カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

イギリスの国民投票3

2016年06月24日 18時13分16秒 | 海外

イギリスの国民投票によって、EU離脱が正式に決定したようです。最終的には

  • 投票率が 72.2%
  • 離脱51.9% 残留48.1% 

と報道されています。

これに関連して先ほど日本時間16:00ごろ、イギリスのキャメロン首相が辞意を表明したようです。

正直に言えば、これほどはやく辞意を表明するとは思いませんでした。辞任した前東京都知事舛添要一とは、同じ「辞任」ですが事情が違うとは言え、大きな違いですね(笑)。

これに対して次のような報道が見られました。

また、予想通り

スコットランドが独立を示唆

したとおり、混迷は避けられません。


イギリスの国民投票2

2016年06月24日 14時48分25秒 | 海外

今朝、日本時間2016/06/24 06時頃に投票を締め切って、いよいよイギリスの国民投票が開票されることになりました。

最初NHKBS1を視聴していると

画面の下の方に、各地の開票結果を集計したものがでていました。全国382ヶ所の集計所で開票作業が終了するごとに中央に報告されるようで、日本のような集計所での逐次開票報告ではないとのことで、突然どちらかに振れるという不自然さも、みられました。

概して言えば、優勢・劣勢の繰り返しで、まさにきっこうしているという表現がぴったりでした。

途中経過

 

そして開票から6時間43分経過しNHKBS1が

英BBCの「離脱が決定的」報道

を伝えたのが 12:43 でした。

わずかではありますがやや離脱を要望する人が多かったようで、これから2年間にわたってEUと具体的な離脱について交渉し、個別の交渉も始まると思われます。

さあ、この僅差をどう伝えるか、これからのマスメディア報道をとくと御覧ください。

あるところは「イギリスを分断した」と伝えるでしょうし、あるところは「離脱派が圧勝した」と伝えるかも知れません。


イギリスの国民投票の結果(まだ集計中ですが)

イギリスのEU離脱が決定

したようです。投票率は72.2%とのこと。


こうなると

2年前の2014年9月18日にスコットランドで、「イギリスからの独立是非」についての住民投票があり55%-45%でイギリス残留が決定しましたが、再びこのスコットランドで、同じ「イギリスからの独立是非」が問われ住民投票が行なわれる可能性があります

ロンドンあたりではEU残留派が多かったようですが、それ以外ではそうとはいえず、法的な問題を解決しながら、スコットランド・ウェールズ・北アイルランドなどがイギリスから独立し、単独でEU加盟を目指す動きがみられるかも知れません。

またEU内でも動きが考えられ

スペインやポルトガルやイタリアなどがEUから離脱し、新しくイギリスと貿易協定を結べば、ヨーロッパが大きくわかれることになりそうです。

またフランスは離脱をちらつかせることで、ドイツに対する発言権が大きくなるのか、それとも更に透明感が向上し、よりましな組織へと転身することも考えられます。

またトルコの加盟問題もからんでいます。時すでに遅しという人もいますが、イギリスが離脱した今、大きく方針が転換するかも知れません。

NATOにも

まちがいなく影響するでしょう。ただしこれも急激ではなく、ロシアなどの動きを見据えながら徐々に変わってゆきます。

アメリカの大統領選挙にも関連しますが

あと半年の任期になっている現在のアメリカ大統領オバマが、敗れたEU残留派のキャメロン首相を支持してきたことから、急激には接近することはないでしょうが、半年後にはクリントンかトランプに代わるのですから、その頃に急展開が考えられ、英米は急接近するでしょう。


イギリスの国民投票

2016年06月24日 09時29分36秒 | 海外

EU加盟国であるイギリスが

  • EUから離れる
  • EUに引き続き残留する

のどちらを選ぶかという国民投票が 2016/06/23 に実施されました。すでに投票は閉めきられており、今(日本時間2016/06/24 09:00)現在、開票作業が進んでいるものと思われます。

時あたかも

イギリス南東部で豪雨と浸水があり、投票に行けなかった人もいたようですが、国民投票をやり直すことはないでしょう。

世界中でおこなわれている世論調査には

それなりの意義はあろうかと思いますが、視聴率や純粋の数値統計と違い、事前の世論調査の結果をみて選挙民が投票することになるため、しかも接戦になっていて投票者がどちらに投票するかをまだ決めていない場合、事前の世論調査とはまったく違った投票結果が出るようです。

アメリカでも

ブラッドリー効果・ワイルダー効果などがあります。これは事前の調査では本音を言えず、実際の投票では本音に従ったので、事前と事後で大きく異なることを指しています。

ただし事前の調査にも変化があるようです。

いままでは、対面調査が原則だったために、白人層が調査員に「人種差別主義者」だと思われたくないとして本音ではない「黒人候補者支持」という回答をしたけれど、実際には「白人候補者に投票」するという行動をとっていました。

しかし対面ではなく、電話やインターネットによる調査に変わってきたため、本音で調査に応じることが増え、事前と事後で異なることが少なくなってきた、ともされています。

さらにかつての黒人候補者に見られた「徹底的に白人を攻撃する」姿勢ではなく、より普遍的な公約を表明する時代となりつつあるので、様相は大きく変わってきたのかも知れません。オバマはこの普遍性のため選ばれたのでしょう。

