さあ、記念すべき2010年6月第二回目の痴れ言である。
改めて書き立てるまでもないかと思いつつ、何もしないのも大宇宙に佇む誰かに申し訳ないような気がするので、先般リリースされた我らが平沢進師匠のニューアルバム「突弦変異」について、極めてさらっと言及しようと思う。
前回さらっとと言いながら4,000字余りのゴミクズを並べ立ててしまった点を反省して、もう一度言うけれども、極めてさらっと言及するからね…。
M-01:アート・ブラインド
初っ端から全身の毛穴で受け止めた。ここからが全ての始まり。あのスケッチがここまでなるか、と。還弦アレンジにボーカロイドとディレイラマが絡み合う。メロディーラインが実に流麗かつ壮大でたまりませんわ。
そして、点呼のあの曲が華麗にこちらの還弦に加わると…。馬骨の皆様に最初から歌詞カード見たら駄目って言われてたので有難かった。というか、ここで一応還弦されたって考えると、ひょっとすると点呼は改めて還弦しないんだろうなと思ったり。
M-02:ミサイル
中東風コブシ付き採用ね。へっぽこな旋律と左寄りに振ってるアシッドっぽいシーケンスパターンが好き。不安定に転調する間奏も見事な。
「それが愛だね」「それが恋だね」って部分的に捉えると現在のヒラサワらしくない歌詞なんだけど、俯瞰で見ると皮肉満点の内容だから敢えてストレートにいったんだろうなと、勝手に想像してみる。まあ、流石に「だぜ」→「だね」になってるけど。
M-03:Solid air
そりっでぃああぁぁぁ!ですな。まさに還弦主義を代表するアレンジ。そして、流石だなと思ったのは、公式の無料配信ね。どんだけ太っ腹なんだと。アルバム出る前にヘビロテ状態で仕事も手に付かなかったぜと、口実にしてみよう。
PHONON2553の感動が蘇るよ。特に初日参戦時のあの衝撃は忘れやしない。DVDは一体いつになるのか。ライブバージョンの「シャーイニーング アッアー♪(レーザーハープ)」が聴きたいのだ。
そういや、結構歌詞変わってるのな。本当にバージョンの多い曲だの。
M-04:CHEVRON
ナイスんん~。まあ、ナイスでございますわ。サンプリングした機械音と曲のテーマがマッチしててよろしゅうございます。
はて、ここで、Twitterでも言及したんだけど、ギターソロにノイズが乗っかってるっぽいんだけど気のせいかな。曲としてノイズ乗っけてるのとは違うような気がするんだけれども…。機材の不調か、はたまた血便エンジニアが短納期で仕上げて手が回らなかったのかな、などと畏れ多くも邪推してみたり…。同じような人いないのかしら…?
M-05:LEAK
誰だ、最初の音がトイレみたいとかいった奴は!
さてはて、参ったよな、こりゃ。好きすぎるわ。ここのところ聴きすぎて頭の中でこればかり流れている状態。お馴染みのピコピコの旋律も、吹きモノとストリングスの調和による壮大なアレンジで、さらに美しく、どこか儚く、深層に染み入るのでありますよ。間奏の良い子アレンジで目から変な汁が出そうになる。今回変わったメロ部分の音程も良い。
あと、I'm yourんん~のんん~がなんだかセクシーだ。ポムクーんん~。
M-06:GOES ON GHOST
アップテンポの曲が多いので中休みに最適。大変荘厳な雰囲気でお気に入り。5:01とアートブラインドと同じ長さ且つアルバムで最長の曲だったりする。ピアノ音源のシーケンスは、近年のヒラサワにはお手の物といった感じだな。間奏では無事に「広場で」も採用されて良かったぜよ。Let's Go!
M-07:WIRE SELF
元気の出る曲だ。Amigaボイスとボーカロイドの重ね合わせで時代の移り変わりと技術発展を感じつつ。初めて聴いたとき、スケッチと違ってメロからいきなり軽快になるので思わず「おわー!」とか奇声を上げていた。
で、先述のように、こちらも若干ギターソロにノイズが掛かってるような気がするんだけど私だけか…。
M-08:DUSToidよ歩行は快適か?
