とある人から指摘されたが、更新をサボっているわけではない。偏食しがちな性格ゆえの箸休めである。私の頭はデュアルコアでない。「片手間」というやつが苦手だ。
しかし、時たまこの便所の落書きについて指摘があるのは救いかもしれない。未だこの掃き溜めには数人の読者が存在するらしい。気づけばこの不定期更新も今年で4年目に突入していた。その中で鼻糞以下の内容しか残せていないのは純然たる事実であって、かのような内容に容量を割いていただいているgooブログ殿ならびに数少ない大切な御愛読者各位殿には頭が下がる思いだ。
あーつまらない言い訳。
ほれ、いきなり丁寧な文を書こうとするからボロが出るんだよ。二重敬語だと?もともと口が悪いんだから無理すんな。そうだ、頭も悪かったな。以前も似たような言い回しをしていたな。まったく、一々前置きが長すぎて困る。
(まあ、腐るほどある容量を消化してやってんだ。文句はねえだろファッキンコックローチども。)
いきなり話を戻させていただこう。そう、偏食しがちな性格なのである。最近はめっきり映画から離れていたが、突然何かが爆発して久しぶりに映画漬けになった。
珍しく数が多いので簡単に済ませるツモ・リー。便所の壁に誰も得しない記録を付けている馬鹿がいるのだと思ってくれればいい。
①「悪魔の赤ちゃん」「悪魔の赤ちゃん2」「悪魔の赤ちゃん3 禁断の島」
さて、まずはラリー・コーエン御大のなぜかカルト的人気を誇る名作シリーズから。どうでもいい話だが、私は小学生のときに第一作目「悪魔の赤ちゃん」を観た事がある。なぜか母親が図書館から借りてきたのを一緒に観た記憶がある。やってくれるぜ。当時はビデオパッケージが怖かった程度の思い出しかない。ちなみに2、3作目は今回が初見。たまたま中古DVD屋に3作セットであったので、懐かしい思い出とともに一気観する運びになったのだ。
一作目「悪魔の赤ちゃん」は社会派B級ホラーテイスト。薬害によって生まれた悪魔の赤ちゃん。今見返すと物凄くチープだ。今回初めて知ったのが、特殊メイクは全作通してリック・ベイカーだったということ。なるべくチャチな全身が見えないように撮影しているのだが、恐怖演出に一役買っているので良しとしようか。
2作目「悪魔の赤ちゃん2」は酷かった。ラリー・コーエン御大の悪い癖だと思うのだが、この人の作り出す衝撃的展開は本当に衝撃的なのである。主人公と思しき人間が中盤で突然死。まるでマニアックコップ2と同じような展開じゃないか!大好きだよ御大!ラストのガス攻め戦略の馬鹿馬鹿しさも失笑。いつの間に家一軒バルーンで囲んだんだ?もっと簡単な方法あるだろうに…。あと、いい加減まともに動く赤ちゃんが観たかった。2がこんなにチープだとは驚きだ。
3作目「悪魔の赤ちゃん3 禁断の島」はタイトル通りブラックユーモアテイスト全開。個人的にはなかなかお気に入りだ。赤ちゃんを無人島に隔離したのだが、5年後に成長した悪魔の赤ちゃん軍団が本土に向かうという内容。この設定の馬鹿馬鹿しさが素敵だ。製作は86年。技術も進歩し、成長した赤ちゃんという設定だから中に人が入ってもOK!頭でっけー!気持ちわりー!「動く」赤ちゃんを見せる為に限界を感じた製作側が成長させたようにも思えるのだが、個人的な推測は禁物なので静かにしていよう…。まあ、とにかくラストまでグロッと爽やか。孤島のシーンは石井輝男の「恐怖奇形人間」を彷彿させる。
うあ、長くなっちゃった…。
②「24 リデンプション」
ようやく観たぞー。ジャック・バウアーのかつての戦友役にロバート・カーライル。かっこえぇー。舞台はアフリカ。この手の作品は脳天気に観られるから本当に重宝する。相変わらずジャックおじさんは無敵だ。シーズン7のダイジェスト版が特典で入っており、かつての旧友が敵に!?など、これまた楽しみな内容だ。そうそう、シーズン7の冒頭で上院議員役にロボコップのカートウッド・スミス登場!いやはや、デトロイトで警官殺ししていた奴がこれまた出世したよ。24はシーズン5のウェラー氏はもちろん、エミール、レオンも出演していてなんだか嬉しいよな。「クラレンス一味」がある意味復活してくれている。
③「ロボコップ」
だからさ、もう観るしかないじゃない。出ました、墓場まで持って行きたい映画。100回くらい言っているけど麻薬精製工場の銃撃戦は最高。あと、冒頭の会議が始まるシーンのカメラワークが好き。Dead or arive, you're coming with me!
④「ダーティ・ハリー」
さてはて、懐かしの映画が続く。「悪魔の赤ちゃん3 禁断の島」の音声解説でダーティ・ハリーシリーズへの言及があったのが発端で、急に観たくなってしまった。スコルピオのブチ切れた演技はいつ観ても良いものだ。またまたどうでもいい話だが、私はRow, Row, Row Your Boat~♪をどこかで聞くたびに、あのバスのシーンを思い出す。
⑤「ダークナイト」
ようやく観たぞー!!皆様のおっしゃるとおり、これは面白かった。前作でチャンベールバットマンを切ってしまいかけた自分を悔やむ。映画館まで足を運ぶべきだったな…。前作のような冗長さや、アクションシーンのカット割り問題はだいぶ解消しているようだった。
灰色にくすんだゴッサムシティーに生きる人々の心理的描写はバッチリ。鬼気迫るジョーカーの演技は痺れたなあ。そして個人的にはトゥーフェイスがお気に入り。今回トゥーフェイスを演じるのはアーロン・エッカート。ペイチェックでは冴えない尻アゴ俳優と思っていたが見直したよ。しかし現代のグロメイクアップ技術は本当に進歩したよなあ。あれってやはり顔半分を緑に塗ったんだろうか?一瞬ダークマンかと思ってしまったが、お見事としか言いようが無い。何度も巻き戻しやスローして見てしまった。この辺は家庭鑑賞ならではだ。正義の検事がトゥーフェイスと化して殺人を犯すようになるまでの細かい描写もよかった。トミーリージョーンズのトゥーフェイスは基地外すぎたもんな。まあ、あのキャラも嫌いじゃないのだが…。
乗りづらそうなバットポッドにまたがり、宵闇に消えていくチャンベール。かっこいいよ。
⑥「ドラゴン・キングダム」
さあ、とうとう観てしまったぞー…。ああ、実質8本目か…。疲れる…。
まあ、この映画はなんというか、怖いもの見たさってやつだ。ジャッキー・チェンとリー・リンチェイ夢の共演!で、ストーリーは当然あって無いようなもんだ。"選ばれし"冴えないカンフーオタク小僧が古代武侠ファンタジーワールドに行ってジャッキーやリンチェイらと共に悪を倒しに行くってな寸法だ。
往年のカンフー映画ファンにとっては一見夢のような企画なのだが、夢であって欲しい企画になってしまった。どうしても全員がいきなり英語を喋り出すような(お約束だが)酷い古代ファンタジー+ベストキッド的ストーリーには入り込めなかった。初めのうちは笑えたのだが、徐々に笑えなくなってくる。大御所二人をこんなに無駄遣いしやがって…。仕舞いには久々に映画を観て泣いてしまった。自分でもどうしてか分らないのだが気づいたら涙が流れていた…。見終わってから、ふと、「ああ、ドラゴンボールもきっとこんな感じなんだろな…」なんて思ってしまった。
しかしフォローはしておかねばな!悪いことばかりではないぞ!大御所二人はそれなりに頑張っていた。初めて二人が対峙するシーンはやはり痺れたな!蟷螂拳、酔拳、虎拳などを駆使し見所はバッチリ。ユエン・ウーピンもいい仕事したよ。あのシーンだけはついつい見とれちまったよ。あと、女性陣が可愛かったかな。
まあ、全体を通して分ったのはこの映画の監督は主人公同様のカンフーオタクだということだ。オープニングのカンフーポスターはなかなかマニアックなチョイス。そういや、冴えない主人公を演じたガキは、24シーズン6で仲良しの隣人が実はテロリストで巻き添え喰らう役やってたっけな。あれも冴えなかったけど…。
うぎゃー、結局長文化。ごめんなさい、ごめんなさい。いつもふざけててごめんなさい。
よし、もう疲れたからお仕舞い!とりあえず言っておくよ。ここまで読んでくれた君!ベタだけど、あんたはエライ!
脳内秩序の崩壊と消化不良。