それはさて置き。
なんとも酷いサボり癖はあったもので。そろそろ前回の更新から3ヶ月になってしまうという流れを断ち切りるべく颯爽と登場したわけだけれども、ネタが無い。で、わざわざ何か書くことあったかなーと、ボーッとしていて。
まあ、あまり話題にしても仕方が無いが、これといってネタがあるわけでもないので、一つの歴史の終焉について話してみようか。
人というのは誰しも黒歴史を抱えて生きていかねばならんようにオツムが発達してしまった厄介な生き物である。だが、厄介ではあるけれども、自分が生み出した物事であるからして愛着を感じてしまう面があるのもまた事実ではなかろうか。
どうでもいい前置きが相変わらず長くて申し訳ないが、先般『インフォシーク iswebライト 終了のお知らせ』なるものが発布された。
賢明な読者諸君ならもうお気づきだろう。私のホームページが無くなるということだ。え、そんなものどこにあったんですか!?と。
ええ、そういうものがあったんです。つーか、これ書いてる今もまだ存在しているんだけど(志村、左、左)。というわけで、いよいよ以って消滅まで秒読み段階というところまできているわけね。
で、ここで明確にしておきたいんだけど、私のスタンスは「自然消滅」。闇から生まれたものは闇に返すのが一番良いんです。それが愛なんです。夏なんです。
確認したら立ち上げが2005年。いやはや、当時何してたんだろとか振り返っちゃうのよね。まだまだオチンチンに毛が生えたての学生じゃない?いやー、感慨深いよ。
よし、下に暗黒歴史の一幕としてトップ画面を張っておこう。
この悪趣味なトップ画面から読み取れることの一つとして、まだまだFlash尽くしのHPが全盛期だったわけね。今だったら当然「なんだよ、この糞めんどくさいサイトは!skipボタンつけるなら初めからそんなムービー入れるな」ってなるんだろう。でもね、当時はまだまだこういう形ってトレンドだったわけね。映画の公式サイトくらいじゃないの?今でもバリバリFlashなの。
今だから言うけどそういう面倒くささがあったし、容量は食うわ、見栄えだけの限定的な技術だったから(今でもか)Flash大嫌いなのね。じゃあ、何で入れたの?っていうと、覚えたての知識ってひけらかしたくなるだろ?ってやつでして…。あと、当初の予定じゃあ、本気でFlash学習してゾンビアニメ作るハズだったのね。それがこのトップページくらいで苦戦して匙を投げたわけ。当時から忍耐がなかったのね!嗚呼、嘆かわしい!
この悪趣味なトップ画面から読み取れることがもう一つある。というか中を見れば一目瞭然なんだけど、かなりドイツ語に倒錯してる(ちなみにこのトップ画面は分かる人には分かるかもしれないシャレで成り立ってる)。しかし、ちょっと問題なのが辞書を片手にやってるから語法が合ってるかどうかは分かりましぇん!ということ。じゃあ、何で入れたの?っていうと、覚えたての知識ってひけらかしたくなるだろ?ってやつでして…。またかよ、こっぱずかしい!
さてはて、ここで私のどうでもいいダークサイドストーリーからは少々離れようか。
iswebライトといえば気軽に登録可能な無料レンタルサーバの筆頭候補に入っていたと思われる。ゆえに、ちょっとホームページなんぞやってみようかしらと、私のような自慰行為にかぶれた御仁もしかり、趣味が高じてファンサイトやまとめサイトを作るような方々が沢山いたに違いない。
ここで触れておきたいのは私のように自慰行為にかぶれなかった、後者の方々、つまり“他人の為にもなる良質な情報”を詰め込んだウェブページを構築された方々である。
今でもちょっとしたコアな情報を得ようとググってみれば(例えばメジャーとはいえない映画や音楽など)、これらの方々が構築されたページが引っかかることがある。今のBlogサービスみたいに気軽に書き込めるようなわけでもなかったし、自分でなんとかするしか無いから割かし熱心に作りこまれていたりするのよね。勿論、今となっては放置されているページも沢山あるんだけれど、それなりに役立つ情報があるのもまた事実。今、歴史の一幕が閉じるとともに、こういうページが「自然消滅」してしまうのはちょっぴり寂しい気がする。
さて、今回の件で、何を今更私が言うまでも無い話だが、インフォーメーションテクノロジィ様の大きな変遷が見て取れるというわけ。かつては何か大きな出来事(例えば田代)があれば、まとめFlashなんぞ出てきていたもんだが、今となっては動画サイトに取って代わっている。個人サイトはBlogサービスに打って変わり、最近では140文字という実に気軽な便所の落書きを世界中でシェアできるまでになった。創作活動をされている方々は、画像を上げるのは勿論、例えば外部と連携すれば動画や音楽も貼り付けられるようになり、罵声賛辞評価を得るシステムも揃っている。
そうなると、個人の作ったウェブサイトなど特別な理由が無い限り需要は見込まれないのは必然。ゆえに、管理費ばかり掛かるiswebは閉幕と相成ったということだね。
さあ、そろそろ仕舞いにしよう。おかげさまで、私も気軽にダラダラと無料スペースに駄文を書きなぐれる恩恵を受けているわけだけれども。でも、たまには思い出してあげよう、“そういうもの”があったと。いや、私のは忘れて良いからね?
「自然消滅」と言いながらバックアップを取りつつ。今までありがとう。