縁からこぼれるのさ.

ここまできて、これを訳文にしようと決意が固まった.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2978番:女の一生(68)

2023-11-12 21:42:44 | 日記


Une vie  /   Guy de Maupassant
  
女の一生(68)
Une vie (68)


——————————【68】———————————————
 
   Le  soleil  s' était   couché; des  cloches  sonnaient  
au  loin.   Dans  un   petit   village   on   alluma  les  
lanternes; et   le  ciel   aussi  s' illumina   d' un  four-
millement  d' étoiles.  


———————————(訳)——————————————————
  
 陽は沈みゆくところでした.遠くで鐘の音がしていま
した.小さな村では提灯を点しました.そして空も星が
ひしめき、照らしていました.
     
 
.——————————⦅語句⦆———————————————
         
se coucher:(太陽などが)沈む、没する、(一般に)寝る   
Le soleil s'était couché:❶太陽は沈んでおりました;
  ❷太陽は沈みゆくところでした.
  半過去なので状態を言えば❶、動作に着目すれば❷
  の訳になります.ちなみに定訳は❶の状態で訳され
  ています.星も出ていると描写があるので❶の方が
  いいかも知れません.
cloche:[クロシュ](f) 鐘;
   sonner la cloche / 鐘を鳴らす  
   【注意】:clocher [クロシェ](m) 鐘楼
au loin:遠くに    
alluma:(単純過去3単) < allumer (他) 火をつける
   (照明を)つける
lanterne:[ランテルヌ](f) ランタン、提灯、ランプ、角燈、
illuminer:[イリュミネ](他) 照らす、照明する  
fourmillement:[フルミユマン](m) 雑踏、混雑、うごめき、
   ひしめき、ひしめいている群れ、蝟集(イシュウ) 
étoile:(f) 星  
  


————————≪学習後の感想≫——————————————

fourmillement を仏和で引くと「蝟集(イシュウ) 」という訳
がありました.へ?無知で、無教養の私にはさらにそれ
を国語辞典で引かなければなりませんでした.せっかく
なので意味を書き写しておきます:
【蝟集(イシュウ)】「蝟」はハリネズミ.一か所に群がり
       集まること.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする