さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

3016番:ベラミ(57)

2023-11-27 05:35:54 | 日記


ベラミ(57)
Bel-Ami
 (1885)
by Guy de Maupassant


——————————【57】————————————————

  Et  ils  se  mirent  à  marcher  en  se  tenant
par  le  bras,  avec  cette  familiarité  facile  qui
subsiste  entre  compagnons  d' école   et   entre  
camarades  de  régiment.


..——————————(訳)—————————————————

 そして彼らにいつまでも心に残っている、こうした学
校時代の旧友の間柄や、軍隊仲間のよしみという気安い
馴染みから、ふたり腕組みをして歩き始めました.

 

——————————⦅語句⦆———————————————
           
se mirent à:(単純過去3複) < se mettre à + 不定詞
     ~し始める、~にとりかかる  
marcher:(自) 歩く  
en se tenant:(ジェロンディフ) 
se tenir:(ある状態に)いる、ある、(状態を)保っている 
par le bras:このフレーズは辞書不掲載だが、文脈から
      推すと「腕を組んで」.確かめるため和仏辞典で
      逆引きすると:marcher bras dessus, bras desous
      もしくは:marcher se donnant le bras avec ~ 
   もしくは:marcher  en se donnant le bras avec ~   
   結局辞書を引いても分からなかったが、おそらく
   marcher bras dessus, bras desousの別表現が
   marcher en se tenant par le bras なのだろうと思
      います.でも申し訳ないですが、もしも仏検で
   「彼らは腕を組んで歩いた」を和訳せよ、という
   問題が出たら:Ils ont marché bras dessus, bras desous.
      にしておいて下されば安全です.これは『フラン
   ス語表現辞典』(朝日出版)に載っていた文例です.
familiarité:(f) 親しみ、なじみ、親密、親しい態度 
avec cette familiarité: こうした親しさで 
facile:(形) 気安い、気軽な  
subsiste:(直現3単) 
    < subsister (自) 存続する、残存する  
compagnon:(m) [女性形はcompagne]、仲間、友だち;    
camarade:(名) 仲間、同僚   
régiment:(m) 連隊、[話] 軍隊

 

 

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3015番:シモンのパパ(66)

2023-11-22 21:48:09 | 日記


LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(66)


—————————【66】——————————————————

 Des  hurlements  de  joie  jaillirent  de  tous  les  côtés:
 « Philippe qui ?...Philippe  quoi ?...Qe' est- ce  que
c' est  que  ça,  Philippe ?...Où  l' as- tu  pris,  ton  Phi-
lippe ? »

 

.—————————(訳)———————————————————

  四方八方から狂喜のどよめきが湧きおこった:
 「フィリップ何?...フィリップ、後の名は?...
フィリップって、一体何だ?...どこから借りてきた
名前だ?お前のそのフィリップてのは?」

 

—————————⦅語彙⦆———————————————————
         
hurlement:[ユルルマン](m) (犬などの)遠吠え、怒号、
     どよめき       
jaillirent:(単純過去3複) <jaillir [ジャィイール](自) 
    [de から] 噴き出す、ほとばしる

 

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3014番: ゴタぴょんのフランス語講座(第1回)

2023-11-17 14:03:13 | 日記


ゴタぴょんのフランス語講座(第1回)

 

第1課(Leçon 1)[ルソン アン]

 

フランス語では、名詞は男性または女性のどちらかに属
します.

辞書では男性名詞にはm 、女性名詞にはf の記号で表示
されています.

ということは、この男性か女性かというのは、話す人が
勝手に決めることができないということで、すでに決ま
っている、ということです.

ですから、覚えるしかありません.覚えましょう.

男性名詞(m)————————女性名詞(f )

père [ペール] 父——————mère [メール] 母
crayon [クレィヨン] 鉛筆——— plume [プリュム] ペン
livre [リーブル] 本————— revue [ルヴュ] 雑誌
amour [アムール] 愛—————loberté [リベルテ] 自由
courage [クラージュ] 勇気—— vérité [ヴェリテ] 真実  

人や動物の場合は自然の性そのままをとりますが、
無生物や事物、抽象的観念などは、文法上の約束
で男性か女性かが、もう決まっています.

 

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3013番:椅子直しの女(60)

2023-11-16 10:21:09 | 日記


椅子直しの女(60)
LA REMPAILLEUSE


———————————【60】——————————————

  Dès  qu' il  eut  compris  qu' il  avait  été  aimé  de  cette
vagabonde,   de   cette   rempailleuse,   de   cette  rouleuse,  
Chouquet  bondit   d' indignation,  comme  si  elle  lui  avait
volé   sa  réputation,   l' estime   des  honnêtes  gens,   son
honneur  intime,   quelque  chose  de  délicat  qui  lui  était
plus  cher  que  la  vie.

  

..———————————(訳)——————————————
 
自分があの宿なし女のあの椅子直しの女にに愛されていたと
わかると憤りの余りシューケは跳びあがった.それはまるで
彼女が自分の名声を、正直な人たちからの尊敬を内心の名誉
を、生命より貴重な優美なものを盗まれたようなていたらく
でした.


  
———————————〘語句〙——————————————
        
eut compris:(直説法前過去3単) 
    avoir の単純過去+過去分詞で前過去になります.
    原理的には大過去と同じような作り方ですが、
    この前過去は、単純過去で述べられた行為の
    直前に完了した行為を表わすものです.
    ですから前過去=「直前過去」という認識を
    しておきましょう.
    Dès qu'il eut compris qu'il avait été aimé de cette
    vagabonde, Chouquet bondit d'indignation.
     この宿なし女に愛されていたとわかると
       シューケは憤りの余り跳びあがった.
    (1) 愛されていたことがわかった.[前過去]
       (2) そのあとすぐに跳びあがった.[単純過去]
bondit:(単純過去3単) < bondir (自) 
    ❶跳ぶ、跳ねる、❷(de で)飛ぶ 
indignation [アンディニャスィオン](f) 憤慨   
volé:(p.passé) < voler (他) 盗む、泥棒する
réputation:(f) 評判、名声、好評    
estime:(f) 尊敬     
honnête:(形) (人間が) 正直な  
honneur:(m) 名誉、体面、面目  
intime:[アンティム](形) ❶親密な、親しい、❷内輪の
   ❸他人の目にふれぬ、私的な、内心の     
délicat(e):(形) 繊細な、優美な
quelque chose de + 形容詞男性単数形:何か~なもの
      quelque chose de délicat / 何か繊細なもの
      quelque chose 自体は不定代名詞「何か」「何事か」
 
  

——————————≪文法≫——————————————————

qu'il avait été aimé de cette vagabonde:
彼がこの宿なし女に愛されていたということ

動詞が3つも続いているので面食らったかたも
いたかも知れません.受け身形が大過去になった
ため、<être + 過去分詞> の受身形のêtre の部分
が過去分詞になって大過去形という大枠に入った
ということ.
<avoir の半過去形+過去分詞>
の過去分詞のところにêtre がété になって組み入れ
られたということ.
なのでavait été aimé となったのです. 

そう心配なさらずとも重複合過去というような厄介な
時制ではないのでお気軽にどうぞ.

もしもavait été aimé のété がeu にかわったら
これは事件.これが重複合過去、会話体です.
過去に愛したという行為がその後終わったと
言っています.これは重複合大過去の例でした.

 

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3012番:野性の女(2)

2023-11-16 10:17:57 | 日記


野性の女(2)
ジャン・アヌイ

—————————【2】——————————————————

 Trois  tables  en scène*¹.  La première,  près de l'estrade*²,  sert
aux  musiciens; elle est couverte  de musique*³,  de boîtes d'ins-
truments; les  deux autres  sont  vides: l'une  d'elles  a  ses 
chaises*⁴ renversées*⁵ pour marquer*⁶ qu'elle est retenue*⁷.


—————————(訳)——————————————————

舞台には3つのテーブル.1つ目のテーブルは楽団員用にひな壇の
そばに置かれている;テーブルの上は譜面、楽器ケースなどでいっ
ぱい.あとのテーブルは2つとも空いている.その1つの上に数脚
の椅子が予約席の目印にひっくり返して、置かれている.

  
..————————⦅語句⦆——————————————————

*1) scène: (f) 舞台、場面
          entrer en scène (舞台に)登場 
*2) estrade:(f) 壇、演壇、教壇、
        estrade de l'orchestre オーケストラのひな壇  
*3) musique:(f) 楽譜、譜面         
*4) chaise:(f) 椅子               
*5) renversé(e)(s):(形) 倒れた、逆にした、
       cône renversé 逆円錐、image renversée 倒立像  
*6) marquer:(他) 印をつける、示す、表す 
*7) retenue:(形) 予約された  <retenir (他) 予約する 

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