ハイ。最高だよ。歩行してないもんな。ザ・強行突破。リズムトラックが跳ね回って元気良すぎ。右チャンネルのブラスがフェイント気味に裏拍とってるのが妙に心地よい。
回収船とか大好きなんだけど還弦したらどうなってたかなとか、音楽産業廃棄物は還弦アレンジが合いそうな曲が多いですわな。
M-09:ASHURA CLOCK
ここまで来て思ったのだが、さらっと言及するとか言わなかったっけか…。夫々1~2行の予定だったんだけどな…なんだか疲れてきたぞ…。捨て曲無いのは逆にきついな!
さて、スケッチの時点で凄く不安だったんだけどこれはこれでありかな、と。まあ、特にPHONON2553の出囃子を取り込んだっていうアイデアは素晴らしいわけで。ベースパターンかっこよすぎてね、4:28あたりのベースとリズムトラックだけになるところなんか最高よ。あの部分だけで10分はいける。出囃子mp3配信希望。
そういや、歌詞が変わってるの言われるまで気が付かなかった。もっと馬骨に磨きを掛けないと…。
M-10:Another Day
うあああぁぁぁい!フィナーレを飾るにふさわしい。ASHURA CLOCKからの流れが爽快。曲の頭にASHURA CLOCKの残響が残っているのは仕様なんだろうな…。右チャンネルでチャカチャカいってるサイレントギターを聴きながら、一生懸命ストロークしている師匠を想像してニヤつく馬の骨改め変態。
しかし、これまたPHONON2553最終日を思い出すねえ。MCの後、しれっと曲をはじめたときゃ馬骨一同歓喜してしびれまくったっけな。だから早くDVDをだな…。
というわけで、以上10曲総括すると、大いに満たされましたということで。あ、曲数が10曲ってのは意外と重要なポイントだなと思う。多くも無く少なくも無く、メリハリがつくわよね。
実は、はじめは還弦アレンジ尽くしでクド過ぎやしないかと思っていたこともあったが、それぞれの楽曲を存分に楽しみながら拝聴させていただいたので、それらの心配も払拭された。ただし、いささか心配なのは今後のソロもここまでコテコテにやるかどうかというところ。今のところ素朴路線でよいんだけど、あまり大味すぎると飽きてしまう危険もあるからねえ…。まあ、ソロの特性上、突弦よりは落ち着きそうだし、今回も心配するだけ無駄だったんだから、期待して師匠の作業を見守ることにしよう。
あぅ、結局だらだらと書いてしまった。駄目だな、私の人生をまるで反映したかのようにまとまりが無い。
全然関係ないけど師匠って結構腕毛あるよな。ああいうの見ると師匠も人間なんだなと、我に返るのだった。蛇足過ぎるな。
酷すぎる。これが2010年6月第一回目の痴れ言とは。
皆、待たせてすまなかった!
いやー、最近ネタがなくてねぇ、だとか、左脳が停止しててねぇ、だとか、言い訳してもいいよな。きっと、熱烈なファンの方々は許してくれる!などと、自涜的発言はそこそこに本題に入る。
これからする話は最近観た映画についてだ。どうにもこうにもネタが無いし気力が無いのでさらっといくからな(超絶上から目線にて)。←おい、君、ツンデレって知ってるか?