事実、私にも経験があります。

あるとき、留守番電話が入っていることに気がつきました。私の自宅が乱数で選ばれたらしく、何らかの世論調査が目的のようでした。

自動で発せられる質問に対して「1」や「2」で応えるものでしたが、一定時間の間に応えていないため、自動的に通話は切れていました。

このように、

    1. 対面調査ではなく、
    2. ランダムに相手を決め
    3. 自動音声で問いかけ
    4. こちらも音声を発することなくボタンで回答する

こういうシステムになれば、より本音を言いやすくなる利点があろうかとは思いますが、電話に応対できる時間帯の人だけを対象としたものであり、その限界もあるのですね。

どっちに転んでも、完ぺきな調査にはならない、と言えます。

イギリスの世論調査がどのような形式で行なわれたものか承知しておりませんが「世論調査」は

  • あくまでも参考意見であるのみならず
  • 場合によっては参考にさえならない

と知っておくべきでしょう。

たいせつなのは、あくまでも1人1人の意見ですね。

「自分1人の意見が全体では無視される」と過小評価する人がいますが、意味はわかるとしても、そういう人の意見が集まれば相当大きくなる、も知っておきたいものです。

不思議なものですが

ちゃんとした選挙権が与えられている国なのに実際に投票する人が少なく(投票率が低い)、香港のように国政を担う人を自由に選挙できない地域に限って選挙権を強硬に要求するのですね。 


最後に、一言だけ追加します。

これはその国・地域のマスメディアのレベルでもありますが、メディアのレベルが低すぎると、一体どうなるか。

かりに得票率で 55ー45 だったとしましょうか。

  • ある報道では、「圧勝した」と報道します。
  • 別の報道では、「分断した」と報道します。
この違いがお分かりでしょうか。そうです・・・・・・
  • 投票結果が、そのメディアに都合がいい場合(つまりメディアが支持していた場合)、「圧勝した」と報道しやすく
  • 投票結果が、そのメディアに都合が悪い場合(つまりメディアが反対していたほうが勝った場合)、「分断した」と報道しやすいのです。
同じ結果 55ー45 なのに、メディアの意図次第で、「圧勝した」と過大評価したり、「分断した」と過小評価するのです。これはそのメディアしか見ていない人に影響が大きく、地域全体にとって大変危険な状態だと言えます。

公共メディアに客観性がない場合、まるでどこかの政党の機関誌のように成り下がってしまうことを、知っておきたいものです。

序盤は離脱派優勢=英国民投票、開票進む-世論調査は「残留」(時事 2016/06/24-08:54

エリザベス(1926~)

2016年06月24日 04時58分14秒 | 海外

イギリス女王のエリザベスが2016年04月21日に90歳を迎えたようです。

  • 英女王:エリザベス 1926~
  • 配偶者:フィリップ 1921~

と両者そろって90歳以上で存命なのが、まずは驚きです。

1926年生まれについては当ブログでご紹介済みですが、本日現在存命なのは、以下のような人たちです。

  • 森英恵〔もりはなえ〕島根県出身、デザイナー。
  • 三浦朱門〔みうらしゅもん〕東京府出身、作家。
  • 菅井きん〔すがいきん〕東京府出身、女優。
  • 渡邉恒雄〔わたなべつねお〕読売新聞主筆
  • 小柴昌俊〔こしばまさとし〕ノーベル物理学賞。
なお1926年生まれの故人で私の記憶に残る人は次のような人たちです。
  • ジョン・コルトレーン
  • マイルス・デイヴィス
  • 根本陸夫

なお根本陸夫については、2016年2月3日に薬物違反で逮捕され、その後有罪判決〔懲役2年6か月・執行猶予4年〕が出た清原和博に関係した想い出があります。

クラウンライター・西武球団の監督

  • 1978-1981 根本陸夫
  • 1982-1985 広岡達朗
  • 1986-1994 森祇晶(まさあき)
また清原和博は
  • 1986-1996 西武在籍
その後、読売などへ移籍したあと引退し、ある人から「清原は中年の星」とまであがめられたものでしたが、みじめな晩年になりましたね。

根本陸夫1985年のドラフト会議で清原を1位指名しています。ただし翌年1986年から西武の監督をつとめたのは森祇晶でした。

これを根拠として

清原を奈落の底に落とした薬物依存の責任は森祇晶にある、つまりもう少し根本や広岡の管理が続いておれば、違った展開になったのでは、とする人もいますが、これはよくある「もしも~だったら」とする説で、あまり信用できません。

ただし森祇晶の西武監督(1986-1994)の9年間、1989年の3位以外はすべて西武がパ・リーグで優勝していますから、森祇晶が清原を増長させたという見方は、あながち見当外れとも言えないようです。

森祇晶は当時の西武オーナー堤義明から「監督をやりたいならばどうぞ」と言われ、なんてまたひどいオーナーかと思った記憶があります。

その堤義明が2005年3月3日証券取引法違反の疑いで逮捕され10月27日東京地裁の懲役2年6月罰金500万円・執行猶予4年が確定しました。

要するに森祇晶は、勝負に辛く監督として立派な結果を残しましたが、人間的には駄目な部類に属するのでしょうか。

どちらにしても、元西武の堤義明」も「清原和博」も逮捕され有罪判決を受けましたが、共に遠いようで最近のできごとなんですね。

とはいえ、90歳を越えて活躍している人もいて、それはそれは立派としか言いようがありません。