①狼の死刑宣告
まあ、あれよ、ギャングママじゃなくてギャング集団に家族を引き裂かれた主人公が私刑の鬼と化すってな寸法で、「狼よさらば」とか「パニッシャー」みたいな話ね。つーか、google先生に訊いてみたら原作が「狼よさらば」の人と同じという。
いやはや、真っ当に作られている良作のアクション映画だよ。噂はかねがね伺っていたけれども、こいつは良い拾い物をしたという感じ。
とにかく、ケビン・ベーコンのブチ切れ方が素敵よね。ベーコンみたいな名前してるくせにさ。そのまんまだけどさ。自分で頭丸めて武装して敵陣に乗り込んでいくラストがもう堪らないよ。何故かぶつけた車が真っ二つになるわ水平二連ショットガン撃ちまくってアウトフォージャスティスを髣髴させる特攻するわでニヤニヤが止まらない。
アクションの撮り方も肝を押さえているため好感が持てる。細かいカット割りやアップ、ズームの多用をせずに、主人公の動きを的確に捉えて撮影されていた。
撮影といえば、この作品で一番びっくりしたのが中盤の立体駐車場で主人公がギャング集団に追いかけられるシーンだ。最初の階から屋上までの移動をワンカットで撮り切っているのである。しかも、単に主人公を追いかけているのではなく、カメラが複雑な立体駐車場の中と外を移動して撮影しているのだ。逃げる主人公と追っ手が交互に撮影されるという、非常に綿密な計算の下に行われたシーンであり、緊迫感たっぷりに仕上がっている。
ちなみに、またしてもgoogle先生に訊いたところ、こんな記事があったので紹介しておく。兎にも角にも、撮影に関してはかなりこだわりを感じる映画だ。
ややっ、さらっといくとか言っておきながら既に長い…。先が思いやられるな。いずれにせよ、未見の方、お勧めでっせ。
②冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
噂のジョニー・トー監督作品ね。ひょっとして初めてかもしれんよ。いやはやしかし、長い邦題だねぇ。この映画の主人公は頭に銃弾が入っていて記憶を無くしてしまうんだが、それになぞらえて付けたのかしら。一々覚えられないよ。「エグザイル/絆」とか、この人の作品って絶対に邦題で損しているよな。まあ、何故か中国映画の邦題はダサイのが多いってのもあるんだけど…。
で、内容は理屈抜きに義理と人情という男臭いハードボイルドアクションだった。ただし、ちょっと男たちの友情が伝わりにくかったかなという印象。この手の映画ばかり観てると割と納得できるんだけど、ちょいと動機付けが甘かったかな、と…。
よかったのは役者陣かな。主演のジョニー・アリディーのお目目がちっさくて可愛らしいんだ。それでいて眼光が鋭いから痺れちまうぜ。あとアンソニー・ウォンな。相変わらず渋いオッサンだぜ。そんで、イカれた大ボスをサイモン・ヤムが熱演し、アンソニー・ウォン含む三人の殺し屋さんがハードコアな世界に笑いをもたらしてくれたりと、配役のバランスがよろしい。
アクションはそれなりに良く出来ていて、ユニークなガンファイトに思わずニンマリだ。しかし、さすがに大運動会的なシーンは吹き出してしまったぞ。未見の方々のために、あえて詳述はしないのだ。
あとは、何だろう、飯が美味そうな映画だった。今後、ジョニー・トー監督作品もぼちぼち攻めてみよう。
③アビス
いやー、長い。理系オタク、つーか、海洋オタクの本領発揮よね。マイケル・ビーンは相変わらず素敵な死に方をする。エド・ハリスも輝いてた。頭じゃないよ。
以上。
④アイアンマン2
アビスは手抜いてないよ。改めて書くまでも無いなと思って自重したの。自重。
さて、待ちに待ったアイアンマン2だ。ところがどっこい。おーい、一作目の勢いはどうしたー、というね。まあ、まさに絶賛公開中の作品ゆえ詳述は避けるけど、私は正直駄目だった…。以下、未見の方は飛ばし読み推奨。
前作よりドラマ部分が多くてパワードスーツの出番が少ない。で、肝心なドラマもぬるいんだ。トニー・スタークの心理描写が甘くて彼の悩みも何も伝わってこない。なんか凄く乱暴だよ。
アクションもいたって普通で面白みに欠ける。アベンジャーズなんかマザーファッカー長官とラテン語エロビッチ登場にワクワクしてたんだけど拍子抜けだ。寒々しちまった。ドロイドもベネットに言わせりゃあ、「口だけは達者なトーシロばかり、よくもまぁ揃えたもんですなぁ。」という具合で頭数多いだけで雑魚すぎる。一番期待していたミッキー・ロークもあれじゃあ可哀想すぎる。
ここまで散々こき下ろしてしまったのは反省する。トニー・スタークの自分大好きっぷりは相変わらず素敵だし、ロバート・ダウニー・Jrは渋くて格好いいっす。あと、サム・ロックウェルが良い役だったね。加えて、スーツケースから変身するシーンや、ラストの日本庭園での戦いはやはり燃えたよ。だから、もうすこしアクションをなあ…。さて、もうこの辺で切り上げようか。嗚呼、3やる気だよな…。
⑤悪魔の毒々プラトーン
はい、トロマ。何でもっと早く観なかったんだと激しく後悔。でも、この度観ることが出来たからOK。いやー、本当に笑いすぎて頬と腹が痛くなった。面白すぎる。
飛行機がテロリストだらけの島に墜落して、生き残った人間がガチンコ勝負するって内容なんだけど、冒頭の飛行機墜落シーンから面白くて何度も再生してしまった。本当に馬鹿映画はかくあるべきというツボを抑えているわけよ。例えばババアがM60ぶっ放すってだけで可笑しいだろう。最後の最後までブラックジョークや小ネタが満載、且つ、一々下らなくて、スタッフと役者が一体になって楽しみながら作っている感じがひしひしと伝わってきた。
こういう映画を観ると凄く元気が出るわけで、こういう映画やりたいなぁとか思ってもみないことを思ってみたりして、一体どっちなんだろうというツッコミは無しにしていただきたいわけでして。
⑥ユニバーサル・ソルジャー/ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン
はい、敢えてラストに持ってきたよ!話題のユニソルっすね!ラストにしたせいで誰も読んでなかったりしてね!
いよいよ今月26日に公開が迫る「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」に備えねばならないので前2作品を見ることに(ちなみにTVMは知らない。公式も無かったことにしたいみたいだし…)。ヴァンダムVSラングレン再びということで興奮して身体が熱いぞ!ちなみに次回作も製作決定している模様で、なんと、3Dで…こらこら、笑った奴は誰だ!?ラングレンにぶっ殺されるぞ?…えー、流行の3Dで公開されるそうな(笑)
あっ。
まずは記念すべき第一作目「ユニバーサル・ソルジャー」。凄く久々に観たよ。何年ぶりだろう。改めてみるとヴァンダムもラングレンも若いね。当たり前だけど。ヴァンダムなんかケツがツヤツヤしてるんだぜ。で、やけに気合の入ったヌードシーンだなと思ったら、ローランド・エメリッヒってゲイだったのな。ちなみに本当かどうか知らんが、かの淀川先生もヴァンダムのケツ丸出しシーンを絶賛してたそうな…。
しかしまあ、やはり、名作よね。素直に面白いって思える作品って大切。ラストでラングレンが確実にくたばっているけど、リジェネレーションではどんな再生を見せてくれるか楽しみだ。
で、TVMは抜きにして(どっかでVHS見かけたんだよな。なんで買わなかったのか…)、お次は「ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン」。実はこれは初見。余談だが、かつて可愛い学生だったぽっくんはこれとカート・ラッセルの「ソルジャー」とどっちを観ようか迷って結局どちらも観なかったという素敵な思い出がある。
いやー、しかしまあ、正直酷かった(笑)なんか凄く雑だったぞ。途中でストリップ劇場出す必要あんのか?とかラストはとりあえず大爆発とかいろいろ突っ込みどころ満載なところは嫌いじゃないんだけどさ。一番納得がいかなかったのは、ヴァンダムが次世代型ユニソル開発に協力してる点なんだよな。第一作を踏まえたら絶対にそうはなり得ないはずなのに、協力に至った経緯がろくずっぽ描かれていない。
と、まあ、ザ・リターンの方は困ったちゃんではあったがこれで予習は済んだ。あとはリジェネレーションの公開を待つばかりである。
そうそう、リジェネレーションの公式ツイッター(HPにリンクあり)が大変素晴らしいので興味のある方はフォローしてみては如何だろうか。とにかく中の人が普通に映画好きっぽいし、丁寧にリプライをしてくれたりするのでTLを追っているだけでも楽しい。こういう宣伝の仕方は大変好感が持てるし、ヴァンダムやラングレンってのは世のB級アクション好きに愛され続けるキャラクターなんだなと、改めて感心する。
話はやや逸れて、ラングレンといえば、やはり秋に公開予定のスタローン様の「エクスペンダブルズ」だね。まったく、ヴァンダムもユニソル出てるんだからこっちも出ればよかったのにというのは禁句だ…。
で、ラングレンは乗りに乗っているようで、既にご存知の方はいらっしゃると思うが、サファリという雑誌の7月号表紙でモデルをやっております!是非とも書店でチェックを!
さあさあ、結局長々と書いてしまった。そして明らかに中盤疲れて勢いが落ちている。相変わらずアクション映画ばっかりじゃねえかとか、アビスなんか目も当てられないぜとか言うのは止めておくんなまし。久々に文章書くと疲れるな。左脳が熱い。氷風呂を用意しろ。